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1960~1990年代の「サブカルチャー」について。

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1960~1980年代の「サブカルチャー」についてご紹介いたします。音楽なら、テクノポップから筒美京平、大滝詠一など。シティポップからGS、アイドル歌謡曲まで。アート、文学。ゲー…
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2024年1月の記事一覧

『学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話』書評風読書感想文

ご紹介する本はこちら <書籍情報(公式サイトより)> 【書籍名】学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話 【著者】ちいさな美術館の学芸員 【判型】四六判変型(124mm×188mm) 【ページ数】216ページ 【定価】本体1,600円+税 【発売日】2024年1月24日 【ISBN】978-4-86311-392-3 noteでの連載から生まれた本書は、現役の学芸員である著者が、美術館の楽しみ方を4つの章で教えてくれます。 展覧会の構想から準備、開催、終わりまでの流れを

勝手に10選〜昭和のイカしたアニメ主題歌(後編)〜

(前記) 張り切って後半に移る。 ・ラムのラブソング アニメ"うる星やつら”の主題歌として、1981年に松谷裕子さんのデビューシングルとして発表された曲だ。 この楽曲はキーボディストの小林泉美さんによって作曲、プロデュースされているが、この小林泉美さんは10代の頃からプロのキーボーディストとして、中村雅俊さんのバックバンドや、高中正義さん、中島みゆきさん、松任谷由美さんらのレコーディング、ライブに参加し、20歳の時には自ら作詞作曲、プロデュースをしてソロデビューをしてい

能登半島沖地震、我が家の状況

1月1日、16時06分 「あれ?なんか揺れてるぞ」 「揺れたよねえ」 フウちゃんと「地震だな」と話しておりました。 16時10分 再び大きく揺れ始めました。 今度は大きいな! あれ?まだ続く… まだ止まらない! 家全体が大きく横揺れ。 感覚的には1分くらい揺れていた感じです。 揺れが収まったかな、というところで外へ。 ご近所の皆さんも屋外に出て来ています。 スマホが叫ぶ。 「津波が来ます!」 ミイちゃんは朝から和歌山のおばあちゃん宅に。 ヒロミさんとフウちゃんと3人

『逆風は 振り返れば追い風になる』

【ジャッジ!】コメディタッチですがむちゃくちゃ豪華キャストですねー!“広告代理店”で働くビジネスマン達の物語です。お恥ずかしながら、“広告代理店”って、何をしている会社なのかよくわかっていなかった私ですが、この映画を見ると、少しではありますが理解することができました。電通や博報堂、世間一般でいう憧れの大企業なわけですが、なるほど、こういうお仕事なワケですね(笑) 日本を代表する広告代理店、「現通」で働く太田喜一郎(演:妻夫木聡)は、やる気は十分ですが仕事でなかなか成果を出せ

2023下半期レビュー

新年を迎えましたが、2023年にリリースされたアルバムから是非ご紹介したいものを挙げていきます。ジャンルを問わず、「大御所」がキーワードになった下半期。もろもろ隔世の感ですね。例によって、本稿をアップするまでに約一ヶ月のタイムラグがあります (2023.12.10.現在)。 Medasin フォロワーの紹介記事で知った Medasin、ぼくが新譜を聴いたのは初夏 7月で、これが初 Medasin でした。2018年のデビュー作「Irene」も遡って聴きました。凄い才能です

Spotifyまとめ2023

雑感記事の投稿は、これで三本目になるでしょうか。ちょうどいま12000文字の「大作」を脱稿したところで、デキの如何は問わず、ひとまず「やりきった感」に酔いしれています。ここから数週間は寝かせ、読み直し、投稿に値するかどうか検討しますが、それでGOサインが出たとしても、最速で 5月下旬のアップ。中途半端な下書も含めれば、一応、半年先まで投稿予定は埋まっています (2023.12.12.現在)。 こういうポッカリ空いた時間に、気儘になにか書きたいなあ、と考えるときの自分自身が好

高橋幸宏の歌を探して(後編)

市井の幸宏ファンの私的なあとがき。幸宏さんがボーカルとして参加している曲を探す。前編はこちら 2023年1月15日は、ファンにとって衝撃的な日となってしまった。それから1年… 「YMOが3人で歌うと、幸宏さんの倍音に含まれて細野さんと教授の声が聞こえなくなってしまう」という趣旨の話(雑誌のインタビューだったかな)を幸宏さん本人が再生YMOのときにしていたのを思い出します。 倍音多めの包み込むような声、ときには優しく、ときには切なく、ときには醒めたように楽曲の世界を表現する

スリーグッドシングス5

つばさのリットリンクはこちらから👇 2024年1月16日~1月31日515253545556575859606162636465 スリーグッドシングス6へ続く⏬

高橋幸宏の歌を探して(前編)

市井の幸宏ファンの私的なあとがき。幸宏さんがボーカリストとして参加している曲を探す。 2023年1月11日は、特別な日になってしまった。それから1年… 「空が青い」と歌っただけで悲しく聞こえる…幸宏さんのボーカルをこう評したのは加藤和彦さんでした。 倍音多めの包み込むような声、ときには優しく、ときには切なく、ときには醒めたように楽曲の世界を表現する力。あくまでも個人的な感想ですが、90年代に入って、幸宏さんの歌はそれまでに以上に力を持つようになったと感じます。 2023年1

『本当の友達なら正直になれ 手厳しく』

【あの頃ペニー・レインと】 ケイト・ハドソン可愛い(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠!!ペニー・レイン役なのですが、小悪魔的な可愛さで鑑賞後の作品の感想としてこれが一番でしたね(⁠・⁠_⁠・⁠;⁠)内容も良かったんですが(笑)!! 15歳の少年ウィリアムは将来弁護士になることを母親から期待されていました。しかし、姉の影響でロック音楽にハマり、ロックライターになりたいと思うようになります。ある日、地元紙に記事を投稿したことをきっかけに、ローリングストーン誌より仕事の依頼が舞い込み

ブックショップをやるために

時が経つのは早いもので、令和五年も幕を閉じ、今日からいよいよ、新しい年が始まりました。 紅白歌合戦も終わり、除夜の鐘も鳴り止んで、今つつがなく元旦を、家族と共に過ごしています。 炬燵に入ってテレビを見ながら、妻はもちろん、我が家の三匹の猫たち(キキとメルとハク)と。 一年の計は元旦にありと言いますが、まずは今年の目標を、このnoteに書いておこうと思います。 が、その前に、去年のnoteに書き損ねたことがあったので、そのことも書いておこうと思います。 と言うのも、去

Hit Hit Hit!!!  2024年1月度3週目のエントリー & TOP5

FM NACK5「Hit Hit Hit !!!」(毎週金曜日 25時〜)は、リスナーがHit曲を作る、参加型ランキング音楽番組。 リスナー(ジャッジさん)が番組LINEアカウントから投票!毎月リリースされる邦楽からアナタの手で月間No.1ソング& NACK5パワープレイ&NEXT BREAKを生み出します! 「Hit Hit Hit !!!」公式LINEを友だち追加してHit曲作りに参加しよう!!! ジャッジさんの投票により選ばれた1月3週目のTOP5No.1は、Ga

この一枚 #11 『ROMANTIQUE』 大貫妙子(1980)

シュガー・ベイブ解散後の1976年ソロに転じた大貫妙子。今ではシティポップの名盤と評される作品を連発したが、セールスは低迷した。一時は活動を休止するが、2年のブランクを経て1980年に復活し、その後はセールスも上向きとなり人気を確立する。 その分岐点となる作品『ROMANTIQUE(ロマンティーク)』を紹介。 ヨーロッパ3部作の第1弾 『ROMANTIQUE(ロマンティーク)』は1980年7月21日リリースの大貫妙子の4枚目のアルバム。 ヨーロピアン・サウンドをコンセプト

「岡崎京子と言う普遍性」消費される私たち。全ての仕事は売春である。

皆さん岡崎京子先生をご存知ですか? 私は確か中2の時にたまたま本屋で 「チワワちゃん」に出会い、 なんとなくジャケ買いしたが初めてで。 その時読んで走った衝撃たるもの! それまでの私は りぼん、ジャンプから始まり 別フレに進み典型的な漫画ルートを歩んでいたのだが、 岡崎京子作品を読んだ頭を殴られたような感覚。 あれは今でも忘れない。 センセーショナルで、 かっこよくて、 まるで映画を一本観たかのような。 独特のコマ割り、絵、セリフ、間。 そして、暴力的で刹那的で…。