ポストロックで好きなバンドを挙げろ、と言われれば、必ずベスト3に入るのが Under Byen です。1999年にデビューしたデンマークの大所帯で、原語では【オナ・ビューエン】と発音します。他の 2バンド (ポストロックの愛聴対象)、Maybeshewill、Sigur Ros、については、すでに note で紹介済みですよね。いや、ぼくのなかではずっと収まりの悪い隙間風が吹いていて、その理由がまさに Under Byen の欠如/未紹介だったのです。
というのも、彼らの3
【新着】LKに聴く曲5選
(L) Love letters/ラブレターを (K) 書くときに聴く曲。あるいは、(L) ラブレターを投函する (K) 気持ちに通じる曲。
布施琳太郎「ラブレターの書き方」によると、ラブレターは「二人であることの孤独」を、すべてが繋がれた情報化社会において言説化しうる新しいコミュニケーションの形態、だそうです。難しいことは分かりませんが、他人様に見られたら、耳の付け根まで真っ赤になるほど恥ずかしい「二人だけの言葉」なら、ぼくにも得心できます。その実体験の有る無しは、きっ
世代交代の当事者になるのは、立場によって嬉しかったり悲しかったりするものです。ただ、絶対的に嬉しいのは、自分の子供によって乗り越えられる場合。ぼくにとって Linkin Park は、ロックの世代交代を知らしめてくれた存在であり、子供の成長を教えてくれたバンドです。かけがえのない。
あれは、2004年だったでしょうか。家族そろって夕食を取っていたテーブルの中央に、次女が突然CDプレイヤーをドンッと置いたのは。「な、これ聴いて!」。スピーカーから飛びだしてきたのは、ヘヴィなギ
キャサベルの扉を開けると、呼び鈴とともに必ずブルーマウンテンが香り立ちます。こんなふうに書くと、いかにも豆の違いを嗅ぎ分けられるツウみたいですが、全然そうではなく、店にはブルーマウンテンしか置いていなかったのです。実際の注文は、ブレンド or アメリカン、で賄われました。「もしキリマンジャロを注文されたら?」と訊くと、「ごめんね~、いま切らしてるの~、へへ」そう言ってママは舌を出しました。甘えた口調はキュートこのうえなく、たぶん8割がたはそれで納得したでしょう。残り2割「じゃ
(K) King Crimson 的サウンドを (C) キャッチするときに聴く曲。あるいは、(K) King (C) Crimson の影響が感じられる曲。
今回の御題は、そのものズバリですね。クリムゾン・フリークのための企画です。後世に絶大な影響を与えた King Crimson ですが、多くの音楽リスナーが「初期クリムゾンっぽい」とか「ヌーボーメタル期のクリムゾンのギターだ」とか、当たり前のように比喩を用いるとき、リスナー同士のあいだには暗黙の了解があります。でも、これ
ECMは、ジャズ・ファンにお馴染みの名門レーベルです。ジャケットの美しさもさることながら、そのスローガンが必要十分的にサウンドの特徴を表しています。曰く「沈黙の次に美しいサウンド」。ぼくみたいなジャズの邪道は、ECMとの邂逅も80年代の Steve Reich や Arvo Part の現代音楽のほうが早かったりするのですが、ジャズのなかでもエレクトリック・ジャズやフュージョンに親しんできた経緯もあり、ECMがちょうどイイ感じにフィットします。誤解を恐れずに言うと (逆説的で