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プログレ中心にロックを聴き続けて50年超。Spotify の自作プレイリストにまつわる…

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プログレ中心にロックを聴き続けて50年超。Spotify の自作プレイリストにまつわるあれこれを縦糸に、ぼちぼち、ゆる~く、書いています。おそらく横糸は、終活に資するあれこれ、になりそうです。口癖は「眠いよ、もう疲れたよ、パトラッシュ」。よろしくお願いします。

マガジン

  • 音楽エッセイ「終活雑記」

    人生のおもいでを当時の音楽に絡めてまとめています。音楽に導かれた「終活雑記」です。

  • 私薦「XXに聴く曲5選」

    「シチュエーションXX」別におすすめの5曲を挙げています。XXはいわゆる「DAI語」です。

  • Spotify「PLAYLIST 20」

    Spotify で公開している「自作プレイリスト」の解説です。愛聴対象を採りあげています。

最近の記事

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Spotify「Kate Bush vs Toyah 20」

Introduction Kate Bush の「Running Up That Hill」が Netflix 「Stranger Things」で用いられ再ブレイク、全英シングル・チャート1位を獲得した、というニュースに接しました。Kate の全英 1位は、デビュー曲「Wuthering Heights」以来の 44年ぶりでギネス記録らしく、おのずとぼくの記憶も 44年前に引き戻されました。1978年といえば、プログレの黄昏とともに新たなムーブメントが起こってきた時節。ニ

    • 【新着】スター不誕生

      昭和の人気テレビ番組「スター誕生」は、いわゆる素人参加型のオーディション番組でした。毎週日曜日の11時、ぼくらは10ch (読売テレビ) にチャンネルを合わせてブラウン管に噛りつきました。この略称「スタ誕」からデビューした、森昌子、桜田淳子、山口百恵、の「花の中三トリオ」の人気が出だした頃から、番組の視聴率もうなぎ上りになった記憶があります。欽ちゃん (萩本欽一) 初のソロ&司会番組ということもあり、 お茶の間を楽しませるエンタメ性も番組の主要素でしたね。この「スタ誕」に、何

      • 【新着】PSに聴く曲5選

        (P) プロポーズに (S) 失敗したときに聴く曲。あるいは、(P) プロポーズを断られて (S) 世界中を呪詛する曲。 誰にでもダークサイドはあるのでしょう。なにか因果が働いてそこへ堕ちるのではなく、魔が差したり自棄になったり、ちょっとしたタイミングで誰もが容易にダークサイドの住人になるのだと思います。では、想像してください、一生一度の大恋愛で意を決したプロポーズがダメだったときを。この世のすべてを呪いたくなるやり場のない憤りを。そんなときに最適な 5曲。海のバカ野郎~、

        • Spotify「David Jackson supported 20」

          David Jackson という名前を認識してもらえる読者は、果たして何人いるのでしょう。Van Der Graaf Generator 略してVDGGのサックス奏者、と詳しく紹介したところで、かえって混乱するかもしれません。VDGG自体が現在では認知不足、というより、ほぼ絶滅危惧種のような扱いでしょうから。かつては (70年代)、プログレ好事家のあいだでコアな支持を集め、場合によってはクリムゾン以上の求心力を誇ったバンドだったのです。 で、VDGGの自作プレイリストを解

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          雑感 2023.09.09.

          ~アカバン・ショック~ アパマンショップと韻を踏んでいるのでタイトルにしましたが、これといって明確な方針があるわけではありません。方針、というよりも、書きたいこと、ですかね。ただ、漠然と頭に浮かぶことをそのまま書くのも、ときにはいいでしょう。本来、随筆とはそういうものですね (2023.09.09.現在)。 BGMの添付動画にもポリシーがあるわけではありません。書きながら、今まさに聴いている音源、ってことで。 最近つらいのが、フォローする noter が一人また一人と更

          雑感 2023.09.09.

          YHに聴く曲5選

          (Y) Yell/エールを送って (H) 励ましたいときに聴く曲。あるいは、(Y) Yes I can を (H) 表明するときに聴く曲。 要は、ものすごく前向きになりたいとき、ってことですね。友人を力づける場合でも、自分自身を奮い立たせる場合でも、音楽が途方もないパワーを与えてくれることはあります。皆様の明日がきっと晴れますように。お薦めの 5曲で是非みなぎるパワーを感じてください。 ☆Don’t Stop Believin’☆ Title             D

          YHに聴く曲5選

          フィジカルの変遷

          日本ではじめてCDが発売されたのは1982年ですが、これは当時の若者にとって大事件でした。それまではLPがフィジカルの主流だったので、デジタル化によって半永久的に音源が保たれる利点とは裏腹に、コンテンツをすべて入れ替える費用はバカになりませんでした。いまの若い人達には想像しにくいかもしれませんね。当時は「音楽を聴く」イコール「フィジカルを収集する」だったのです。 LP時代のおわり ぼくは1982年~83年イギリスに遊学していたので、このコンテンツCD化問題に直面するのは、

          フィジカルの変遷

          ASに聴く曲5選

          (A) アラーム音として (S) 睡眠から目覚めるときに聴く曲。あるいは、(A) アラーム音を (S) そろそろ変更するときの候補曲。 「朝ですよ、さっさと起きなさい!」ってことです。イメージとしては次のとおり。まどろみのなか遠くから聞こえるジングル → 優しい目覚め → 布団のなかでしばし逡巡 → 起床して着替 → 歯を磨きながら鏡の自分と対面 → コーヒーを飲んで家を出る → 輝かしい朝陽/新しい一日。このルーティーンのうち、いずれかのシチュエーションに合いそうなものを

          ASに聴く曲5選

          Spotify「Michel Polnareff 20」

          洋楽におけるぼくの初体験は、ほとんどが Michel Polnareff に捧げられています。生まれてはじめて全作品 (LP) を揃えたのも、人生初のライブ・コンサートへ行ったのも、また、意味の分からないフランス語で歌詞を丸暗記したのも、部屋中にポスターを飾ったのも、その対象は M.Polnareff。1970年代初めに日本で起こったポルナレフ・フィーバーは、中学にあがりたて (1974年) の感性にドンピシャの会遇をもたらしたのでしょう。振り返ると、まるで思春期の麻疹にでも

          Spotify「Michel Polnareff 20」

          SVに聴く曲5選

          (S) 性差なき声を (V) ヴィジュアライズできないときに聴く曲。あるいは、(S) 性別が紛らわしい (V) ヴォーカルの曲。 かなり御題をこじつけるのが苦しいのですが、要は、性別が紛らわしいヴォーカルの曲、ってことです。ぼくの洋楽の出発点は Michel Polnareff だったので、~三つ子の魂100まで~、そもそも高音域の女性っぽい男性ヴォイスが刷り込まれているのですね。そのあとに Jon Anderson (Yes) とくれば、あとは推して知るべし。ということで

          SVに聴く曲5選

          ヒプノシスの世界

          70年代のロック・アルバムを飾ったカバーアート (LPジャケット) には、印象的なものが数多くあります。そのなかでも、特に Hipgnosis (ヒプノシス) の仕事が果たした歴史的役割はとても大きかった、と思います。もう一方の雄 Roger Dean についてはすでに書いたので、今回はそのヒプノシスです。例によってぼくが所有する LPアルバムから、できるだけプログレ関連に絞ってヒプノシスの世界をご紹介/回顧しましょう。 ただ、古き良き時代を回顧するのは、必ずしも幸せに結び

          ヒプノシスの世界

          【1周年】ボツ原稿

          先々週、この1年間でウケのよかった記事を挙げたので、今週は、反対にボツになった原稿のベスト3を記しましょう。一種の「水子供養」のようですが、ボツといってもただの未完、この先、修正や改稿の甲斐があれば陽の目を見る可能性はあります。 作者にとって重要なのは、実は公に作品化された記事よりも懐胎中のアイデア草稿だったりします。ただし、この扱いは非常にナーバスで、懐胎したまま長く放っておくと自家中毒に襲われます。だからといって、ボツとして完全に捨て去るのは忍びない。このバランスをうま

          【1周年】ボツ原稿

          ロジャー・ディーンの世界

          70年代のプログレ・ファンなら、当時の LPジャケットが有していた独特の視覚世界を覚えていることでしょう。サウンドと渾然一体でありながら、ややもすればそれを超越したアートデザイン。なかでも Hipgnosis (デザイナー集団) と Roger Dean (個人) は二大勢力でしたよね。この二派の手によるアルバムを持っていない70年代リスナーを捜すほうが、きっと難しいはず。ぼくのプログレ遍歴は Yes とともに始まったので、R.Dean には大変お世話になりました。青い感性に

          ロジャー・ディーンの世界

          【1周年】年間ベスト記事

          note を始めてなんとか 1周年を迎えられました。これもひとえにフォロワーの皆様のお力添えがあってこそ、本当にありがとうございました。 投稿記事が先週時点で55本。プロパー記事の文字数を考えると、毎週土曜の週 1アップを続けられたのは、自分自身を褒めてやってもいいのかな、と思います。そこで、今回はぼくの記事におけるスキ数💓ベスト5を皆様と共有しながら、この一年を振り返りましょう。コレやるの、念願だったのです。ビュー数もスキ率も度外視して、純粋なスキ数💓のみのランキングです

          【1周年】年間ベスト記事

          VHに聴く曲5選

          (V) ヴァイオリンの音色が (H) 欲しいときに聴く曲。あるいは、(V) ヴァイオリン/ストリングスが有名な (H) 非クラシックの曲。 ぼくがプログレを聴き始めた50年前、ロックとクラシックの融合をいちばん印象付けてくれたのがストリングスでした。シンセでその音質が再現可能になったときは、これぞ求めていた音だ、と跳びあがりました。以来、ヴァイオリン・フリークに。ヴァイオリン (チェロもビオラも) の音色を耳にするだけで、琴線の感度がビンビン上がります。同時に、その曲の印象

          VHに聴く曲5選

          たこやき屋

          先般、母の介護施設候補を見学に行ったときのこと、相談室に案内してくれたスタッフの名札に思わず釘付けになりました。「K池」と書かれた、お年寄にもよく分かるように大きく印刷されたその苗字は、とても珍しく、ぼくにはとても懐かしいものでした。プライバシー保護のため、K池、としか表しませんが、きっと読者の皆様には想像もつかない珍名です。ぼくの人生でも、K池という苗字は小・中学校の同窓生しか思い当たりません。 そのスタッフは女性で、50代半ばぐらい……。ということは、彼女は同窓生の妻君

          たこやき屋