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Spotifyまとめ2023

雑感記事の投稿は、これで三本目になるでしょうか。ちょうどいま12000文字の「大作」を脱稿したところで、デキの如何は問わず、ひとまず「やりきった感」に酔いしれています。ここから数週間は寝かせ、読み直し、投稿に値するかどうか検討しますが、それでGOサインが出たとしても、最速で 5月下旬のアップ。中途半端な下書も含めれば、一応、半年先まで投稿予定は埋まっています (2023.12.12.現在)。

こういうポッカリ空いた時間に、気儘になにか書きたいなあ、と考えるときの自分自身が好きです。なんというか、非常に良好な精神状態にあるような気がします。たぶん自分でも気づかぬうちに、投稿スケジュールにストレスを感じたり、作品良質化のプレッシャーに縛られたり、いろいろ神経をすり減らしているのでしょうね。さて、今回は何を書こうかな、と思っていた矢先、Spotify から ↓ が届きました、はい。

Top Artists & Songs

2023年の Spotify におけるぼくのリスニング集計です。 そうか~、そうだったのね~、と感慨に耽るところもあり、かと思えば、少しも意識しなかったバイアスに気づかされたり、こういう趣向もなかなか楽しいものですね (簡単に振り返りましょう)。

まずトップアーティストですが、これはすべて執筆記事と深く関わっています。4位 Maybeshewill を例にとると、もっとも再生されたのが 2月、まさに当該記事を執筆した時期に集中的に聴いていたわけです。ただ、この記事はけっこう難産で、途中の独白調あたりでいったん頓挫しました (ArcTanGentで囲った部分)。そこから何度も改稿を重ねたので、フツーの記事よりは関わった時間が (それだけ Spotify を聴いた時間も) 長くなりました。結局、無事アップに漕ぎつけたのが 9月でしょ。この頃から、早くも半年以上のタイムラグができちゃっていますね。

5位 Xenia Franca と 3位 Cecile McLorin Salvant も、同様に「2023上半期レビュー」で採りあげたアーティストなので、当然といえば当然でしょうか。春先はけっこう聴きまくった自覚があります。それで言うなら Paramore が入っていないのは、ちょっと意外。惜しくも 6位?

1位 Shai Maestro と 2位 Avishai Cohen については、まだ記事をアップしておりません。新春早々にはどちらもアップしたいと考えています。いや、ここ数年、ぼくの静かなマイブームがイスラエル・ジャズでして、Spotify のプレイリスト解説で過去のアーティストばかり扱っていると、閉塞感というかマンネリ感というか、なにかこうパーッと明日が開けるような見晴らしが欲しくなります。その新機軸として未来志向で採りあげたのが、イスラエル・ジャズを代表するこの二人です。というか、トップ 5の顔ぶれでロックに入るのは Maybeshewill だけですね。ジャンル別ではロックが 1位なのに。

このポイント、けっこう重要かも、です。サウンド総体としてはロックを聴いているのに、個別アーティスト&ソングではジャズが上位に来る。

トップソングは 1位・2位どちらも Cecile McLorin Salvant「Melusine」からのナンバーです。3位が Michel Polnareff、4位が Xenia Franca。ここまでは自分自身でも納得、ところが、5位「Entrustment」についてはまったくのノーアイデアです。Vijay Iyer は決して嫌いではなく、むしろ好きなジャズ・ピアニストですが、正直 5位に入るほど聴きこんだのかな、と自問したくなるほど心当たりがありません。

これは、たぶんぼくのなかの未整理が原因でしょう、Vijay Iyer サウンドに対する。ぼくが Vijay Iyer を評価する最大のポイントはその知性ですが、とはいえ、一口に知性といってもグラデーションがありますからね。ぼくの好みから言うと、彼の知性はやや理知的に勝ち過ぎるきらいがあって、ちょっと怖い感じがします。ねっ、まさにこの言説がいい証拠、うまく言語化できないでしょ。要は、まだ自分のなかに収まりのいい彼の部屋が用意できていないのです。なので、なにかヒントを求めて音源を探った可能性はありそうです、まるで他人事みたいですが。

と、まあ、以上がざっと Spotify 2023の振り返りです。このネタ、まだいくらでも掘り下げられそうですね (いまに毎冬の恒例行事化しますよ)。

それにしても、返す返す思うのは、ジャンル別トップがロックなのに、アーティストにもソングにもロックのそれがごくわずか、という厳しい現実でしょうか。ほぼコンテンポラリー・ジャズしか聴いてないじゃん、と突っ込まれそうですね。いや、おそらく、この結果こそ過渡期におけるジャンル流動化のいい証拠であって、ある意味、今日の音楽シーンの鏡像だ、と言えなくもない……。という、なんのオチもない締めが、大阪人としては万死に値する、ということだけは、一応、断腸の思いで、申し添えておきます、うぐぐ、どうもスミマセン……。

Top 5 Artists

能登半島地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申しあげます。一日も早い原状回復をお祈りしております。





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