Yutaro Kobayashi

IT系メディア「Tech Insider」の編集チーフをしています。取材中にあった個人…

Yutaro Kobayashi

IT系メディア「Tech Insider」の編集チーフをしています。取材中にあった個人的に印象深かったことや、写真を投稿したいと思います。

最近の記事

「今年の新型Xperia 5はナシ」、iPhone 16発表の裏で公表

寝ても覚めても「iPhone 16」だった、この1週間。 「カメラコントロール」という新しい操作方法がある一方で、アップルのAI機能「Apple Intelligence」の日本語対応は2025年までお預けということが明確になり、今回は一段と「買いかどうか」がわかりづらい情勢になっています。 そんな中、アップルの発表会が終わった約7時間30分後、ソニーがメディア関係者向けの説明会を開催しました。 話題は大きく分けて2つで、1つは5月に発表した「Xperia 1 VI」の

    • iPhone買い替え検討中なら気になる24年9月Apple Eventのポイント

      今年も通信業界が特に忙しくなる季節、アップルによる新型iPhone発表(と思われる)の時期がやってきました。 現地時間9月9日、日本時間では9月10日午前2時から発表会が開催され、オンラインでの視聴も可能です。 期待されているのは、やはり「iPhone 16」シリーズと、そしてアップル独自のAI機能でしょう。 すでにアップルは6月のWWDCで独自のAI機能「Apple Intelligence」を発表し、先行公開されているベータ版ではその実力の一部を試すことができます(

      • Suicaかタッチ決済か。二者択一になりがちな交通のキャッシュレス議論

        「やっぱりSuicaじゃないと、日本の駅じゃ使い物にならないでしょ」 SNSでも、特に関東・首都圏のユーザーから直接でもよくこんな声を聞きます。これはここ最近増えている電車やバスなど公共交通機関での国際カードブランドの「タッチ決済」普及などを受けてのものです。 そんな中、8月28日に三井住友カードは同社の交通機関向けソリューション「stera transit」の現状や今後に関する発表を実施。「2025年度末には全国70%の駅でタッチ決済が使えるように」なると発表しました。

        • 「マイナンバーカードは使うが、マイナンバーは使わない」の意味

          (代表画像:8月1日、自身のマイナンバーカードを「マイナンバーカード対面確認アプリ」で読み取り、その機能を確かめた河野太郎デジタル大臣) 8月22日、国内マッチングアプリ大手の「ペアーズ」がマイナンバーカードを使った本人・年齢確認機能に対応しました。正確には、マイナンバーカードの「ICチップ」の情報を使います。 ペアーズアプリでパスワードを入力、その後マイナンバーカードをスマホで読み取り、必要事項を入力することで、利用者本人が登録したこと、未成年ではないことなどが証明でき

        「今年の新型Xperia 5はナシ」、iPhone 16発表の裏で公表

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        • Inside of BIJapan
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        記事

          Pixel 9 Pro Foldにある「Pixel Foldユーザー」が欲しい地味な機能

          当たり前ですが、アメリカはお盆休暇なんて関係なし。 今週はグーグルが新型スマホ「Pixel 9シリーズ」を8月14日にグローバル発表し、日本でも発売されることになりました。 Pixel 9シリーズには、私が1年弱前から愛用している折りたたみスマホ「Pixel Fold」の後継機種「Pixel 9 Pro Fold」も含まれています。 Pixel 9 Foldの主な特徴は、その薄さや前機種より進化した背面カメラなどです。 特に本体の薄さはカメラの出っ張りを除いて閉じた状

          Pixel 9 Pro Foldにある「Pixel Foldユーザー」が欲しい地味な機能

          大規模データ流出に備えて一般ユーザーができること

          7月のTech Insiderで、最も読まれた記事の一つがKADOKAWAで発生した「ランサムウェア攻撃による大規模障害」に関する記事です。 そして今週8月5日に、KADOKAWAは同障害に関する個人情報漏洩の規模を「25万4241人分」だったという調査結果を発表しました。 25万4241人分という数には、ドワンゴの社員や元社員だけではなく、ニコニコ動画のクリエイターや個人事業主、取引先、角川ドワンゴ学園の生徒や保護者の情報も含まれています。 また、同日にはニコニコ動画

          大規模データ流出に備えて一般ユーザーができること

          「AIが電話対応」新しい通話の当たり前に

          Tech Insiderではニュースのほか、iPhoneやGmail、LINEなどの「仕事やプライベートで役立つ使い方」を紹介する「ハウツー」カテゴリーがあります。 今週はそのハウツーの中で「iPhoneが会議中に着信したらどうする?」という記事を公開しました。「拒否」せずに一発で消音にする方法など、便利な技が4つまとめられています。 私の場合、プライベートの端末はPixelですが、電話対応時によく使う機能はGoogle アシスタントに電話対応を任せる「通話スクリーニング

          「AIが電話対応」新しい通話の当たり前に

          マネフォ&SMCC新会社に見る「家計簿アプリ」の未来

          「本日17時より本提携に関するメディア向け発表会を開催します」 そんなマネーフォワードと三井住友カード(SMCC)の提携会見の連絡が7月17日15時30分頃、私の手元に届きました。ちなみに自分がその連絡を確認したのは15時39分頃です。 慌てて会場に向かって取材、翌日には記事を出しました。実は両サービスのユーザーであるため、少し長めの記事になりました。 いろいろ新機能の予告はありましたが、個人的に注目しているのは「個人向け事業『マネーフォワード ME』を新会社に移管する

          マネフォ&SMCC新会社に見る「家計簿アプリ」の未来

          新しい「Echo Spot」が欲しい理由

          アマゾンの「プライムデー」の先行セールが11日からスタートしました。 Tech Insiderを含め様々なメディアでは、お買い得の製品が紹介されており、いちガジェット好きとしては財布の紐が緩み具合に悩まされています。 特に注目なのは、アマゾン自身が8日に発表したばかりの「Echo Spot」です。 Echoシリーズはこれまでも続いていましたが、Echo Spotはなんと約6年ぶりのアップデートとなりました。 初代とは違い、ディスプレイは円ではなく半円になってしまいまし

          新しい「Echo Spot」が欲しい理由

          Vision Proを自腹で買ってみて1週間

          7月1〜4日、シンガポールに取材で行ってきました。今回現地に持ち込んだガジェットは、6月28日に日本で発売されたばかりの「Apple Vision Pro」です。 「飛行機の中で映画鑑賞」「ホテルの自室で記事執筆」「空港の待合スペースでSNS投稿」など……出張で楽しめそうなシチュエーションは一通り試してきました。 特に実用的だと思ったのは、やはり記事執筆です。記事はMacの画面を“空間に浮かせて”書いています(この文章も同じ環境で書いています)。 Meta Quest等

          Vision Proを自腹で買ってみて1週間

          運用してわかる生成AIの意外な弱点

          6月25日、パナソニックのB2Bソリューション子会社・パナソニックコネクトは、国内グループ会社の全社員に展開したチャット型生成AI「ConnectGPT」の運用成果を発表しました。 わかりやすい数字で言えば、2023年6月1日から2024年5月31日までの1年間で、のべ18.6万時間、約21.23年分の労働時間を削減したそう。全社員合計とはいえとんでもない結果です。 詳しい内容はぜひ記事で、ということにしますが、ライターさんの取材には自分も同席していました。 その時に印

          運用してわかる生成AIの意外な弱点

          日本でも変わる「ググる」の仕方

          今週、グーグルは久しぶりに日本向けの大きな検索サービスのアップデートを発表しました。 新機能は2つ。「AIで1秒で雨量・雪量を予測する機能」と「ハッシュタグで検索する機能」です。 個人的に面白いなと思ったのは「ハッシュタグ検索」の方です。「#チョコレート」などと検索窓に入れるとチョコレートに関する最新情報をブログやSNSなどから集めてきてくれます。 このハッシュタグ検索は現在ところは、日本でのみ展開されています。日本では他の国や地域より、趣味などの自分の関心ごとに関して

          日本でも変わる「ググる」の仕方

          LINE Pay終了で際立つ「PayPayにはまだない」機能

          今週はWWDC24でアップルのAIシステム「Apple Intelligence」が発表されましたが、そんなニュースも吹っ飛ばす衝撃的な出来事がありました。 それは「LINE Pay」の国内サービス終了です。機能にもよりますが2025年4月下旬には大体のサービスが終わる予定です。 終了理由についてLINEヤフーは「最適な経営資源の配分などを検討した結果」と説明しています。 長年取材をしている身からすれば今さら感は拭えませんが、「個人向け決済・金融領域はPayPayに集約

          LINE Pay終了で際立つ「PayPayにはまだない」機能

          WWDC開催直前。アップルの生成AIでiPadやiPhoneはどう変わる?

          5月から6月にかけて、IT業界は主にアメリカの企業の発表会ラッシュでした。 アップルの新型iPadの発表、OpenAIの「GPT-4o」発表、グーグルの「Google I/O」開催、マイクロソフトの「Build」開催といった具合です。 そして、こうした流れの「トリ」となるのは、6月10日(現地時間)開催予定のアップルの開発者会議「WWDC」です。 昨年2023年のWWDCはアップル初のヘッドマウントディスプレイ「Apple Vision Pro」が披露されました。 今

          WWDC開催直前。アップルの生成AIでiPadやiPhoneはどう変わる?

          グーグル本気のAI「有料版Gemini」をお試し中

          自分は自他共に認める「新しいもの好き」です。テック系記者としては珍しくないもしれませんが。 「Tech Insider」もそうですが、最近のニュースは「生成AI」でもちきりです。 新しいサービスがどんどん出てくる中、人々の興味関心は「AIを使うか、どう付き合っていくか」に移ってきていると感じています。 人にオススメばかりしていては説得力も欠ける。そんな思いで、自分もさまざまな生成AI機能を日々試行錯誤しています。 最近では、特にグーグルのGemini(ジェミニ)と作業

          グーグル本気のAI「有料版Gemini」をお試し中

          新型SurfaceではなくiPad Proを買ったワケ

          こんにちは、Business Insider Japanのテック専門メディア・Tech Insiderの「ゆうこば」こと小林優多郎です。 今週も1週間のテック記事の振り返りつつ、編集裏話をお送りします。 今週はマイクロソフトの発表が大きな反響を呼びました。 マイクロソフトが「Copilot+PC」というブランドを立ち上げ、生成AIがより快適に使えるWindows PCを展開していく、という話です。 自社PCブランドである「Surface」も、もちろんこのCopilot

          新型SurfaceではなくiPad Proを買ったワケ