Vision Proを自腹で買ってみて1週間
7月1〜4日、シンガポールに取材で行ってきました。今回現地に持ち込んだガジェットは、6月28日に日本で発売されたばかりの「Apple Vision Pro」です。
「飛行機の中で映画鑑賞」「ホテルの自室で記事執筆」「空港の待合スペースでSNS投稿」など……出張で楽しめそうなシチュエーションは一通り試してきました。
特に実用的だと思ったのは、やはり記事執筆です。記事はMacの画面を“空間に浮かせて”書いています(この文章も同じ環境で書いています)。
Meta Quest等でも同じようなことはできますが、Macとのシームレスな連携や小さな文字でも見える鮮明さはVision Proならではと言えそう。
Macの画面表示と一緒に、Vision Pro側でSafariを開けるところが作業効率化につながりますし、PodcastやApple Musicなどを開けば、開いている窓の方向から音楽が聞こえてきます。
例えるなら、Vision Proをかけて少し操作すれば、自分だけの部屋が作れてしまう感覚。33年の人生で「自室」というものを持ったことのない自分にとっては、ちょっと感動的な出来事です。
自分の場合、256GB版の本体と度付きのインサートレンズを購入したので、しめて60万円強。
なかなか他人にはオススメできない価格帯になっていますが、新しい仕事の仕方や少し先の未来を体験できるなら、払ってもいいコストだと、自分に(とても強く)言い聞かせています。
ちなみに、アップルはWWDCで自社開発のAI「Apple Intelligence」を発表したワケですが、Vision Proへの実装については未発表なんですよね。この辺り、どう変わってくるか非常に楽しみにしています。
本稿はBusiness Insider Japanのメルマガ(無料)用に用意したコラムを加筆・修正したものです。Tech Insiderでは毎週土曜日11時にその週のテック記事振り返りレターをお送りしています。ぜひ、ご登録ください。
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