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日本でも変わる「ググる」の仕方

今週、グーグルは久しぶりに日本向けの大きな検索サービスのアップデートを発表しました

新機能は2つ。「AIで1秒で雨量・雪量を予測する機能」と「ハッシュタグで検索する機能」です。

個人的に面白いなと思ったのは「ハッシュタグ検索」の方です。「#チョコレート」などと検索窓に入れるとチョコレートに関する最新情報をブログやSNSなどから集めてきてくれます。

このハッシュタグ検索は現在ところは、日本でのみ展開されています。日本では他の国や地域より、趣味などの自分の関心ごとに関して、最新のものを深く知りたいニーズがあるからだそうです。

また、取材の中では日本語と英語の形式や検索文化の違いが語られていました。

例えば、日本語での検索は「渋谷 ランチ お得」などキーワード検索が多いですが、英語圏では「渋谷でランチがお得なお店はどこ?」といった自然言語検索もされているとか。自分も割とキーワード派です。

一方、ハッシュタグは「#チョコレート」のような単語だけではなく「#写真好きな人と繋がりたい」というような、フレーズにも対応しているそうです。

「行きたい店を調べるなら今は食べログじゃなくて、インスタ」というZ世代にありがちな話じゃないですが、SNS時代の検索方法にグーグルが対応した印象があります。

Googleの試験運用中のAI検索「Search Generative Experience」。

グーグルはGoogle I/O 2024で「AI Overview」というAI検索機能をアメリカでリリースしています。要は自然言語で聞いた内容の「回答」を、AIが生成して答えてくれるようになるわけです。

日本でも様子を見ながら実装されそう(AI Overview前身であるSGE:Search Generative Experienceは試験運用中)です。ソフトバンクもグーグル競合のAI検索「Perplexity」(パープレキシティ)を上陸させましたし。

キーワードからフレーズへ、フレーズから自然言語へ。日本はいきなりキーワードから自然言語に変わるのではなく、間に「フレーズ」というクッションを挟む形で、検索文化が変わっていくのかもしれませんね。


本稿はBusiness Insider Japanのメルマガ(無料)用に用意したコラムを加筆・修正したものです。Tech Insiderでは毎週土曜日11時にその週のテック記事振り返りレターをお送りしています。ぜひ、ご登録ください。

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