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京都「GEAR」の残念なところ

おはようございます☆

iPhoneを変えるたびに増えていくiPhoneのイヤホンですが、
今や各ジャケットのポケットに各1個入ってるレベルのイヤホンコレクターになってしまった結木です。
#捨てるタイミングっていつ ? 


さて、今日は皆さんご存知かな?GEARについて話したいと思います。
GEARは京都でやってるノンバーバル(言葉なし)の演劇舞台で、2012年からなのでもう8年間!しかもほぼ毎日!
公演されてる超ロングランエンターテイメントです。(凄くないすか?)
しかも動員総数が23万人を超えたみたい。。。すご。。

ずっと気にはなっていたものの、僕は2019年の12月にようやく観ることが出来ました(^-^)
もうね、ビルに入った瞬間雰囲気が凄くて、、
元々新聞社が入ってたビルで実は京都市登録文化財なんです。
3階に階段で登っていくと入口から世界観が凄い。

劇場に入るとそこはもうGEARの世界でした。
なんとなくディズニーに近しい完璧さを感じました。

そうそう、やっぱり「セット」って大事で、
本当にこれに関してはエンタメを作る人たちの永遠の課題だと思う。
僕個人的な意見ですが、
演劇で何もない空間に「あたかもあるように思わせる演技」って結構多いんですけど。
たとえば背景も床も横の壁も真っ黒で囲まれた舞台で
「ここは駅のホームです」らしく、普通のベンチっぽい椅子を置いて電車の音をながして腕時計を見たり傘でゴルフしたりしてる演技。
「あ、なんとなくそう見えるー」って思って「演技ってすごいね」ってなりがちなんですけど、その真相にあるのは圧倒的な「予算不足」です。
予算があれば壁を張り替えるだろうし、駅っぽいいすに駅名の看板なんかも用意するんだろうと思います。
でも現実問題そんなことは出来なくて、「あたかもそのように見せる」という技術でカバーしてるに過ぎないと思ってます。
だってたとえば予算の立ってる「テレビドラマ」とか「映画」とかでそんなこと一切ないでしょ?
それなりの凄い舞台になると舞台セットもちゃんと「その場所」に作られててその中でライティングを変えたり角度を変えたりプロジェクトマッピングしたりで場面転換をします。決してなんにも無い所で「ここは駅のホームでーす!」はやらないんですよね。

ただこの「GEAR」に関しては20~30人ぐらいキャパの小劇場なのにセットは完璧でした。全然イメージを遥かに超えて。
それは「ずっと同じ演目」で「ずっと同じ場所設定」っていうのも」大きな要因だとは思いますが、「あ、だからね。じゃあ僕らには無理じゃん。GEARはいいよなぁ」じゃなくて、理由はどうあれあの世界感は見習わないといけないし目指さないといけないと思います。
演技や音楽だけに頼るエンターテイメントはもう飽きられてます。
セットや演出効果までをお客さんは求められている事を僕たちはもっと認識しないといけないと思ってます。

なんか厳しい話になってきたんで、これぐらいで真剣な話はやめといて(笑)
#ついアツくなりがち

GEAR!内容もめっちゃ良くて!
正直久しぶりに心を動かされる舞台を見たなって感じました☆
ノンバーバルなので言葉は一切発しません。
全て細かい体の動きと細かい表情で関係性や感情を表現してて(こんなに人気なのに20~30キャパの小劇場でしかやらない理由はこれですね。大きすぎると見えなくて満足度が下がるから)すごく可愛くて愛らしくなってくるんですw

内容は工場で働くロボットの話で登場人物は5人(5台?)。
そしてそれぞれが本物のパフォーマーで「ジャグリング」「マジシャン」「ダンサー」「パントマイム」と「役者」の卵。しかも実力派揃い!
途中にストーリーに沿う形でそれぞれの本気のパフォーマンスが入り、お客さんと絡んだりイジったりしてめっちゃ素直に楽しいんですw
本当にディズニーのショーを見てるような感覚を似てる(そういやミッキー達もノンバーバルだ(笑))。

そして最後には自然と涙が溢れるストーリー展開。ウルウルして本当にこっちまで悲しくなって、心からそのロボット(正確にはここの登場人物はドール人形)を応援してました。
嫌らしい話をすると、しっかり分析をしててw
(#素直に感動させてくれ)
それまでのめっちゃくちゃ楽しい!っていうロボット達の感情を、お客さんも巻き込んでマジックでお客さんと絡んだりたり笑いを誘ったり手拍子をしたり、知らぬ間に「お客さんの楽しい!」と「ストーリー上のロボット達の楽しい!」の感情を一緒のラインまで引き上げてたんですね。
これは実は初めからそうで、
開演最初のお客さんが「そんな内容だろう。。」と探ってる時間はストーリー内も「探ってて」、そこから強引さは一切なくゆーーっくりとお客さんに「説明」を繰り返して「理解」してもらったところで「楽しい!」へ引き上げる。
完全にずっとお客さんの手を引いて導いてあげてる。
めっちゃテクニシャンですw
感情演出の理想像を見ました。

そこで一気に「悲しい」へ落とす。
お客さんも「悲しい」を共感。涙。→心に刻まれる。
すごい良い映画を見たような思い出に残るんですよね。

そんなこんなで舞台も最後は大盛り上がりで終わって感動の嵐で終演したのち、物販へ行って思い出の品を買って帰りました。

めちゃめちゃ満足感は高かったです(^-^)

でもひとつ何か足りないな。。と思って考えてたんですが、
ようやくそれが分かって。

それは「写真」でした。

今は誰もが自分のカメラ(携帯)を持ってて常にパシャパシャ撮る時代。
僕も何枚か取りましたが、セットをバックに自分の写真を撮ってる人は少なかったです。
これには少し違和感を抱いてて。

最後に案内役のスタッフが出てきて「お写真撮りますよ~」みたいな感じでステージで出迎えてくれてたんですが、ほぼ皆素通り。
ここでの感情は「誰?」なんだと思います。
いままで想いを馳せてた演者がそこに並んでたならともかく、いきなり出てきたスタッフが「こっちこっち~」ってしてもそこへの距離はまだ埋めれてないよーっていう状態だったと思います。

せっかくなのにそこの設計がひとつ甘かったなぁと思ってて
正直僕もあんな完璧な舞台で写真を撮りたかったけど撮らなかったです。
少し勇気が要って、ちょっとハードル高かったように感じました。

もっとみんなの写真に収めてもらって、SNS等でネタバレ同然に発信してもらえればもっと皆が認知して好きになるのになぁ。
もっと見てもらいたい舞台だし、見たら必ず好きになる舞台だし、見た者同士でGEARについて語り合ったりもしたいけど、僕の周りにGEARを観たって人はなかなか居ません。

一度騙されたと思って見に行ってみて下さいw
そんで今度僕と語り合いましょう(≧▽≦)(笑)

GEAR詳細はこちら
https://www.gear.ac/

あ、もう仕事行かないと(>_<)

そんな感じで、今日も素敵な一日をー(^^)/

シンガーソングライターの結木裕でした☆


~お知らせ~
2020.4.26(sun) 結木裕 素敵ライブ
「magic hour contrast~音と光のポロリズム~」
詳細はこちら
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