【雪国ワーホリ日記】 つもりに積もった雪への想いに多くの可能性を
同じく北緯37度に位置するサンフランシスコとは全く異なる世界がここ南魚沼にはあります。豪雪地帯として半年近くものあいだ雪に覆われるこの地。縄文時代から雪と苦楽を共にしてきた数千年の歴史が、人間と雪が共存する知恵を授け、今もなお太古の教えが生活に根付く文化圏。
景色や文化、生活、人など “異日常” 溢れるこの雪國・南魚沼で、暮らしながら学ぶプログラム「雪國ワーホリ」。実際に訪れている若者の声を届けていく企画連載「雪国へ、ゆく」が始まります。
今回は,相川 久美(あいかわ くみ)さんの滞在記を紹介します。初めて南魚沼市を訪れた相川さんの,雪にまつわるお話をお楽しみください。
相川 久美(あいかわ くみ)
兵庫県西宮市 / 立教大学1年
■つもりに積もった雪への想いに多くの可能性を
【雪国編】
雪の降る季節、私は初めて雪国を訪れました。
自分の背を優に超える白くて冷たい塊を目の前にして、自分にはまだまだ知らない景色があるのだと思い知らされました。
降雪、積雪、雪解けの時期によって様々な困難が生じることでしょう。
雪とともに生きていくことはとても難しいと思います。しかし、南魚沼を訪れてから雪に対して悪口を言う人はいませんでした。
それは2泊3日、新潟県内の行く先々で感じられたのです。
ーー 「誰ひとり雪を悪く言わない」と。
■自分は1人で生きているわけではない
【温泉編】
私は南魚沼市に滞在中1日目と3日目、1回ずつ温泉に行きました。大きなガラス窓が、雪の積もったお庭を際立たせ、まるで露天風呂に入っているような気持ち良さを感じさせます。
お風呂には地元の人が続々とやって来ました。
後から入ってきた方々は私たちに「必ず」ひとこと言葉をかけます。
簡単な挨拶、どこから来たのか、簡単な挨拶、でお別れ。
些細なやり取りで心が温かくなり、自分は1人で生きているわけではない
そんなことを自然と感じました。
そんな時、ふと私は倉田さん(一般社団法人 愛・南魚沼みらい塾 理事)の言葉を思い出しました。
「雪国は昔から除雪を協力して行うことが多い。ずっと昔から助け合い精神が声がけや繋がりとして染み付いているんだよ。」
雪は南魚沼のシンボルであり、繋がりの源であり、試行錯誤や向上心のきっかけであり、なくてはならない存在なのだと感じました。
私は南魚沼に住む人々のつもりに積もった雪への想いに多くの可能性を感じました。
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