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自分を知る
一冊の本を読破した。
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タイトルそのままの内容なのだが、いわゆる『先生』として、あらゆる人々のケアをしていた著者が患者として閉鎖病棟に入院した際のエッセイである。
自己を真の意味で見つめ、真の意味で理解した著者。
私は、日頃から、友達に「自己理解が人生の鍵を握る」と話しているが、やはり、自分を知ることは大事なのだと思ったし、『真の意味』でそれを果たすことは容易くなく、私はまだまだまだまだなのだと、改めて実感した。
私も、きっとまだ気付いていない自分がいるし、目を逸らしている自分がいるのだと思った。
私の年末の不調は、人生の先輩方と対話をした中で気付いた自分の不足や未熟さにショックを受けたからなのだが、今となっては、ショックをうけるほど驕っていたことにショックなぐらいだ。
この本の終盤で、以下の文が出てくる。
自分の弱さを認めることは卑下することでもなんでもない。むしろ人間が一人の人間であることを誇ることでもあるのだ。
語るべきは自分の一貫性ではなく綻び。ほんとうの輝きは、弱いものの中にこそあるのだと。
これを読んで、私は、不足があっても、未熟でも、それはそれでいいのだと思った。
そして、その不足や未熟さが、私らしさをたらしめるのでは無いかと思った。
でも、本当にそうだと思う。
色々欠けていたとしても、私は私だし、私が私であるならば、それだけで充分で特別だと。
そして、上手く生きれないのが私だし、クズなのが私だと思ってるから、この自分の不器用さや儘ならなさを大切にしたいし、これでいいのだと。
年末の不調といったが、実は今も調子が悪く、薬でどうにか抑えてる状況なのだが、今、この不調のなかで読破出来て、本当に良かったと思う。
これからも、私は私を全うしたい。
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