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良いも悪いも受け入れたなら【30-DAY SONG CHALLENGE㉚自分自身を表す曲】

こんにちは、演劇ソムリエのいとうゆうかです。

最近、『深夜食堂』の中国版を観てます。日本版は観たことないんですが。食べ物の映像とか綺麗だし、ストーリーもいい感じにチープで面白い。特に7から9話の「特性ハンバーガー(原題:马克的女儿)」というエピソードは感動もの。キーパーソン乐乐(ルル)を演じる马千壹(マー・チエンイー)ちゃんの演技が上手すぎてドラマと言うことを忘れます。


これは、パートナー(HN:式部)との30-DAY SONG CHALLENGEの記録。
30-DAY SONG CHALLENGEの簡単な説明は以前のnoteに書いてるので、知らない人は読んでみてくださいね。

今日は30日目。今日のお題はこちら。

Day30 自分自身を表す曲

私:かわいそうだよね (with HITSUJI)/JUJU

ネガティブが炸裂していますが、この曲がぱっと浮かびました。

「選ばれた女」になりたくて、でも本当は自分は平凡だということを知っている。

意味のないことだと分かりつつも、誰かと比べて一喜一憂する。

誰かにとって唯一無二の存在になりたかったけど、なかなかそんなものにはなれなくて。

この曲に出会った時ちょうど、好きな人との関係が曖昧だったり、自分はこれから何者になるんだろう…と悩んでいたりした時期(今もその悩みは尽きませんが)だったので、深く心に刺さっています。

自分は特別だと思っていたいけれど、そんなことはないという現実を受け入れられずに日々を悶々と過ごしている。

自分を認められる日が来るのかなと思いながら、絶望しながら過ごすことにもどこか美徳を感じているのが、拗らせた私の救われなさかもしれません。



式部:はじめて君としゃべった/ガガガSP

これを選んだと聞いたとき、なんとなく分かる気がする、と思いました。

自分に自信のない少年が片思いの子にやっとの思いで話しかけることができて、少し浮かれている様子が可愛いこの曲の歌詞。

式部さんもあまり自信家ではないから(ついでに私も)、親和性が高いのかなと思います。

好きな人と話せたということだけで、本当はこんなに嬉しいはずなのに、もっともっとと求めてしまうようになったのはいつからなんでしょうか。

「言葉はいつでも僕を苦しめてばかり だけど救ってくれるのもいつも言葉だったよ」という歌詞が私は好きです。もう少し言葉の力を信じられる気がする。

30回このシリーズの記事を書いていて、私なりに言葉を選んで自分の言葉を文字にして形にしてきたわけだけれど、別に私は音楽にものすごく詳しいわけでもなく、いわゆるエモい文章が書けるわけでもない。

でも自分の過去とか思考に何か意味を見出すには残しておくしかなくて、私は考えたことや思い出が全部嘘だったみたいになってほしくなくて必死に一瞬でも記憶を延長しようとする。

それで苦しくなったり安堵したりするのが私だと、少しずつ受け入れるための記録。時間が経ってまた読み返したら、ここにまだ記憶の破片があったということに救われるかもしれない。いつかの私を救うための記録でした。

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