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生きても死んでも【30-DAY SONG CHALLENGE㉗胸が張り裂けるような気分になる曲】

こんにちは、演劇ソムリエのいとうゆうかです。

ここ2、3か月、定期的に大袋(850g~1kg)のミックスナッツを買って、気が済むまで食べるということをしています。1人で食べてますが大体3日でなくなる。コンビニで買うよりコスパ良いからOKと言い聞かせています。でも脂質すごい。ひええ。

これは、パートナー(HN:式部)との30-DAY SONG CHALLENGEの記録。
30-DAY SONG CHALLENGEの簡単な説明は以前のnoteに書いてるので、知らない人は読んでみてくださいね。


今日は27日目。今日のお題はこちら。

Day27 胸が張り裂けるような気分になる曲

私:森山直太朗 - 生きてることが辛いなら

言わずと知れた名曲。歌詞はもちろん、森山直太朗さんの染み渡るような声が胸を打ちます。

涙を零さずにこの曲を最後まで聴けることなんかない。というか、この曲を聴こうと思う時はいつもギリギリのところまで来ているという気がしています。

最も有名なのは「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい」という少しドキリとするフレーズだと思いますが、私は後半の歌詞が今は響く。

何もないとこから
何もないとこへと
何もなかったかのように
巡る生命だから

生きてることが辛いなら
嫌になるまで生きるがいい
歴史は小さなブランコで
宇宙は小さな水飲み場

「自分も世界も全てがちっぽけなもので、別に元々意味なんかない」という意味かなと、今の私には思われる。

それならば失敗も誤解も中傷も怖くない、逃げは別に悪いことでもなければ、達成も特に偉いことではない。生きているということに上下はないのだから。本当は。

何故か生まれて、意識があって、何かしながら死ぬのを待つ間にいつか死ぬことを忘れて、何もなかった頃のことをすっかり忘れて、生きてることだけが全てだと思って、この空間の狭さに苦しくなって。

常に持っている生きることへの疑問は、時々死にたい気持ちに変わるけれど、別にどっちだっていいことなんだから、悩むだけ無駄なのかも、と思ったり。ネガティブに見えるポジティブ。躁と鬱を行ったり来たり。

とにかく私が思うのは、「死にたい」にも「生きたい」にも貴賤の別はないのだということ。

それでも、もうとっくに人間社会に毒されちゃった私たちは、ただ生きてるだけじゃ悲しすぎて何かを求めるし、それならばと死ぬことも一大事かのように扱われてしまう。

どうしたらいいのだろうと考えているうちに一日は終わって、気づけば今日も生きてた。


式部:My Chemical Romance - Dead!

何も示し合わせてないのに、生とか死についての曲を選んだ私たち、ソウルメイトとかアンドロギュノスの片割れなんじゃないかとか勝手に思いましたが、式部さんがこの曲を選曲した理由はあんまり曲の内容は関係ないとのこと…。なーんだ。

ちなみに式部さん曰く、大学時代の軽音サークルで「1番組んだバンドで一番演奏した曲」で、「感傷的になりすぎて」「1番楽しかった頃のことを思い出すから」ですって。そういうオリジナルなエピソードを交えた見方もあるよね。

今の私が一番好きなのは、終盤のこの歌詞。

If life ain’t just a joke
Then why are we laughing?

「人生がジョークじゃないなら、なぜ俺たちは笑ってる?」という意味。

全体としては、主人公が死の直後に精神世界でこの世のものではない何かと対話しているような歌詞かなと思った。

決して「死」を悲観するような曲調ではないけれど、歌詞からはこの世への未練も垣間見られるのが人間らしくて好き。

解釈は色々出来ると思うけど、私はさっきの曲の時とも同じで、人生を大層なものだと思わないことがつらくならないための手段だってことを言っているように思えた。今の私には。

「一度きりの人生、何かを成し遂げたい」という思いと、「人生なんて死ぬまでの暇つぶし」という考えが併走しているような感覚がずっとある。

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