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【新社会人・投資初心者必見!】バランスシート(B/S)って何?〜バランスシートの読み方編〜|財務諸表を読もう④

こんにちは。今回はバランスシートの読み方について紹介していきます。

このバランスシートは財務諸表の中の一つで、この財務諸表を理解する・読み解くことは、投資家・”できる”ビジネスマン・経営者には必須のスキルとなっているので、ぜひ習得してください。
財務諸表については下記の記事をご覧ください。


ちなみに、バランスシート貸借対照表B/Sは言い方が違いますが、全く同じものなので知っておきましょう

バランスシートって何?

まずは、バランスシート(貸借対照表)について辞書的な意味をWikipediaから調べてみましょう。

貸借対照表は、企業のある一定時点における資産、負債、純資産の状態を表すために複式簿記と呼ばれる手法により損益計算書などと同時に作成され、その企業の株主、債権者その他利害関係者に経営状態に関する情報を提供する。(Wikipediaより抜粋)

簡単にいうと

「現時点でどれくらいの資産と負債があるのか?」

を表にしてあるということです。
この情報を使って、投資家は投資判断を行い、経営者は経営判断を行います。
一般の社員に関しても、会社全体を知ることによって、より良い営業判断や相手企業の財務状況から効果的な提案を行うことができます。

例えば、

・営業先の財務状況をしることによって、相手企業に刺さる効果的な提案をすることができる(利益の最大化)
・営業先の倒産リスクを知ることによって、代金未払いなどのリスクを回避することができる(リスク回避)
・株式投資の際に投資企業の現在の財務状況から成長性や安全性を推測することができる

なので、経営者や投資家ではない一般社員もバランスシートを読めるようになることは必須のスキルになります。

バランスシートの読み方

バランスシートには重要な3つの要素があります。それは、

①資産
②負債
③資本(純資産)

図解するとこのような図になります。

スクリーンショット 2020-05-15 16.50.11

まず簡単に説明すると
左側はお金がどのような形で残っているのか
右側はお金はどこから調達したかまたどれくらい残っているのか

①資産:「企業がどのように資金を投資したか」
②負債:「企業がどのように資金を調達したか」
③資本(純資産):「資産と負債の差額(株主の持分)」

となります。式にすると
「資産=負債+資本」
が成り立ちます。
実際はここまで簡単に記載されていないので注意が必要です。
概念として、この図を頭に思い描きながらみていくといいでしょう。

それぞれの要素について詳しく説明していきます。

①資産

資産とは、「企業がどのように資金を投資したか」を表している部分になります。しかし、資産の中にも、現金・商品・土地・建物・ブランド力・人員などいろいろな種類がありますよね。それらは細かく全て記載してあるので、難しいところを一部紹介していきます。

資産は大きく分けると流動資産と固定資産に分かれます。

・流動資産
流動資産とは「現金または1年以内に現金化できる資産」のことです。
簡単にいうとすぐに現金にできてすぐに動かすことのできる資産のことです。例えば、
現金
売買可能権(債権など)
売掛金売った商品の代金を後払いでもらう権利
たな卸資産:販売目的で保有する製品や原材料
前払い費用を含む全ての短期資産:1年分を前払いした物など(オフィスの家賃など)
が挙げられます。

・固定資産
固定資産とは継続的に使用する目的の資産であり、すぐには売ることができない資産です。
例えば、
土地、建物、生産機械など
減価償却費
のれん無形資産:ブランド・知財・人材など
が挙げられます。減価償却費のれんはあまり聞いたことありませんよね。この二つについて説明していきます。

・減価償却費
減価償却費とは高額(10万円以上)かつ長く使う物を帳簿上では数年に分割して、経費として算出することです。
例えば、パソコンやコピー機など高額かつ長く使うものが挙げられます。
数年前に一括で支払った物を帳簿上では、分割払いのように毎年支払っているように計上します。

・のれん
のれんとはブランド・顧客関係・知財・社員などの形がない無形資産のことをさします。
エルメスやナイキなどのブランド力といった形がないものも資産として計上されます。

②負債

負債とは企業がどのように資金を調達したかを表します。
こちらも資産と同じく流動負債固定負債に分類されます。

・流動負債
流動負債とは1年以内に返済せれるべき債務を表します。
簡単にいうとすぐに返さなければいけないお金や資産になります。
例えば
・買掛金:「買った商品の代金を後払いで支払う義務」
1年以内に返済すべき短期負債
・残存期間が1年以内の長期負債
給与税金など支払わなければいけないお金

・固定負債
固定負債とは返済期間が1年を超える債務を表します。
例えば、
残存期間が1年以上の長期負債
長期のリース契約のもの(オフィスビルなど)
繰延税金負債:税金の支払い義務(財務報告書の所得が税金の申告用の所得より多いときに発生)

が挙げられます。

③資本(純資産)

資本とは資産と負債の差額です。これらは株主に帰属する資本にになります。
これからの資本金余剰資金として、運転資金などに使われます。


以上がバランスシートの説明になります。実際のバランスシートはもっと複雑になっている場合が多いので、ここで資本や負債、資産の概念をしっかり抑えておきましょう。

また、このバランスシートの概念は、私生活でも使うことができます。現在、自分が持っているお金や不動産などは、資本なのか負債なのかを把握することによって、これから投資信託などで余剰資金を運用するのか、資産を増やしていくのか考えていくことができます。

簡単な例で言うと銀行からローンとして借り入れて購入した持ち家は、負債でもあり、資産でもあります

これらを正しく把握することによって、様々な場面で、正しい判断ができるようになると思います。

このバランスシートは企業のHPなどの掲載されているので、是非確認してみてください!

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最後まで見ていただきありがとうございました。これからも皆さんに「少し」役立つ情報を発信していくので、ぜひご覧ください。

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