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お金と時間の関係について〜大切な“会計“について②〜

こんにちは。今回は、前回の記事「そもそも“会計”ってなんなの?〜大切な“会計“について①〜」の続きとして、会計を理解する上で欠かせないお金と時間の関係についてお話しします。

お金と時間と聞いていまいちピンとこないと思いますが、両者はかなり密接に関わっている存在なのです。

今回は下記の4つに分けてお話ししようと思います。

1.お金を置いているだけだと価値が下がっていく!? 現在価値について
2.お金に働いてもらう。 運用について
3.今持っているそのお金どれくらいの価値があるの? 相対価値について

お金は置いているだけでは価値が下がっていく!? 〜現在価値について〜

基本的なお金の使い方として、使う・稼ぐ・貯める・運用する4つに分けられると思います。ここではその貯めるの部分について説明していきます。

結論から言うとお金はただ置いておくだけでは価値が下がっていきます。理由は大きく3つです。(複雑に考えるともっと理由がありますが)

1)インフレによる影響

2)金利による現在価値の計算

3)機会の損失

1)インフレによる影響

インフレやデフレという言葉をニュースで聞いたことがあると思いますが、なんとなくしかわかっていない方もいると思いますので、少し説明します。

インフレとは、簡単にいうと経済が成長することによって、需要が高まり物価が高くなることを言います。

日本は長らくデフレの状態が続いていましたが、アベノミクスや科学技術の進歩など様々な要因により、インフレが進んできています。こちらをご覧ください。

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(みずほ銀行HPより抜粋)

全国消費者物価指数というのが、インフレやデフレを示す指数です。簡単にいうと全国消費者物価指数がプラスだとインフレマイナスだとデフレの状態を意味します。身の回りのもので考えると。

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(みずほ銀行HPより抜粋)

少し古い資料なのですが、例えば物価が5年で20%上がったとするとおおよそ、

・5年前には500円で買えていたものが600円出さないと買えなくなる。
・5年前には500円5個買えていたものが4つしか買えなくなる。

といった具合になります。

なので、お金は置いておくだけでは、どんどん価値が下がっていきます。
(もちろんデフレになり価値が上がる場合もあります。ですが、大方の予想はAIなどの科学技術の発展によりインフレが進むと予想されています。)
こちらは、為替とも深く関わってくるので、注意が必要です。

2)金利による現在価値の計算

インフレやデフレの話を無視して考え、今ある100万円と1年後の100万円は同じ価値だと考えますか?

答えはNOです。

ここで出てくるのが金利と現在価値です。

銀行に預けると金利がついて、お金が少し増えることを皆さんはご存知ですよね?
現在は金利が約0.001%なので、100万円預けても1000円しか増えませんが、バブル期は金利が約6%なんて時代もありました。これを計算すると、

銀行に預けるだけで、1年間100万円がなんと106万円になるのです。すなわちほぼノーリスクで何もぜず6万円儲かるということです。いい時代ですね。

これは極端な例ですが、これらの例を見ていくと今と1年後のお金の価値は違うことに気がつくと思います。式で表すとこのような形です。

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バブル期の金利が6%時代で計算してみましょう。1年後の100万円は、100÷1.06=94.33・・・・・。1年後の100万円は現在の価格にすると約94万3000円になります。

これで、今のお金と1年後のお金の価値の違いがわかったかと思います。

3)機会の損失

次に機会の損失です。機会の損失は簡単にいうともっとお金を増やすチャンスがあったのに逃してしまっていることです。

個人レベルだと資産運用・投資信託・不動産売買などなどお金を運用していないことによる損です。
機会の損失の厄介なところは、直接的にに損をしていないことです。そのため、損だと気づく人が少ないと思います。

この機会の損失は一番重要で、一番効果的なので、機会の損失については次の章で詳しく説明していきます。

時間が経てば立つほどお金が増えていく!? 複利について

かの有名な科学者アインシュタインは複利について「複利は人類最大の発明だ」という言葉を残しました。そんな複利について説明していきます。

続きは次の記事へ・・・・↓

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