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市内RPG

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福井丘県子郡市。市役所発の魔王討伐に、高校生勇者がゆるーーく挑む。不定期連載中。
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2021年9月の記事一覧

市内RPG 23辛口カレーパンさん

ぼくらレベル9。戦士、勇者、魔法使い、僧侶のパーティーは平岡パン工場の3階を探索している。 2階で、あんパンが変化したあんパンくんを倒し、エスカレーターで3階に上がってきた。 3階は、黄色のフロアだった。絨毯も黄色。壁紙も黄色。カーテンも黄色。 「こんどは黄色か」戦士ヤスが言った。 「黄色。バナナ、カレー、、、、」 魔法使いのヒラが言ったとき、戦士ヤスが持っている紙袋が、ぐにゃぐにゃと動いた。 「またか」 ヤスは紙袋を放り投げた。 紙袋には1階で買ったあんパンとメロ

市内RPG 23メロンパンレディ現る

ぼくらレベル9。戦士、勇者、魔法使い、僧侶のパーティーは平岡パン工場の4階を探索している。 2階ではアンパンくんを倒し、3階では辛口カレーパンさんをやっつけて、エスカレーターで4階へやって来た。 4階は、一面黄緑色。絨毯も黄緑色。壁紙も黄緑色。カーテンも黄緑色。 「バッタか、河童が喜ぶな」 戦士ヤスが適当なことをつぶやいた。 「バッタですってーーーーーー。失礼なーーーーー」 「それ、また魔物になるんじゃない?」 僧侶のカナは心配しながら、ぼくが持っている紙袋を見た。

市内RPG 24酒店とポーション

ぼくらレベル9の勇者、戦士、魔法使い、僧侶のパーティー。 平岡パン工場で、アンパンくん、辛口カレーパンさん、メロンパンレディを倒した。そこで、魔王はエオンの方に飛び去ったという情報を得た。 エオンショッピングセンター。 子郡市の大型ショッピングセンター。全国的な経営で有名なあのエオンだ。 あのエオンが子郡市にできるなんて夢みたいだ。建設時にはそんな声も聞かれた。売り場は1階のみ。土地が安かったのだろうか、馬鹿広い。店内には汽車ぽっぽが走っていて、小さい子や老人が利用で

市内RPG 26武ん防具コーナーにて

ぼくら、レベル9。戦士、勇者、僧侶、魔法使いのパーティーは、魔王を追って、エオンショッピングセンターに来ている。 そして、『武ん防具コーナー』で買い物の途中である。 いろいろ見て回って、残高とみんなの総意によって、購入する物を決めた。 買い物は、もちろん買い物アプリpaipai。魔物を倒したお金もここに貯まるしくみになっているのだ。 「ぜったい買ってほしい。買わないと、もう戦わない」 なんて言っていたのは、戦士ヤスだ。 戦士は呪文を覚えないから、装備品を買うことで

市内RPG 27ライバル

ぼくら、レベル9.戦士、勇者、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 エオンショッピングセンターの武ん防具コーナーで、装備を充実させた。 さて、魔王の情報を教えてくれる市役所環境推進課のカゲを見つけないと。 たぶん、ピンクが目印のはずなんだが、、、。 「女の勘よ。TATUYAなんかどう?」 僧侶のカナが言うので、TATUYAという書店に行ってみた。 人はまばらで、いつも通りの感じがする。 怪しい人はどうやらいなさそうだ。 「はずれだな、カナ。スポーツPODEはどう

市内RPG 28キンタッケーチキンのカゲ

ぼくら、レベル9の戦士、勇者、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 エオンショッピングセンターで魔王の情報をもつ、子郡市役所環境推進課探索係のカゲを探している。 「なかなか見つからないね」魔法使いヒラが言った。 「どこかにヒントはあるはずなんだが」戦士ヤスも言った。 「早く見つけないと、あいつらに先を越されちゃうわ」僧侶カナも言った。 あいつらというのは、ぼくたちと同じ勇者登録をした同級生4人組、ライト、井上、馬場、ルミのことだ。 さっき、ラクーラクーザの前で、お互

市内RPG 29野良勇者

ぼくら、レベル9.勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 エオンショッピングセンターのキンタッケーチキンで、カゲから情報を得た。 『段ボール回収箱段ジョンに魔王』 ハンバーガーの包装紙にメッセージ。 ハンバーガーを急いで食べて、出口Dに進む。 「ここから出ると、段ボール回収箱が近いわ」 僧侶のカナが言った。 段ボール回収箱はすぐに見つかった。 「どこに、段ジョンがあるんだ?」 戦士ヤスが言った。 段ボール回収箱は、入り切れないほどの段ボールが積まれていた

市内RPG 30段ボール回収箱段ジョン

ぼくら、レベル10。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 子郡市にある、エオンショッピングセンターを探索している。 フードコートのキンタッケーチキンにいたカゲから魔王の情報をゲットすることができた。 「段ボール回収箱段ジョンに魔王」 段ボール回収箱に向かう途中、野良勇者パーティーに出会ってしまって、戦闘するはめに。 ようやく勝って、レベル10になったところだ。 「他にもパーティーがいるかもしれないよ」 魔法使いヒラが周りを見渡しながら言った。 「段ボール

市内RPG❎「ひとわけいぶき」さん

今回は、なんと、あの「ひとわけいぶき」さんに「市内RPG」のイラストを描いていただきましたーーーーーー🤩🤩🤩 連載小説「市内RPG」。福井岡県子郡市に住む高校生のぼくが、市役所で勇者登録をして、魔王討伐にゆる〜く挑む。戦士ヤス、魔法使いヒラ、僧侶カナの4人パーティーは、魔王を求めて、子郡市内を探索中。 いつもは「みんなのフォトギャラリー」で写真をピックアップさせていただいたのですが、今回は、コラボが実現したのです。 「ひとわけいぶき」さんによるコラボ記事がこちら。 す