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AIは何ができるのか?AIにできないことを身に付けろ!

どうも!よっすーです。

今日は新井紀子さんが書かれた「AI vs 教科書が読めない子どもたち」について内容と感想の共有をしたいと思います。

本書は、数学者である新井紀子さんが色々なメディアで誇張して取り上げられがちなAIにできること、AIによって今後の働きからはどうなっていくのか本当のAIについて理解することができる一冊となっております。今後AIによってぼくたちの働き方は大きく変わってきます。AIについて知っていないと、社会の変化について行けなくなります。AIとは何かを理解するためにぜひ読んでいただきたい内容となっております。

●AIは人類を滅ぼすのか?

よくネットの記事などでAIは人類を超えるやAIが人類を滅ぼすといったSFのような記事を目にします。これらの記事は本当なのか?確かにAIの進歩は日進月歩です。しかし、数学者である筆者は、AIはコンピューターであり、コンピューターは計算機であり、計算機には計算しかできません。AIはコンピュータ上のソフトウェアであるので、人間と同じ活動をするためには、人間の活動を全て数式で表現する必要があります。これはまず不可能です。

こう聞くとAIにできることは少なく、AI大したことないなと思われるかもしれません。しかし、これだけ現実的にAIを観察している筆者でも、人間の多くの仕事がAIに代替されるというのです。それもすぐそこまで迫っています。

かつて産業革命が起こった時にブルーカラー(工場で働く人)の多くが失業し、ホワイトカラー(事務系として働く人)が誕生しました。AIによって多くの仕事が代替されても、産業革命時のように新たな仕事が生まれると考える人は多くいます。これまでなかったデータサイエンティストなどの職種が生まれています。ですが、新たに生まれた仕事を人間ができるのかという問題があります。

●基礎的読解力を身に付けろ!

GoogleでAIに奪われない仕事ランキングというサイトがあります。気になる方は調べてみてください。色んな職業が書いていますが、今後も残る仕事の特徴として、コミュニケーション能力・理解力を必要とする職業が今後も残っていくと予測されています。これらの能力は、AIには理解することができない”意味”を必要とするからです。

コンピューターであるAIにできることは、論理・確率・統計の3つのみです。今後どの職場にもAIが導入されるようになってきます。AIに取って変わられないコミュニケーション能力・理解力を身に付けていくことが重要になってきます。コミュニケーション能力の土台となる読解力を身に付けることが今後の社会を生き抜くためには必要です。

●AIと人間の得意なこと

では、その読解力はどれくらいのレベルなのでしょうか。全国の中高生に対して読解力診断というテストを実施しました。同じテストをAIにも実施しました。実際のテストの一部が本書に書いているのですが、ぼくは割と簡単だと思いました。文章をしっかり読めれば答えられるような問題です。正答率にどれくらいの差があったと思いますか。

結果は全国平均の正答率とAIの正答率はほとんど同じだったのです。つまり、人間の得意な分野はAIも得意とする分野で、人間の苦手な分野はAIも苦手な分野ということになります。AIが得意な分野では人間は歯が立ちません。AIができない仕事を人間が担っていくのに、その仕事の出来が人間とAIが同じならAIに任せればいいかとなります。

これが筆者の考える今後の社会です。AIによって多くの失業者が出ます。しかし、AIによってなくなった仕事以上の新しい仕事が生まれ、企業は人員不足となります。ですが、人間がその仕事をできない。

●感想

これまで、かなり暗いことについて書いてきました。ですが、落ち込む必要は全くありません。AIにできないことを勉強して、スキルを身に付ければいいのです。本書には、この読解力を身に付ける科学的な方法は見つかっていないと書いています。科学的な方法は発見されていないからといって、何もしないというのは絶対に間違っているので色んなことに挑戦していきましょう。AIの知識を身に付け、今後の打ち手を考えていきましょう!

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