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23新卒の皆さんへのアドバイス その2 成長環境と安定

就活頑張ってる皆さんこんにちは。

前回の記事では少し就活への心構えのようなものを中心に書きました。

今回はどんな観点で仕事を選ぶのがよさそうか、について少し書きたいと思います。

いまや終身雇用を期待している企業も就活生も少数派になってきたのではないかと思います。とはいえファーストキャリアには不安も伴いますし、入社した会社が倒産というのも避けたいですよね。

でも、”安定した企業”などは存在しないのは、ニュースや新聞で皆さんもご認識のとおり。これからの時代は(すでにそうなっていますが)個人としてスキルを高めていくことが何よりの安定になるのだと思います。安定した会社を選ぶより、自分自身が成長して、”仕事に困ることのないキャリア”を作ることが大切です。

そしてこのスキルアップ・成長という観点で仕事を決めたい場合に、よく就活生の皆さんから聞かれるのが”大手がいいのかベンチャーがいいのか”ですが、この疑問に少しお答えしていきたいと思います。

結論からお伝えすると、大手・ベンチャーではなく、”成長フェーズにあるか否か”だと私は考えています。成長機会として考えられるのは大きく2つ、”研修”と”経験”だと思います。でも私は圧倒的に”経験”が人を成長させると考えています。もちろん研修を通じて身に着けられるスキルや知識は重要です。この学びなく経験をしても、そこから得られるものはわずかです。ですが”研修”で学べることは独学で学べるものでもあります。会社の研修制度はそれを効率的に学べるという点で魅力的ですし欠かせません。一方で”経験”は、独学では身に着けられません。あくまでも実践の場に立ち、そこで悩んでもがくことで得られるものが間違いなくあります。

では経験を積みやすい場とはどんなところでしょう。一言でいえば人が足りていない場所です。例えば自分が売上がそれほど伸びていない会社の営業部長だと想定しましょう。人員も目標も前年と大きく変わりません。そこに新卒が入社したとき、あなたは大きな仕事を新卒社員に任せるでしょうか?きっと今までのチームで売上を作り、新人はミスが起きない状態まで研修し、徐々に仕事を渡していくのではないでしょうか?

一方で自分が売上40%で伸びている会社の営業部長だと想定してみましょう。前年度の人員では圧倒的に人が足りません。そこに新人が入社しました。きっとすぐに育成し現場にできだけ早く立たせるようにするはずです。新人はミスを起こすかもしれませんが、多少ミスをしたとしても実務の場に立たせ続けるはずです。きっと研修だけでは手に入れられなかった経験を手にしているはずです。

キャリアは複利で考えろでも少し書きましたが、若いうちに経験を得ることで、さらにより難易度とやりがいのある仕事を任せてもらえる可能性が広がります。そういった意味では、ファーストキャリアこそ、”成長している企業”という視点で選んでみることも良いのではないでしょうか?

ただし成長してれば、それだけでよいわけではありません。はやり”経験”の中でも、一人では気づきが限られます。あらゆる経験をしたうえでそれを学びに転換するには、優秀な上司や同僚からのフィードバックが必要です。また、フィードバックは与える側だけでなく、受け取る側の姿勢も大切です。そしてフィードバックを受ける心構えになるためには、フィードバックをしてくれる人に対して尊敬や信頼があることがとても大切です。自分が尊敬できない人からのフィードバックはなかなか素直に受け取れるものではありません。そういった点では、ともに働く人たちも同様に大切です。このあたりはまた別の記事で書いていきたいと思います。

もちろんすべての人が成長を望んでるわけではないし、成長だけが仕事ではないです。純粋に好き・楽しい・カッコいいだけで仕事を選ぶことも正義です。現に私も”やりたい”だけを積み重ねたキャリアです。ただ私の場合は偶発的に成長させてくれる環境に身を置くことが多かった。今振り返ったときに”経験”を積ませてくれる場を与えてもらった幸運に感謝しています。

ほんのひとつの考え方ですが、ぜひ仕事を選ぶときの参考になれば幸いです。


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