変化の形
季節が次々と塗り替えられ、少しずつ暖かくなってきた。
朝はまだ寒いが、真冬の様な厳しさは
少し和らいできたみたいだ。
毎日、7:00頃むくりと起き上がり、
00:00頃眠りにつく。
代わり映えの無い人生だ。
だが、これが平和というものなのだろう。
変化がなくとも、平和な日常。
何とも楽な人生だ。
だが、最近は、何かと皆、変わろうとしたがる。
閉じきっていた実は、暖かくなる前に、
華麗に花開く準備をし、
別れに涙を流した学生は、涙を拭い、
新しい出会いに胸を踊らせている。
世間は、別れから出会いへと進む
移り変わりの季節らしい。
日々生きていく中では、中々気づきにくいが、
生命を持つものは、変化を絶やすことはないみたいだ。
それほどまでも変化が必要なのか。と
また、模範解答のない疑問が増えてしまった。
こんな疑問がひとつ増えたことも
自分の中での変化に含まれるのだろうか。
そう思うと代わり映えのなかった日々に
少し光が射し込んだ気がした。
毎日を淡々と生きてきた中でも
変化の形を少しずつ作り出して、
自分は光合成を繰り返してきたのだろう。
暗闇がなければ、光は目立たない。
代わり映えのない毎日が、
トンネルのような暗闇だとするならば、
変わろうとすることは、
そのトンネルを照らす光になるのだろうか。
どちらにしても自分自身で選択することだ。
そして、その選択をすることも、
また変化に繋がっていくのだろう。
変化のない日々は何とも楽な人生だ。
だが、変化のある日々は目まぐるしいほどに
自分の道を照らしてくれるのだろう。
そう思うと、この先の人生を少し楽しみに思えた。
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