見出し画像

時間の使い方と意思を持って選択する。

芸能の世界に飛び込んだのは20歳の時。

はじめての仕事はお寺が主催する「こども会」で、タヌキ(だったかな?)の着ぐるみを着てフリーで盛り上げる…というものでした。
全てが未経験の自分は、もちろんノーギャラ。でもやってみたい!の気持ちが強かったのでとりあえず挑戦してみることに。
この時必要だったのは、ただ一つ・・・「度胸」だけでした。
多分トークスキルも何も持ち合わせていない自分は、緊張に打ち勝つので精一杯で散々たる結果だったと思います。
でも、こどもたちは思いのほか喜んでくれ、笑顔になってくれたこと、今でも鮮明に覚えています。

それから岐阜県のスキー場「ダイナランド」に半年間、アルバイトの子たちと同じくアルバイト寮で雪山生活をしながら、ゲレンデDJとして毎日5〜6時間ワンマンDJをやり、我流でトーク力とDJのノウハウを経験。

下界(山籠りの時は日常の生活のことをこう呼んでいた)では、名古屋のHardRockCafeでアルバイトとして働き、そこでマイクを持たせてもらってお誕生日を爆裂もりあげる役(ホストMC)として奮闘していました。

そうこうしながら目指していたのが、当時名古屋のエンタメで一番おしゃれで、カッコよくて人気だった(あくまで個人的観点ですw)ラジオ局の「ZIP-FM」でした。

ただ、ZIP-FMに入るには、「英語力」が必須。
DJさんは、外国人や帰国子女が大体部をしめているラジオ局だったので、生粋の名古屋人である僕には、非常にハードルが高い条件でした。

でも、「諦める」という選択肢は僕にはなく、「英語力つけなきゃ入れないなら、英語力つければいい。短期でそれなりに通用する英語を身につけるには留学しかない!」と思い、23歳の時に1年間サッカー発祥の地「イングランド」は、憧れのベッカムがいた「マンチェスター」へ語学留学を果たしました。※ちなみに僕が留学で降り立つ直前に大好きなベッカムはレアル・マドリード(スペイン)へ移籍していきました。苦笑

1年間生活する中、マンチェスターはロンドンほど多くないですが、サッカー人気もあり、それなりに日本人は多く、目的意識が弱いメンバーは、学校入って直後から日本人とつるみ、外国人とはカベをつくって避ける始末。
ぼくは、絶対そんなことになりたくなかったし、日本人となんて日本にいればいつでも仲良くなれるんだから・・・と、とにかく日本人とも英語で話し敬遠され、そのかわりに他国の人たちと稚拙な英語ではあるものの、ガンガン話して、パブ行って1パイントビール片手に話しまくって、ナイトクラブ行ってはしゃいでしゃべりまくって・・・ととにかく喋りまくることを努力しました。
ただ、夏場はヨーロッパ圏の英語力の高いメンバーが、夏休み短期留学でイングランドにいるので、非常に有意義だったのですが、秋から冬にかけては、すぐに帰れない距離のアラビア・アジア系が多く残るだけとなり、徐々に自分のモチベーションが下がっていってしまいました。その中で仲良くなったアジア人、日本人もおり、それはそれで掛け替えのない友人ではありますが、ただ、自分の目的としていた「1年間で英語力を向上できるところまで向上したい」から遠のく危機感をおぼえ、苦慮した結果…「よし!もうイングランドはいいや!せっかくヨーロッパ来てるし、夏場に仲良くなったメンバーがいる国を含めてヨーロッパをバックパックしよう!」となり、ヨーロッパ版青春18切符みたいなものに手続きをして、友人、サッカー、世界遺産を軸に3ヶ月間14〜15カ国踏破を目指して1人旅を敢行しました。

いく先々では英語しか使えないし、イングランドで出会わなかったアメリカ人にも出会いアメリカ英語にも触れ、ドミトリーといわれる10人1部屋の安価な宿泊施設に泊まったり、駅で寝袋で野宿したりと、とにかく刺激的な毎日を送ることができ、非常に有意義な3ヶ月間を経て、そのまま日本へと帰国しました。

帰国するなり僕は、留学前にHardRockCafe時代に奇跡的なご縁をいただき、ZIP-FMの関係者の方に軽く興味を持っていただいていたので、ダメもとで1年ぶりにお会いできないか打診したところ、ありがたいことに会ってくださるとなり、ちょうど開催していたオーディションをご紹介いただき、即日エントリー。そして、そのコンペで準グランプリを獲得。晴れて翌年度から「ZIP-FM」のミュージックナビゲーターに就任することができたのでした。

今もその方には大恩を感じておりますし、いつか恩返しを!と日々思いながら今もZIPで喋っております。
しゃべっている内容は、お前本当に恩感じてるのか!?という内容ですが…苦笑。

・・・と、若かりし頃の自分を要約してお伝えしたわけですが・・・

僕は、やりたいことが都度×2、明確に現れるタイプで、その度に自然とやっていることが・・・

①客観的に今の自分が持っている武器、いいところ、足りないところなどを寸評する。
②その目標に向け、必要なプロセス(知識をつける、スキルアップの努力、行動、出会いなど)を組む。
③目標さえ定まれば、軸がブレることなく目標到達まで走ることができる。

この3ステップを行うことで、僕は過去、自分が「やりたい!」と思ったものを大概実現してきました。
もちろん中には、プロセスの途中、「現状の自分の成長とまわりの環境の希望的観測を鑑みても、将来的に達成不能、実現不可能なルート」と判断したら、そこは目標とルートの変換を行い、自分がたどり着けるチェックポイントにしていく。
ただがむしゃらに宛てもなく走っているだけではダメ…というか勿体ない。
あくまで目標が先にあったガムシャラでなくては意味がない。
・・・と僕は思っています。

もちろん本能の突き動かすままに!というのは、非常に大切なことです。
でも、年を重ねるたびにもっと賢く生きなくてはと僕は思ってしまいます。

僕は両親を中1、高1で亡くした一人っ子です。

だからなのか、高校の頃には多少の「死生観」をもっていたのかもしれません。

いまとなっては、「人間は生まれた時から死んでいっている」というのが、持論になっているくらいです。
そう考えると、1分1秒を無作為に過ごすことに変な強迫観念さえあるくらいです。

それに我々の社会には、誘惑と可能性が身の回りにありすぎます。

世界を見渡せば、いまだ貧困に喘ぐ人がいっぱいいて、その人たちは「その日を生き残る」「明日を無事迎える」ことで精一杯。
だから「生きることを最優先にした選択」を日々していると思います。

しかし我々は、なれる・なれないは別として、「なりたいものになろうとすれば大概のものはなれる環境にある」と思うのです。

そうなってくると何が大切なのか?

『時間の使い方と意思を持って選択をしていくこと』

だと僕は思います。

家にいると余計に思います。
仕事や大事な作業をしたい・・・でも、見渡すとゲームがあったり、漫画があったり、サブスクがあったり、お菓子があったり、ペットがいたり・・・と、とにかく誘惑という誘惑が弱い僕の心を誘ってくるのです。

こうなると「いつまでに○○○をするんだ!」という意思だけでもないと到底誘惑には敵いません。

もちろんゲームや漫画がダメなんじゃなく、意思を持って自分を解放することを選択するべきであり、意思を持って自分を律して目標達成の努力をさせることが必要なんです。

本当は、環境を変えて、カフェなり、コワーキングスペースなりに行き、1つのことに集中できる環境を作ることが最善ではありますが、今のこのコロナ禍において、それもおいそれとはできない状況となると・・・自宅でいかに自分を強く律することができるか?がウィズコロナのこの時代、絶対的に必要になるメンタリティだと僕は強く感じます。

なぜなら、僕が一番困惑しているからです。

20歳から芸能界に足を踏み入れ、24歳からZIP-FMでラジオDJ、25歳には名古屋グランパスのスタジアムDJとなり、
今の今まで「タレント・MC」として一度も食うに困ったことがない、趣味にお金を費やせるというありがたい環境にいた反面、自宅内の誘惑がとにかく多い。苦笑

そうなってくると本当に自分のメンタリティをどうにかしない限り、永遠に骨抜きにされ、いずれ社会で戦えない脆弱な心を身につけてしまったら終わる・・・ツンでしまいます。。。

今までは外に出ることでスイッチを入れていたわけですが、いかにして家にいるときにスイッチをONにできるかが今の時代非常に重要なカギになることでしょう。

これに関しては、いまだ答えが見つかっていません。
もちろんやることはやっています。
が、コロナ前と生活や環境が一変してしまった分、欠落した箇所に何を入れるのか?
この状況下で、将来的になにをやるのが最善か?を日々模索しています。

もちろんそんな中、進歩したことも多いですが、それがすべて意のままに100%埋まったわけではない。
ただ、その空いた時間こそ次なる挑戦やチャンスに活かせる時間となったので、それは非常に喜ばしい事です。

だからこそ、今まさに『時間の使い方、意思を持った選択』が問われ、これからの命運を握っていると言えるでしょう。

18歳以来の夏休みはもう終わりました。
僕はこういうときにしかできない内政をとにかくやることができた傍ら、平成仮面ライダーをクウガからゴーストまで一気見しました。1作品あたり1年分50話前後×17作・・・こんなこと夏休みじゃないとできませんでした。

3ヶ月前は「ライダー」の話なんて一切できなかった自分が、今では率先してライダー話できるようになり、また仲間が増えました。仕事仲間との距離が縮まりました。これはこれで、とても有意義な時間の使い方ができたと思います。

でも、もう、そんな時間は終わりです。(とはいえゼロワンまで追いつくつもりではいますがw)

改めて、ウィズコロナ=自宅での過ごしたかを工夫し、今までと違う価値観、メンタリティを植え付けることを意識してみたらどうでしょうか?

皆さんは、どう思いますか??


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?