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成長マインドセット -心のブレーキの外し方-

 今回はこちらの本について、自身の考えを交えながらレビュー兼読書感想文を書きます。こちらの本を初めて読んだのは結構前だったのですが、最近読み返す機会があったので改めて文章に起こしておきます。
成長マインドセット -心のブレーキの外し方-

成長マインドセット

マインドセット
経験や教育、生まれ持った性質などから形成される思考様式。信念や心構え、価値観や判断基準。

 自己成長や周りの成長について考える機会は、学生時代より社会人になってからの方が多くなったなと思うのですが、そもそも「成長って何だろう」であったり、「何ができれば成長したといえるのだろうか」など、成長を望む割にはどうやって成長していくかの過程は学校では教えてくれないのでちゃんと理解していない方って多いと思います。もちろん私もそうでした。
 成長の定義は色々あると思いますが、成長するためのマインドセットを理解して行動を起こすことが大切なのだと思います。

アイスバーグの成長

 アイスバーグ自体は社会人であればどこかで見たり聞いたりすることもあるかもしれません。成長に必要な要素として「スキル」「ふるまい」「意識」などがあり、どれが必要かは人によって価値観が異なりますが、アイスバーグを適切な形で大きく成長させることが結果的に成果に繋がるという図です。

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 ただ、そのアイスバーグの成長を妨げる要因というのを排除しないと成長は思うように進まず、成長のブレーキになるというのです。

とりあえず〇年頑張れ

 仕事を始めた際によく言われる「とりあえず3年は頑張れ!」みたいな言葉には賛否両論ありますよね。それ自体はどちらの意見も一理あるなと思うのでどちらかを否定することはないのですが、こちらの本に書かれているのは「この仕事は自分に合ってないのかな」とか「会社辞めようかな」といったような悩みが発生したときに、それをどう解決すべきかを考える前に、悩みによってブレーキを踏んでいることを自覚することが必要なのだそうです。
 確かに何となくでも頭の中に不安がある状態って100%の力で頑張れないですよね。悩みを忘れるとはまた違い、ブレーキを踏んでいることを理解するというのは成長を妨げていることを理解するのに必要ですね。

環境を変えれば問題は解決するのか

 自分が転職をした際にもものすごく悩んだのですが、環境を変えようとすることは何となく逃げている気になってしまい転職に踏み切れない時期がありました。「転職=逃げ」の意識が強く、新しい一歩を踏み出すまでに時間がかかりました。なのでおそらくめちゃくちゃブレーキを踏んだと思います。(今では転職をして良かったと思っています。)
 ただこの本を読んで納得できたのは、ブレーキを踏む思考を変えなければ、環境を変えた後も次の悩みが発生して同じ結果になってしまうということです。環境が変わりその時は問題が解決するかもしれませんが、また同じ問題が発生したり、別の問題が出てきたときに思考が同じなままでは結局対応できないんです。
 なので話は戻りますが、よく言われる「とりあえず3年は頑張れ!」は「3年」という期間が重要ではなく、ブレーキを踏まずに「頑張ってみる」ことが大切なんだなと思いました。

当事者意識100%

 現在の会社に入社してからより当事者意識ということを意識するようになった気がするのですが、当事者意識の高い人の方が、確実に改善に向けて努力をすると思うんです。本にもありましたが、当事者意識の違いがふるまいや行動の違いになるので、当事者意識80%では20%を他責にしてしまうことになり、大事なものを失っている可能性があるのだそうです。それも自分でブレーキをかけてしまっているということかもしれませんね。
 確かにいつも80%の力でいたらいつまで経っても変わらないですし、100%、120%の力を出さないと成長はできないと思います。仕事の幅を増やすためにより多く成長の機会を得るために、バッターボックスに立ってバット振り続けないとボールは打てませんからね。
 また、当事者意識が高い方というのは、単純に自分の目先の損得というより、長期的な自分の成長やその成長によって、チームや会社、お客様や社会にプラスになるという視点で行動できるようになる、いわゆる他の方とは視座が違ってくるのだと思います。頑張ろうと思った時に人を変えるのはとても難しいことなのでまずは自分が変わってみようというのも大事ですね。

バリュー、ビジョン、ミッション

 この言葉は今多くの会社さんで使われていますが、何となく昔は押しつけがましいというか無意識に敬遠してしまっていた節があるのですが、私はこの本を読んで一番しっくりきました。
 個人が将来目指したいことややりたいこと、自分を支えてくていれる言葉や考え方がバリュー、ビジョン、ミッションという言葉で言語化されているだけであって、個人と会社で違うような気がしますが結局アイスバーグの成長とも似てるんですよね。
 また合わせ仕事の動機矢印の話も出てくるのですが、そういった考えを周りに伝える際は人によって矢印が異なるのでそれを理解したうえで、自分の考えだけを伝えるのではなく自己成長や周りの成長に繋げていかないといけませんね。

最後に

 こちらの本を読んだのはもう何年か前になりますが、改めて読み直すと
当時は理解できていなかったけど今なら共感できるようなこともあり、新しい発見がありました。社会人であれば対象を問わずに読んでいただきたい1冊だと思います。


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