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人生のバロメーター

『どの人の人生にも必ず人生のバロメーターというのがあってが良い時(年)と悪い時(年)があるんだよ。』

二十歳くらいの時だったか、とあるとんでもない占い師から言われた言葉である。
その占い師は本当にとんでもない人で絶対に知るはずもない僕の家族構成から実家の間取りなど様々な事を次々と言い当て、当時の悩みから今後の人生のアドバイスをいくつもくれた。アドバイスの中には『今後の人生で気をつけたほうがよい事』も。

毎年新年を迎えると『その年の抱負』を述べる人は多い。具体的な目標を抱負として掲げてる人もいれば、具体的な目標もなく『攻め』の年と勢いだけの人もいれば、『健康であればいい』という人もいる。
自分の2020年の抱負は『未来への準備』であった。
自分の中で昨年から2020年は勝負の年にしたいとは思えなかったのが本心で、それと同時にオーストラリアに戻る時期が重なった。であれば2020年は次の事への準備期間にしようと考えていた。たっぷりと時間をかけて、来たる次の未来に向けての一年といえば聞こえはいいだろう。

世界中がコロナショックで大変なことになっているが、偶然にも今年は『勝負』をかけようとしていなかった自分にとってはそこまで大きく落胆するという感情は正直はない。ボーダーを制限されていたり、外出規制などのストレスは少しあるが、昨年から2020年は『準備の年』という心積りもあり、自分の中で決断していたからだろう。

世界中が激動の2020年、『未来への準備』期間の自分は少し俯瞰的にこの激動の時をオーストラリアから見ている。
第二次世界大戦時に政治、実業から離れ、一時山里で農業を励んでいた白洲次郎のように。

『誰にも人生のバロメーターがある』と自分に教えた占い師は今どこでどうしているのだろうか。

人生のバロメーターに沿うように動く時が来たら自分は動く。それも”meant to be”といえるだろう。

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