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Jリーグ優勝予想②ーやはり町田か?各チームの対戦スケジュールの強度を見る。中位争い、降格圏も。

前回は、あるチームがもう一度同じチームと対戦したとき、一巡目と二巡目は同じ結果であると仮定し、最終順位を予想した。一度起こることは、二度起こるという仮定である。これはミクロな視点である(下に貼り付けた記事である。)

今回は、よりマクロな視点に立ち、各々のチームの今後の対戦スケジュールの強度を分析したい。

まずは、戦績表を用意する。

例:町田(黄色)

そして、対戦スケジュールを確認して、空白のセルに相手チームの現在の勝点を書き込む(上表、既に書き込んだもの。町田の空白は黄色のセル)残り、14試合なので、各々のチームの14コマの空白を埋めることになる。それを基に、下記のような表を作る。

対戦相手勝点表 残り14試合 平均1.365、標準偏差0.065

対戦相手勝点総和とは、14コマに書き込んだ勝点の和。横の数字は1試合当たりの対戦相手の勝点を割り出したものである。これらの数字が大きければ大きいほど、今後、強い相手と当たると考えて頂きたい。すなわち、スケジュールの強度が高いということになる。

これでは、分かりにくいので、いわゆる偏差値に変換してみた。

ぱっと見て、驚くべきことが分かるだろう。町田のスケジュールの強度が最も低いのである。理由は、下で述べる。上位では、C大阪の強度が高く中団では、浦和がかなり厳しく、横浜FMと名古屋は、比較的楽なスケジュールで、これから上位に顔を出すことが考えられる。降格争いでは、鳥栖がスケジュール的に最も優位な立場にあることが分かる。

さて、具体的に見ていこう。まず、頭に入れておかなければならないのが、残り14試合ということである。1番気になるのが、真赤な偏差値である浦和であろう。

戦績表を見ると、浦和現在1位の町田から11位の横浜FMまで、全てのチームと当たる。これで10試合である。しかも、下位の5チームとは1試合しか、当たらない。鬼のスケジュールである(浦和は表の真中の赤)。

町田、G大阪、鹿島、神戸、C大阪、浦和、横浜FM、名古屋、京都、鳥栖をハイライトした。

優勝争いはどうか。首位の町田は、最も強度の低いスケジュールである。戦績表を見て特筆すべきは、13位~20位のチームとの試合を8試合残しており、上位対決は、鹿島との1戦のみである。町田が低いのは、最下位、札幌との対戦を残しているからである。また、最も勝点が多い自分とは戦わないので、低くなる。

次に、G大阪、鹿島、神戸であるが、町田より少し強度の高いスケジュールである。上位対決は、町田×鹿島、G大阪×神戸だけである。鹿島もG大阪も神戸も、町田との直接対決を残していないので、取りこぼしもダメだし、引き分けてもダメである。勝つしかない。

中位に目を移すと、横浜FMが気になる。横浜FMは、13位~20位との試合が10試合あり、上位との対決も神戸のみである。スケジュールの強度が低いため、今後伸びてくる可能性がある。

最後に、降格争いであるが、京都、磐田のスケジュールの強度はかなり高い。1位~6位の上位チームとの対戦を6試合残す。2試合のみが降格圏のチームとの対決だ。

それに対して、鳥栖は1位~6位のチームとの対戦は、3試合のみである。また、降格圏内にいる3チームとの直接対決を残す。スケジュール的に、京都、磐田に対して優位な立場にある。直接対決の利得も得やすい。

C大阪、鳥栖をハイライト

上の戦績表を列ごとに見てみよう。例えば、C大阪のスケジュールの強度は高いとしたが、逆に上位との直接対決を残しているので、もし勝ち続ければ、順位をどんどん上げられることが分かる。広島もそうである。

下位では、鳥栖の列を見てみよう。鳥栖は、降格圏内のチームと多くの試合を残している。すなわち、自力で降格圏内のチームより上に行ける可能性がある。

今回は、対戦順を考慮していないが、試合数が減ると、大事になってくる。

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