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間違っていたら悪い「腸活」の話

●間違った腸活していませんか?

最近では、腸活という言葉をよく聞くようになり、インターネットで「腸活」と検索すれば、多数ヒットするし、「腸活×食事」などという本もたくさん出てきています。

腸に住んでいる腸内細菌についても、知っている方が増えてきている印象で、善玉菌や悪玉菌などという言葉は一般に浸透しているようです。

しかし、そんな中でも少し気になっていることがあります。

「善玉菌は良いやつで、悪玉菌は悪いやつだ。」という説です。

もし、そうとは思っていなかったとしても、善玉菌を増やしていくことは良いこと。という認識の人が多いのではないだろうかと、危惧しています。

そう思っているのも、そういう本が出版されていたり、インターネットの検索で引っかかるリンクを読んでみては、そういうことが書いてあるからなのです。

本当にそうでしょうか。

生物の生態系(エコシステム)を考えてみても、一方的に悪いだけの生物が存在してはいません。それでは、生態系(エコシステム)が循環しなくなります。

私たちは物事を、二項対立で考えてしまいがちで、そう考えてしまう癖があるようです。

例えば、コレステロールもそのひとつ。善玉コレステロール、悪玉コレステロールと呼びますが、これもコレステロール分子に違いがあるわけではなく、体内輸送する際の相方が違うということによります。

それに、コレステロールは、生体内でとても重要な役割をする欠かせないもの、ということを忘れてはなりません。


●善玉菌を増やしても良い人と悪い人がいる

善玉菌というと、「善がついてるから、絶対良い菌だよね。ネットでは増やした方がいいと謳っているし、乳酸菌とかビフィズス菌とか、CMでよく耳にするから、よくは分からないけど、ヨーグルトをとったり、キムチを食べたり、納豆が良いらしいから、明日から初めてみよう。」そんな考えでいませんか?

人はひとりひとりがユニークな存在であるように、腸内細菌のバランスも、ひとりひとり違います。

だからこそ、「みんなに良いと言われる食べ物が、自分に良い食べ物だとは限らない」ということをしっかりと理解しておく必要があるんです。

腸活とは、腸内細菌のバランスを維持する活動のことを言います。

善玉菌|悪玉菌|日和見菌、この3種類のバランスによって、食事で気をつけることが決まるのです。

そもそも、大前提として、普段の食事がバランスよく取れていることの方がよっぽど重要です。

情報過多の時代だからこそ、情報に踊らされないでいて欲しいと強く想います。

母から始めて渡されたプレゼントは、腸内細菌であり、それは一生のパートナーなのです。


●自分の腸内細菌のバランスを知る


自分の腸内細菌のバランスを知ることが、何よりも大切で、先に起こすべきアクションです。なぜなら、自分の土地と地図を知らずに、どこにも向かえませんよね。

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