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口の細菌は、腸の細菌に影響を与えることができるのか?

・アブストラクト

体内に広がる⼝腔細菌は、多くの全⾝疾患と関連しています。腸も例外ではありません。動物と⼈間 の研究は、⼝腔細菌が腸に移行し、その微⽣物叢とおそらく免疫防御を変化させる可能性があることを⽰しています。

⼝腔細菌の異所性感染は、特に重度の全⾝性疾患で発⽣しますが、「慢性」⻭周炎の患者でも発⽣します。したがって、ポルフィロモナス•ジンジバリスは、⻭⾁縁下の微⽣物叢と免疫防御の異常を引き起こし、腸の調節不全も引き起こす可能性があります。腸内微⽣物叢の異常は、体の他の場所で病気を引き起こす可能性があります。

 「慢性」⻭周炎が腸内微⽣物叢に影響を与える可能性があ るという事実は、将来、⻭周炎と胃腸疾患の治療への協調的なアプローチが考慮される可能性があることを意味する可能性があります。

まだ始まったばかりのこの調査分野は、⼝腔細菌が全⾝性疾患を引き起こす別の経路を表している可能性があり、さらに研究する価値があります。

・⻭周病と全⾝疾患との関連について考えられるメカニズム

考えられる根本的なメカニズムは、⻭周ポケットに由来する菌⾎症/エンドトキシン⾎症と、病変からの炎症性メディエーターの全⾝拡散です。もう 1 つのメカニズムは、消化管バリア機能の障害と、腸内毒素⾎症と 全⾝性炎症を引き起こす、腸内細菌を介した腸内細菌異常症によって引き起こされる腸免疫プロファイルの調節です。

引用:: Ingar Olsen & Kazuhisa Yamazaki (2019) Can oral bacteria affect the microbiome of the gut?, Journal of Oral Microbiology,

参考文献


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