岩崎 芳久

札幌在住。企業向けのコンサルティングをしています。 頭に浮かんだことを気の向くままに書…

岩崎 芳久

札幌在住。企業向けのコンサルティングをしています。 頭に浮かんだことを気の向くままに書きます。

最近の記事

「社長になったつもりで」と言うけれど…

「自分が社長だったら…」 「経営者の視点で…」 そんなことを社員に求める社長がいかに多いことか。 でも、それは土台無理な話。 立場が全く違うから。 コピー機をたった一台リースするときでさえ、連帯保証を求められるのが 社長です。 「社長になって最初の仕事が連帯保証の押印だった。印鑑を握った手のひらにじんだ、じっとりとした汗の感触を今でも覚えている」 知り合いの社長の言葉です。 責任の重さが全く違います。 自分と自分の家族のことだけを考えていればよいのが社員。 社長は、そ

    • 行動につなげる経営理念

      経営改善計画を作ったり、人事評価制度を導入したり、新卒の採用を始めたり、会社に大きな変化をもたらす活動を始める際には、経営理念の見直しをお願いしています。 広辞苑には、経営理念とは、「企業経営における基本的な価値観・精神・信念あるいは行動基準を表明したもの」とあります。 中小企業の社長さんに、会社を経営している理由をたずねると、十中八九「社員とその家族の生活を守るため」という答えが返ってきます。 だから、経営理念にもこのフレーズが含まれているケースが多いです。 同感です

      • 対人の基本は笑顔から

        目の下のたるみが気になる年齢になって、どうしたものかと思案していたところ、見つけたのがこちらの動画。 とにかく、顔面のあらゆる筋肉を使うこの顔ダンス、顔が筋肉痛になったのは初めてです。 若見えに効果があるとのことですが、続けているうちに思わぬ副産物があることに気づきました。 そう、笑顔が自然になるのです。 年を取るにつれて、しかめっ面をすることが多くなったのでしょうか。 鏡に映った自分の顔を眺めると、笑顔を作っても、口角が下がっています。 ああ、やだ、やだ。 こちら

        • 他人様の本棚

          会社さんの応接室や社長室に通されて、本棚を見つけると、気になって仕方がありません。 ついつい、どんな本が並んでいるのか、しげしげと眺めてしまいます。 松下幸之助さんの本が並んでいると、人を大事にする人情家の社長さんなんだろうな…とか。 稲森和夫さんの本だと数字に強い社長さんかな?とか。 斎藤一人さんの本なら、「ツイてる、ツイてる」と念じなければ乗り越えられないほどのピンチが過去にあったのかな?とか。 「○○業百年史」といったタイトルの分厚い百科事典のような本は、業界

        「社長になったつもりで」と言うけれど…

          他山の接客

          昨年末、妻へのちょっとしたプレゼントにスェットパンツを買いました。 ところが、いざ履いてみると、「膝のステッチがかゆい」とのこと。 二本の縫い目が膝小僧の上下を挟むように平行に走っています。歩いてみると、この縫い目が膝に当たって、かゆくてしょうがないというのです。 翌日、買ったお店に返品に行きました。 しげしげと商品をチェックしながら、店員さんは役人のように一言。 「返品理由は?」 「歩くと、膝のところの縫い目があたってかゆいそうなんです」と私。 でも、店員さん

          他山の接客

          ドレッシングの森

          我が家の冷蔵庫には、ドレッシングが山のように眠っています。 いえ、ドレッシングが森のように生い茂っているといったほうが正しいでしょう。 こんな感じです。 (妻にばれたら怒られる…) 毎日毎食、サラダが食卓にのぼるわけではないのに、庫内はドレッシングで一杯です。家族が皆、ドレッシングの好みが違うからでしょう。 以前から不思議に気になっていたのですが、一般の家庭では、こんなに色々な種類のドレッシングを抱えているものなのでしょうか? お宅の冷蔵庫はいかがですか? こんな

          ドレッシングの森

          他山のセールストーク

          先日、事務機器を扱っている会社から営業の電話がかかってきました。 営業マン「携帯から011で電話がかけられるサービスのご案内なんですが…」 ※ ちなみに011は私が住んでいる札幌市の市外局番です。    私「…?」                「…で、どんなサービスなんですか?」 営業マン「…だから、お手持ちのスマホから011で始まる電話番号でかけられ      るんですよ」    私「…?」     「例えば、携帯の番号を知られたくない取引先に、外出先から会社   

          他山のセールストーク

          好奇心vs検索依存

          ソニーの創業者 井深大さんのエピソードです。 新幹線の車窓から外の景色を眺めていた井深さん。同乗者にたずねます。 「あの建物は何?」 同乗者がわからないと答えると、おもむろに席を立ち会社に電話入れます。 秘書に、その建物のことを調べるよう指示したそうです。 井深さんは、「?」と思ったら、すぐに調べずにはいられないほど好奇心が強い人だったようです。 以前、検索依存症という記事で、頭に浮かんだ気になることを片っ端からググらないと気が済まない自分を戒めました。 でも、「検

          好奇心vs検索依存

          公平であろうとするほど陥る罠

          問) 二人のけちな酒飲みがいる。   形の違うコップが二つだけあり、そのいっぽうに酒がつがれている。   この一杯を、二人で分けて飲もうということになったが、両方から、   ぜったいに文句の出ないように酒を分けるにはどうすればよいか。                          (制限時間20分)                  『頭の体操 BEST』多湖 輝(著)より ↓ 解答は一番下に記載してあります。↓ いびつな形をしたコップの酒を目分量で正確に二等分する

          公平であろうとするほど陥る罠

          仕事に対する恐怖心を取り除くには?

          手が滑って顎や股間を鉄棒に痛打。あ痛たたっ…。 体操選手の落下事故って、文字にしただけで背中がゾクっとしますよね。 大怪我で病院へ搬送ということも多いようです。 これは出典が定かでないので、話半分で聞いてほしいのですが、怪我した選手を病院に運ぶ前にやっておくことがあるそうです。 なんと、怪我人に鉄棒を握らせるのです。たとえ、意識がもうろうとしていようとも…。 これを済ませておかないと、怪我が治ったとしても、恐怖心が邪魔して競技復帰が遅れるからです。 話は変わりますが、

          仕事に対する恐怖心を取り除くには?

          どの会社でも真っ先に廃止される仕事

          業務の効率化を考える際に、まず行うのが仕事の棚卸です。 部署ごとに、個人ごとに、日・週・月といった単位で抱えている仕事を全て書き出してもらいます。 いくつか基準を設けて業務や作業の要不要を分別していきます。 すると、必ずといってよいほど、不要な仕事の筆頭に挙げられるものがあります。 そう、「お茶くみ」です。 業種や規模を問わず、どちらの会社さんでもほぼ100%このお茶くみを廃止します。 急須に茶葉を入れる→お湯を注ぐ→お盆に食器を載せる→応接室に運ぶ→お客様にお出

          どの会社でも真っ先に廃止される仕事

          マドモアゼル・愛先生

          今週一番驚いたこと。 マドモアゼル・愛先生が普通に素敵なおじいさまだったこと。 ニッポン放送制作の『テレフォン人生相談』。 移動中のカーラジオでよく聴いています。 もう55年も続いているそうです。 多彩な回答者の中でも、ひときわ異彩を放っているのが 心のエッセイストことマドモアゼル・愛先生です。 こんこんと諭すかと思えば厳しく叱咤激励。 甘くダンディーな声でオネエ言葉。緩急自在です。 声のトーンから40~50代の方だお察ししておりましたが、たまたま YouTubeチャ

          マドモアゼル・愛先生

          検索依存症

          妻とテレビを観ていたときのこと。 妻「あの俳優って、松たか子の旦那さんだっけ?」 私「ググれば?」 妻「そこまでして知りたくない」 私「どうして?」 妻「放っておけば、どうでもよくなる。忘れるし」 少しでも気になったことがあれば、すぐにググってしまう私。 だから、妻の言葉はとても新鮮に映りました。 妻がスマホを持ち始めたのはごく最近の話。 LINEをするくらいで、スマホの扱い方をよくわかっていません。 スマホに毒されていないんです。 疑問に思っても放置せざるを得ない。

          検索依存症

          文章を書く練習

          仕事がら文章を書く機会が多いのですが、どうも最近、書いていてしっくりこないんです。 自分の伝えたいことが意図する通りに相手に理解されているか、首をかしげることが多くなりました。 以前と比較して書くのに要する時間も延びています。 そんなわけで、noteを始めることにしました。 文書を書く練習です。思ったことを即文字にする練習です。 練習にお付き合いしていただくのは心苦しいですが、どうぞ宜しくお願いいたします。

          文章を書く練習