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他山のセールストーク

先日、事務機器を扱っている会社から営業の電話がかかってきました。

営業マン「携帯から011で電話がかけられるサービスのご案内なんですが…」
※ ちなみに011は私が住んでいる札幌市の市外局番です。

   私「…?」
               「…で、どんなサービスなんですか?」
営業マン「…だから、お手持ちのスマホから011で始まる電話番号でかけられ
     るんですよ」

   私「…?」
    「例えば、携帯の番号を知られたくない取引先に、外出先から会社
     の番号でかけられるっていうことですか?」
営業マン「(あっけらかんとして)あっ、そう、そう。そうなんです」

丁重にお断りして受話器を置きました。

私が口にした「例えば…」のくだりは、本来であれば、営業マンのほうがセールストークで伝えなければいけない内容です。

顧客にもたらすベネフィット(便益)というやつです。

自社の商品やサービスが、お客様の生活のどんな場面でお役に立てるのかを伝える必要があるのですが、残念ながら、このトークは単なる商品の機能説明で終わっています。

営業の教科書に出てくる「悪い例」の典型だな…と苦笑いしましたが、自分のほうこそ、商品説明から抜けきれていない表現があるのでは…。

急に不安になり、作ったばかりの自社のDMを見直してしまいました。

私たちは、自分にとって当たり前のことは、当然相手も知っている、わかってくれていると無意識のうちに認識しています。

無意識に認識していることは本当にやっかいです。気を付けたいものです。

良くも悪しくも参考になることが多いので、会社にかかってきた営業電話には極力対応することにしています。

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