どの会社でも真っ先に廃止される仕事
業務の効率化を考える際に、まず行うのが仕事の棚卸です。
部署ごとに、個人ごとに、日・週・月といった単位で抱えている仕事を全て書き出してもらいます。
いくつか基準を設けて業務や作業の要不要を分別していきます。
すると、必ずといってよいほど、不要な仕事の筆頭に挙げられるものがあります。
そう、「お茶くみ」です。
業種や規模を問わず、どちらの会社さんでもほぼ100%このお茶くみを廃止します。
急須に茶葉を入れる→お湯を注ぐ→お盆に食器を載せる→応接室に運ぶ→お客様にお出しする→食器を下げる→食器を洗う
結構な手間ですよね。コーヒーでも、かかる手間はほぼ一緒。
皆さん、特に食器を下げて洗うのが面倒だとおっしゃいます。
では、お茶やコーヒーをお出しする代わりにどうするかといいますと、応接室の入り口に紙コップ式の自販機を設置したり、ビジネスホテルにあるような小型の冷蔵庫にペットボトルを用意したりといった策をとります。
来客に対応する人自身が紙コップなり、ペットボトルなりをお出しするのです。
「やっぱり、お茶は女性に入れてもらわないと…」
心の中で思うのは勝手ですが、口に出した途端一発でセクハラです。
お客様に失礼はないのか?とおっしゃるかたもいらっしゃいますが、そもそも今どきの来訪者はカバンの中にマイボトルを忍ばせているくらいですので、かえって余計な気遣いかもしれません。
業務効率化の一環でお茶くみをやめた旨を銀行の支店長に告げたところ、たいそう褒められたという例もあります。
時代の流れと言ってしまえば、それまでですが、仕事とはいえ、
古くから伝わる日本の文化を否定するような気がして
心苦しく感じます。
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