「時間」はなぜ存在するのか」 #吉田伸夫 著 SB新書
時間は、過去から未来へ「流れるもの」ではなく、過去から未来に至るまで、広がって存在している(p.49)のだそうです。真空は何もないのではなく、時間と空間が《ある》(p.42)のであって、時間は、どこでも使える共通のものではなく、場所によって尺度が異なっており、その差異によって重力現象を引き起こすリアルな存在(p.16)です。
ふむふむ、なるほど。わかるけど、実生活上では実感がない。
でも、極端な状況では、それがはっきりしてきます。ちょっと、ChatGPTさんのお知恵を借りて思考実験をしてみました。
例えば、僕が光速で走ったとしましょう。
そうすると、観測者から見て、光速で移動している僕の時間は止まっているように見えます。しかし、光速で移動する僕にとって外界の時間は急速に進行しているように見えるため、宇宙の終わり(宇宙の熱的死やビッグクランチなど)を視覚的に捉えることも理論上は可能となります。
このように、タイムマシンで未来に行くことは可能になります。
過去に行くのはどうでしょうか?量子コンピュータのアルゴリズムを考案したことで知られるデイヴィッド・ドイッチュ(1953-)などは、ワームホールを通って過去に戻った場合、そのことがきっかけとなって別の歴史が分岐するというのです(p.140)が、さて、どうでしょうか?ドイッチェの考えは、多世界解釈を適用したものなのですが、そもそも「多世界解釈」自体が正しいのかどうかわからないし、物理の世界では、マイナーな解釈なのだそうです。素人の僕ですが、どうも感覚的に「多世界解釈」はすわりが悪いように感じます。それよりも、「たまたま偶然いくつかの選択肢の中から、今の世界が選択されちゃった」って考えたほうが自然なのじゃないかな?と思います。
・・・というわけで、これもChatGPTさんに聞いてみました。ChatGPTさんのお答えは
**あなたの視点について:**
「たまたま偶然いくつかの選択肢の中から、今の世界が選択された」という考え方も、コペンハーゲン解釈などでよく見られる「波動関数の崩壊」として理解できます。この解釈では、観測によって一つの現実が選択され、それ以外の選択肢は「存在しなかった」ことになります。
とのことです。要は、なかなかいい線行っているってこと?
ふむふむ。妄想が膨らむ・・・。
#時間はなぜ存在するのか