はじめに
クライアントから新規で画像認識システム開発の依頼がありました。
今回、ChatGPTを実務でフル活用して、どれだけ作業が効率化するか(楽できるか)試してみます。
以下の記事は、船舶業界のクライアントの仮定で話を進めます。
実際のクライアントは別の業界です。
タスクを明確化(部品図面の中の文字を認識)し、まずはGPT先生に聞いてみる!
まずは、やりたいことをChatGPTにそのまま聞いてみます。
船舶資材の図と数値を記載した図面のPDFから文字を認識して、データベースに格納するシステムを作りたいです。何をどのように準備すれば良いでしょうか。
すると、上の画像のようにスラスラ出てきます。
以下に引用します。
一般的な回答を得られたので、ここから案件特有の条件を加えていきます。
詳しくやりたいことを伝える!
ChatGPT先生の回答
だいぶん回答が具体的になってきました。
案件特有の条件を加えることで、上記太字のシステム構成の部分が具体的になりました。
実際にはさらに精度を上げていく必要がありますが、本記事ではここまでとします。
次にChatGPTに仕様書を作ってもらいます。
仕様書を作って!
親切なことに、最後にコメントまでつけてくれてます。
クライアントに出す前にこの部分は削りましょうw
次に開発用の要件定義書を作ってもらいます。
要件定義書を作って!
要件定義書は仕様書と比べるとボヤッとしてますね。
これは私が細かく指定しないことが原因ですので、この第一ドラフトをベースに盛り込みたい内容をChatGPTに伝えていく感じになるでしょう。
最後に、できてもいないシステムについてのユーザーマニュアルを作ってもらいます。
無茶振りですね。
人間に依頼したら、逃げ出すか、怒り出すレベルの依頼です。
ユーザーマニュアルを作って!
これには驚きました!
まさかまさかの頼んでもいないFAQ付き(太字部分)です。
GPT先生が前提を仮定して書いてくれたQAもあるので、もちろんそのままでは使えませんが、確実にたたき台にはなるというのは、ご理解いただけると思います。
さいごに(結論)
いかがでしたでしょうか?
今回は開発に入る前の企画レベルの業務にChatGPTを適用してみました。
私見としては、実務に落とせるという結論です。
このような書類作りにかける時間を圧倒的に減らし、その分アーキテクチャを決めるためのリサーチや思考に時間を充てることができ、結果的にクライアントに対しよりよい提案ができると考えます。
前回のブログでは、プログラミングの生産性を上げるテストをしてみましたが、今回は企画段階でのテストでした。
ChatGPTは、生活、趣味、教育、学習などの多方面において、ライフスタイルを変えるほどのインパクトを私たちに与えてくれました。
今後はユーザーみんなでビジネス面を深掘りしていく段階になりました。
これは、GPT3.5の時にはなかなか言えなかったことで、GPT4がリリースされてはじめて現実化し、言えるようになりました。
これからユーザーみんなでChatGPTをビジネスの分野でも使い倒して、日本の生産性を上げていきましょう!
【お知らせ】GPTsエージェントを試せます
マンガスタイルの画像生成GPTを5種類リリースしました。
こんな感じの画像を生成できるGPTエージェントです。
そのほか、水槽の魚を数えたり、店舗ファサードのスコアをつけたりするGPTエージェントもあります。
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