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めんどくさいことと丁寧な暮らしは紙一重 その1
昔から普通ならめんどくさいと言われることが好きなんだな、と気づいていました。
やめときゃいいのに手作りにこだわる
どんなに子育てが大変な時期ても、手作りや丁寧さにこだわってしまった挙げ句、イライラしたり、丁寧どころか作業が雑で、最後はどうでもよくなってしまっていた自分が過去にいます。
今でこそ子育て一段落で余裕ができたので、めんどくさいというより、丁寧な暮らしを楽しむことができていますが、乳児がいたころはてんやわんやでした。
先日の節分は、高校生の娘と海苔巻きを作ったのですが、新婚でまだ料理に慣れてなかった頃とか、子どもがまだ0歳ならありえなかったかもしれません。
スイスで海苔巻き
夫の留学に付き添ってスイスにいた頃、時々現地の方々をお呼びすることがありました。その時の為にと、日本を出発前に巻きずしの練習をしておきました。
最初は干ぴょうの煮方や、すし酢を作るのもいちいち調べて、計って、一苦労。巻き方だって、いくつ失敗したことか。なんてめんどくさいんだ!スーバーか寿司屋で海苔巻きを買えばいいじゃん?って思ったけど、スイスでは買えないことを知っていましたし、海苔や干ぴょう、干ししいたけなど、乾物ならば持っていきやすいと思い、我慢して何度か巻く練習をしたのでした。
ホームパーティー
実際に2歳の息子を連れていった現地で、子育てしつつも作れて、見た目も華やかになり、予め早めに作っておくことのできる海苔巻きをふるまうと、日本人にもヨーロッパの人にも大変喜ばれて、大正解でした。
アボガドや、きゅうり、甘く煮た干ししいたけ、エビとレタス、シーチキンをマヨネーズて味付けしたり、お醤油とお砂糖で佃煮にして巻いていました。
恵方巻
だからこそ、節分に恵方巻という私の子供の頃の東京にはなかった習慣にもすぐに対応できる自分がいました。二人目出産後病気が判明し、夫と離れてすぐに息子と3人で帰国してからは、節分には恵方巻を作ろうと頑張ってみました。
それも太巻きまっきーというおもちゃを買ってしまい、かなり頑張らないとできない、凝った海苔巻きなのでした。夕方の4時から始めた準備も食べ終えたときには10時近くなっていました。
途中でお腹すいて、早く食べたい、でもおもちゃについてる見本と同じにしたいという子どもの希望も叶えたい・・・ピンクのでんぶや黄身を混ぜた黄色いご飯を用意しながら、私はイライラ、イライラ。楽しいはずの節分が台無しでした。
あの頃の私に、今日は少し海苔巻きを買っておいて食べながら作ってもいいんじゃない?写真とまったく同じじゃなくったって、子どもは喜んでくれるよ。完璧目指さなくていいんだよ、と言ってあげたいです。
今年の私
あの頃「まだー?お腹空いたー」と言っていた娘も今は高校生。今年は海苔巻きの巻き方を教えながら、巻き巻き。あ~楽しい。おまけに美味しい。安心。豊かな気分。
これを味わいたかったですよ。早く。子どもと楽しむって小さい頃じゃなくても良かったんですよね。その時は気付かないだけ。
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めんどくさいけど、子どもと楽しむ時間はかけがえのない宝。私にとってはどの時期の子どもとの時間も今後も大切な想い出として心に残すことができています。やはり丁寧に暮らすってそういうことなんじゃないかな。
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