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風邪の「邪」は邪気の「邪」そして子どもは「無邪気」

【邪気】

風邪、かぜ、とよくいいますが、風邪の邪は邪気のことをいいます。東洋医学的に・・・

邪気には湿邪とか、乾燥の燥邪など何種類かありますが、それはまたの機会にお話しするとして、この邪気は大人になると隙あらば入ってくるし、ほぼ毎日邪気と戦っているといえます身体も心も・・・

添加物の入った食事、気候に合わない服装、人の言動によって傷つく、睡眠不足による脱水状態等々・・・

要は邪気が体内に入った状態はどうなるかというと、通常私達が生きていく上で必要な【気】を犯し、邪魔し、傷つけるわけです。

元気で、気が充足して、しっかりと巡っていれば多少の邪気が入ってこようが、五臓に満ちた気のパワーで一掃できるのですが、身体からの声を聞き逃し、臓腑にまで邪気が入ってくると胃痛だの、喉痛いだの、が起きてしまう。

この邪気が入ってくるのは実は身体だけではなく、心にも隙あらば入ってきて、怒ったり、めげたり、いじけたりしますね。

臓腑がしっかりしていると、心にまでは入ってこないんですよね。

【無邪気なこども】

臓腑をしっかりっていったって・・・と思いますけど、基本的にこどもの頃は五臓六腑の働きがよくて、邪気ははねのけるほどの気が満ちていますから、【無邪気】なんです。

その違いで一番分かりやすいのは、体温です。

こどもって、温かい。そして、小さいのですぐに冷えやすいですが、身体の中心かエネルギーに満ちている子は少々寒くたって【風の子】ですから風邪は入らない。ちょっとあやしいときも、寝れば治るし、邪気が入っても、エネルギーが多い子どもほど高熱をしっかり出して戦い、勝利をおさめます。

あいにく最近の子どもは大人並に体温が下がっているといわれていて、気のエネルギーや状態が大人並に邪気が入りやすくなっているのでは、と心配です。

もう一つ、子どもの皮膚はとてもきめ細やかで、水分もたっぷり含まれていて、バリア機能が高いんですね

臓腑の温度が低く、バリアの弱い子は皮膚にトラブルが起きやすいのです

【気】

気は親から受け継いだ遺伝としての【気】と呼吸や食事で日々得られる【気】とが合わさって、日々心身を機能させているのです。

残念なことに、親からもらった【気】は成長と共に減っていきます。

だからこそ日々の呼吸と食事に目を向けて、【気】を貯蓄しないといけませんし、無駄に邪気をいれて消耗させたくないものですね。

そして、自然界に存在しないものを体内に取り込むことは、邪気を入れること、そのものです。

邪気と五臓六腑の戦いは少なければ少ないほど、気の消耗を減らすことができ、日々心身健やかに過ごせるのですから、そこはしっかりと肝に命じておきましょう。

【風邪】

この時期侵入しやすい風邪の邪気はどこから入るかというと、頸の後や背中の上の方です。

もしも喉がイガイガする、少し痛いかも、という時、もしくは予防のために、毎朝、毎晩、ドライヤーで首の付け根辺りを温めてみてください。

温め方
①ドライヤーの熱を首に近づけて、「熱い!」となります
②熱くなったらドライヤーを離します

①ドライヤー近づけて「熱っ!」
②ドライヤー離す

この①近づける②離すを十回くらいやりますと、かなり身体がほかほかとしてきますので、お試しくださいね。くれぐれも近づけすぎてやけどしないようになさってくださいね

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心と体を癒すお灸で
わたしを良く知る“知良”(ちりょう)を

よしよしわたし倶楽部
部長 せとまな

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