【無料note】将来の夢なんか、いま叶えろ。
●ファーストペンギンこそ最強の生き方
僕の公式チャンネルには、老若男女を問わず、たびたび「アイデアはあるけど、実現する力がない」という相談が寄せられる。
話を聞いてみると、「絶対に売れるプロダクトを思いついたが、開発プロセスや製造設備を整える力がない」という。
能力のある人を雇えばいいのだけど、そのお金も人脈もない。
どうしたらいいでしょうか?というような相談だ。
どうしたらいいも何も…呆れてしまう。
なぜ、動かないのか?
お金がないのだったら、お金を集める行動を取ればいい。
借金してもいいし、CAMPFIREなどのクラウドファンディングサービスに、アイデアを持って問い合わせるのもいい。
本当に売れる価値のあるアイデアだたら、すぐにお金は集まるはずだ。
もしお金が集まらないのだとしたら、アイデアのブラッシュアップが、プレゼンのレベルが足りないだけだ。
再チャレンジすればいい。
いずれにしろ、立ち止まっていても現状は変わらない。
アイデアは、実践とセットになって、初めてジャッジを受けるステージに立てる。
ジャッジを受けるステージに立てないアイデアは、単なる「思いつき」で終わってしまう。
自分には力が足りないから、経験がないからと、立ち止まっている人があまりにも多い。
力がないからこそ、まずは走り出せ!と僕はいいたい。
たしかに力がある人には、勝手にお金も情報も、魅力的な人材も集まってくる。ならばせめて、力がない君が、動き出しの早さで力のある人をリードする意欲を発揮してなくてどうするのだ。
立ち止まっていれば楽かもしれないが、現状を突破する力は鍛えられない。成長に必要な検証の機会や、思いがけない出会いも生まれないのだ。
アイデア自体には何の価値もない。
アイデアを形にするために手を動かせ!
それだけだ。
悩むばかりで動き出さない人が多い原因は、やはり学校教育にあると思う。
勉強でも部活でも、まず「しっかりとした準備が必要だ」と、いきなり動き出して失敗することを、子どもたちに避けさせようとする。まず道筋を考えて準備を整える子どもが評価され、先走って失敗したような子どもは、「ほら見たことか」と悪い見本にされてしまう。
考えるより先に動いた旺盛な意欲とエネルギーを否定するような準備至上主義の教育が、ずっと行われているのだ。
大間違いだと思う。
準備すれば、たしかに失敗する確率は下がるだろう。
しかし、そのぶん時間が浪費される。
浪費される間にムダにされる検証と再実践の機会は、誰が補てんしてくれるのだ?
結局、将来の自分に返ってくる。
だから、失敗を「よくやった!」と褒める教育が学校でなされていないのは問題だ。
委縮して座学に逃げこみ、結局何もできず「もっとやれるはずだったのに…」と、後悔にさいなまれる子どもを増やすだけだ。
ベンチャービジネスの世界には“ファーストペンギン”という言葉がある。
リスクのある新分野にチャレンジして、大きな利益を得る人のことだ。
南極に住むペンギンは、群れで暮らす。
彼らの餌は、海中の魚類だ。
獲るには海に潜る必要があるが、アザラシやシャチといった大型の天敵と遭遇するかもしれない。
だから、ペンギンの群れはなかなか海に飛び込もうとしない。
海を見つめて、様子を窺っているペンギンたち…やがてついてに、1羽のペンギンが勇気を出し、海へ飛び込む。
群れはそのペンギンの無事を確認するやいなや、次々に海に飛び込んでいく。最初の1羽は、襲われるかもしれないリスクを引き受けて海へ飛び込んだ。だから、群れの仲間たちに邪魔されることなく、豊富なエサ、つまり先行者利益を腹いっぱい食べることができる。
この最初の1羽になぞらえた存在が、ファーストペンギンだ。
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