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研究室所属の注意点 〜学部卒編〜

大学3年生になると研究室の配属が決まってくる時期に差し掛かってきます。研究室選びは、これから就活する人からすれば重たい研究室ならさぞかし負担になるだろうし、大学院進学する人であれば、研究がガツガツできる研究室を選びたいことだろう。

そこで、僕がそれぞれタイプ別に研究室を選ぶポイントをまとめていきたいと思います。今回は学部卒です。実際僕は学部卒ではありませんが、自分が見てきた中での意見です。

パターン1. 研究はあんまりしたくない!

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残念ながら、卒業論文研究は必須科目であるため、単位をとることはできません。でも方法はちゃんとあります。

ガッツリ相談をすることです。家庭の事情や不器用だからと自分が研究したくないことを意思表示しましょう。

先生側も、したくない人に研究してもらっても金の無駄遣いになるだけですし、留年や退学者を出してしまうと、文科省からクレームがつきます。学科の評判にも関わることなので、無理にでも卒業させるのがほとんどです。

僕が知ってる例としては、レビュー(学術論文をまとめて、ある物質について解説する)論文をまとめて卒業、先輩の使ってないデータで卒業、実験を肩代わりしてもらって卒業です。

注意点として学科側から問題児のレッテルが貼られるため、その大学にはもう顔を出せないと思ってください。

パターン2. 研究は軽めが良い

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自分は研究には向いていないと考えたり、さっさと社会に出たい人たちは、楽な研究室が断然オススメです。

退官間近の斜陽研究室を狙うのが得策です。研究は一線を退いてぼちぼちなので、楽に卒業できます。先輩たちからリサーチをしましょう。先生方に聞いても本当のことは言ってくれません。

ちなみに僕の友人は、楽な研究室に入って就職活動を早く終えた代わりに、研究活動の合間でも、自分の創作活動に没頭することができました。

ただし、卒業論文の内容が薄く、発表で突っ込まれることがあるので注意です。

パターン3. 特定の実験がしたい

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学部卒だけど、PCRで遺伝子を検出、ウエスタンでタンパク質検出、液体クロマトグラフィーを使って成分の比率を調べたいなど、ある特定の実験がやりたくて、それなりに研究がしたい人は融通が効く研究室に行きましょう。

たとえば、自分のしたい実験を予め相談する、自分がしたい研究内容を伝えるなどです。

ほとんどは先生や先輩の実験のお手伝いとして、卒業論文のテーマを組んでくれます。

融通が効く研究室は就活もちゃんとさせてくれますし、卒業要件が足りなくても、下駄を履かせてくれます。

ただし注意点としては、実験だけしたいなら研究テーマはこだわれないません。たとえ自分がその研究に興味なくとも、自分がやりたい実験方法を優先してください。

パターン4. ガッツリ実験したい

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ガッツリ研究がしたい人は、急成長中の研究室に行きましょう。急成長中の研究とは、准教授や教授になりたての先生が仕切っています。

実績を積むために、確実にデータになるような研究テーマを与えてくれます。そのほとんどが共同研究と言っても過言ではありません。

しかし注意点として、きっちり研究をしなければならないことです。論文もきちっと書かなければなりませんし、論文発表も原稿は抜きです。すべて暗記しなければなりません。

それに就職活動はできるかもしれませんが、追い込みの時期になると忙しくなります。急成長と言ってもそこがブラック研究室の可能性もあるので、注意いたしましょう。

パターン5. 研究を自分で決めたい

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学部卒だけど、研究テーマを自分で考えたい人はテーマが組みやすい分野に限られます。

たとえば生物であれば、遺伝学では特定の遺伝子を調べたいのは不可能でありますが、生態学であれば鳥の生態、魚の生態など、組みやすい場合があります。

これも先輩からリサーチしたり、先生とガッツリ相談しましょう。きっとマッチするような研究ができるはずです。

その代わり、責任重大です。責任感のある人にしかできない芸当なので、無理であれば割り切ってパターン4にしましょう。

パターン6. 一旦社会に出てから大学院に行きたい

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就職してから社会人枠として進学したい方には、ぶっちゃけ研究室はどこでも良いです。ですが、卒業論文研究はきっちりやりましょう。

なぜかというと、進学したい研究室では必ずあなたの学部時代を知るために、当時の指導教官に連絡をします。

もしあなたの評価がBadであった場合は、研究は不可能と思ってください。どんなにあなたが変わったとしても、研究室での居心地はとても悪いです。

ちなみに他大学院に進学するのに不利な情報を与えるのはアカデミック・ハラスメントです。

残念ながらそれを防ぐことはできませんので、研究はしっかりやるに越したことはないですね。

どうあれ、合格すれば研究はできるのでご安心ください。

以上が僕が考える学部卒向けの研究室配属です。自分が合うような研究室に入れることをお祈りいたします。

次回は修士卒向けです。博士卒向けは実際卒業したわけでないので、俯瞰で見た結果になりますがよろしくお願いいたします。








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