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【らんまん】笹のような人【第19週・ヤッコソウ】

「らんまん」第93話感想です。

今日は15分間で盛りだくさんの内容でした。

昨日の放送で、万太郎と寿恵子の間に生まれた次女の千歳ちゃん。長女の園子ちゃんは実在した娘さんと同じ名前でしたが、「千歳」という名前はドラマオリジナルのようですね。

今日は竹雄と万太郎が語り合う場面から。万太郎は植物学教室に出入りできなくなった現状を話し、「一人でもこの道を行く」と決意を語りますが、竹雄は反対します。
植物学の研究にはお金がかかる。峰屋も以前のようには万太郎を援助できない。家族を養わなければならないのだから、気持ちだけではどうにもならないだろう、と。そうですよね。極めて真っ当な意見です。

しかし万太郎は、寿恵子が自分を支えてくれていると話します。
万太郎は寿恵子を「笹のような人」と例えました。
その理由として、ササと草花の違いに関連させて、以下のように話していました。

「(笹は)節の一つ一つがグンとのびて、一気に背を伸ばす。寒うて厳しい場所でも、しっかり根を張る。とびぬけて生きる力が強いがじゃ」

これは、のちにササに寿恵子の名をつけるフラグですね。。
どうしてササなのかな… もっと可憐な花を咲かせる植物のほうが良かったのでは? と思ってしまいますが、このような理由を聞くと納得できます。
実際の理由は定かではないですが、一時期牧野博士がササの研究にハマっていたと、どこかで読みました。

一方寿恵子は、綾に八犬伝の魅力を熱く語ります。
お姉さんや万太郎さんは八犬士と同じ。本当に強い、八犬士みたい…。と、目をキラキラさせて話す寿恵子。それに対し、自分は取り柄がないから、八犬伝で言うなら村人、あるいは草むらだと、自分を卑下するような発言もしていました。
それを聞いた綾は「お寿恵ちゃんこそ八犬士」と口にします。

そしてまた、植物採集の旅に出発する万太郎。寿恵子は、旅の途中は自分たちのことは忘れてほしいと、万太郎に伝えます。

「万太郎さんと草花だけ。それだけでいいんです」

次女が生まれたばかりで大変なはずなのに、内職で家計をやりくりしながら、「八犬伝とか八犬伝とか八犬伝とか…」を楽しみに過ごすと、けなげに語るのでした。

寿恵子のキャラクター設定は難しいのかな? と思いました。
実際の壽衛さんは、ひたすら牧野博士を支えることに徹した糟糠の妻…というイメージがありますが、ドラマではそれだけにしたくなかったと、何かのインタビューで読みました。そのための八犬伝オタク設定なのかもしれません。
しかしやっぱり、万太郎に振り回されて苦労しているという印象は否めず、現代の夫婦観からすると、少し寿恵子が可哀想に見えてしまいますよね…
見ていると複雑な気持ちになりますが、これからきっと、寿恵子の幸せもきちんと描かれていくのだと思います。

終盤、田邊教授の身に起こったトラブルにも驚き。。 これも史実に基づいたお話のようです。明日は波乱が起きそうです…

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