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【らんまん】人生の器 6/14感想【第11週・ユウガオ】

「らんまん」第53回感想です。

今日は個人的には、久々に泣けた回でした。

植物学雑誌の編集作業が佳境を迎え、波多野や藤丸、万太郎は、深夜(明け方)まで作業に追われていました。時間はすでに午前3時半。
「俺も明日締め切り…あ、今日だ」と会話に交じってきたのは、長屋の住人で東大生の丈之介(山脇辰哉さん)でした。どうやら小説を執筆しているようです。「本邦初の、勧善懲悪じゃあない、Realismの小説が爆誕しちゃうんだよ!」というセリフには思わず笑いました。ちょいちょい、現代風のセリフが混じるところもいいですね。。

そして、この光景に、思わず懐かしさがこみ上げました。
個人的な話にはなりますが、書籍の編集の仕事をしていたときには、原稿の締め切り前や入稿前に、よく徹夜をしたものでした。フリーランスだったので、万太郎たちのようなわちゃわちゃではなく、一人で作業することが多かったのですが、一時期勤めていた編集プロダクションには寝袋が置いてあり、泊りこんで仕事をする人もいたようです(今はきっと、働き方改革で改善されているでしょう)。
「明日締め切り、あ、今日だ」もあるあるでした。25時、26時なんて言い方もあったような…
追われている感や眠気は辛かったけれど、好きなことだったので、苦にはなりませんでした。

「らんまん」の話に戻ります。深夜まで集中力を切らさず、植物画の下描きを続ける万太郎を見て、波多野は思わず「万さん見てたら、怖くなっちゃって…」とつぶやきます。
「あんな集中力をもってしたら、一生のうちにどれだけの仕事ができるんだろうって」「たくさんのものが入る器なんだな」と。それに比べ、自分は自分の器をいっぱいにできるんだろうか? と不安になっているようです。

そして波多野と藤丸、丈之介は、人生について語り合います。丈之介は、シェークスピア(だったかな?あとでちゃんと確認します)の全作品を翻訳したいという夢を語ります。
「万さんみてたら、なんでもできる気がするんだよね」
「僕も探したいな。僕の一生をパンパンにできること」
と、学生たちは、前向きな気持ちを取り戻したようです。青春ですね…
すでに人生半分以上(?)過ぎてしまった私も、思わず胸に熱いものがこみ上げました。そうなんです。万太郎を見ていると、自分も何かに熱くなりたくなってくるんですよね。。 

寿恵子はクララ先生にダンスの指導を受けます。「いま、いない人。だけど、ここ(胸の中)にいる」人を思い浮かべて、と言葉をかけられた寿恵子は、思わず、万太郎と自分が一緒にダンスをする光景を想像します。笑顔の万太郎と、心底うれしそうな表情の寿恵子…
ここで私の涙腺はなぜか崩壊しました。本当に万太郎に会いたかったんだな…という寿恵子の気持ちが、浜辺美波さんの演技から伝わってきました。

上級生や大窪も続々と原稿を書き上げ、雑誌は完成間近。いい雑誌になりそうですね。
寿恵子の舞踏練習会も迫っています。寿恵子は、自分の気持ちに素直になれるでしょうか?

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