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【天然の虫よけ】ドクダミチンキを作ってみた

お庭にドクダミがはびこり始めました…
一度地下茎が広がってしまうと、もう抜いても抜いても、到底かないません。

毎年のドクダミとの戦いに、もやはあきらめモードですが……
本来ドクダミはとても有用な植物で、昔から薬として使われていたことで有名ですよね。

「ドクダミ」はあまりイメージがよくない名前ですが、毒があるわけではなく、毒を抑えるという意味で名づけられたようです。
ドクダミ茶や入浴剤など、色々に使えますし、草取りをしながら葉っぱを手や首にこすりつけると、心なしか、あまり蚊に刺されないような気も……(効果には個人差があるかもしれません)。

生薬としては「十薬」と呼ばれ、デカノイルアルデヒドという殺菌作用のある成分を含んでいますが、乾燥すると、この効果は失われてしまうようです。
ほかにも、利尿や便秘解消・新陳代謝促進などの効果があるクエルシトリンなどの成分を含みます。

そんなドクダミを使って、昨年「ドクダミチンキ」を作ったので、記事にまとめてみました。

1.チンキとは

チンキとは、生薬などをアルコール、またはアルコールと水に漬けて、成分を抽出したものです。

2.ドクダミの採取

ドクダミは、関東では4月頃から出ていると思いますが、5月を過ぎると葉っぱがワサワサ茂ってきます。
花期は関東では6月頃からですが、最近気温が高いので、5月頃からみられるようになってきました。
ジメジメした半日陰のようなところでよく育つので、家の裏や、木の下などでよくみられます。

においが苦手……という方が多いと思います。私もあまり、ドクダミのにおいは好きではないです。でも、好き!という方もいます。薬っぽいにおいですよね。これはドクダミの成分の一つ、デカノイルアルデヒドのにおいだそうです。
花びらに見えるものは「総苞」で、本当のお花は、中心に集まっている黄色いものです。
(手元にあまりいい写真がなく…撮影したらアップしますね)

3.用意するもの

・ドクダミ
ドクダミチンキには、葉かお花を使います。両方使ってもいいし、葉だけでも、花だけでもOKです。

・アルコール
私は果実酒などを作るときの、ホワイトリカーを使いました。アルコール度数は35度です。

・空き瓶
コーヒーの空き瓶や、大きなジャムの空き瓶など…

4.作り方

1)ドクダミを採取します。

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2)きれいに洗って、乾かしておきます。

3)煮沸消毒した空き瓶に、ドクダミをいっぱいに詰めます。
そこに、ヒタヒタになるくらいのホワイトリカーを入れます。

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4)1カ月くらいで、使用できるようになります。

こちらは4カ月後

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葉っぱが茶色くなっていますね。

そして1年後

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葉っぱがトロンとして、ドクダミ独特のにおいはなくなり、甘い香りに変わっています。

5.利用方法

虫よけスプレーとして
アルコールを入れられるスプレーボトルにドクダミチンキの液を入れ、水で3倍ほどに薄めて、スプレーします。
市販のものより効果は弱めのようですが、天然素材というのがよいですね。

虫刺されのかゆみ止めとして
綿棒などにつけてチョンチョンと、刺されたところに塗ります。
個人的にはかなり効果を感じました。

入浴剤として
ドクダミチンキの液を、お風呂に少量入れて使います。

うがい薬としても使えるそうですが、私はやったことがありません。

●精製水とグリセリンを使用して、化粧水を作れるそうです。こちらも未挑戦……

6.注意すること

◆アルコールに弱い方(アルコール消毒でかぶれる方など)は使用しないでください。
◆天然素材でも人によって合わない方がいるので、最初に使うときは少量を試してみてくださいね。

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