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期待

誰が1週間が7日だと決めたのか知らないけれども、こういうのは気に食わない。勝手に労働する日を決めやがって、ろくなことがないし、そもそもなんで週末なんていうのが決められているんだと怒りに震えていると、日本から毎日のよう不幸なニュースが流れてくる。明るいニュースは、驚くべきことに全く記憶に残らない。先日の東京オリンピックは汚職まみれだということが判明し、マイナンバー制度の不信感が高まっているので政府は秘策を思いついたのか制度名を変えて問題がなかったことにしようとしているし、ネットで批判に晒されてタレントが自殺してまったりだとか、この世の中どうなってしまったんだよと、溜息をつく暇もないほどに不幸なお知らせで溢れてるじゃないか。1週間が7日間だという曜日制度とこの不幸なニュースなんて関係がないようにも思えるけれども、どこか僕には不穏が関係があるんじゃないかと疑ったりしている。誰かが儲かった時には、必ず誰かが損失を生んだというのは真実だろうか?

僕はサラリーマンではないので、決まった労働時間や曜日に縛られるリスクは比較的に少ないので、自由な時間に自由なだけ労働すればいいということになっているのだけども、それでも月曜から金曜日があって、その次に土曜日と日曜がやってくる。これはとても合理的な世界を生み出したとは思うけれども(だって全人類が全く同じ曜日を共有できるのだから)、僕らは労働と休息の世界の間に飲み込まれてしまったのではないか。いまや労働のためにしか休息は存在しないのではないか。僕らは辛い懲罰の労働ののちにしか休息を得られないのではないか。その逆はもう存在しない。僕らは異国のニュースをみれば、全く関係のない他人の不幸が見れて、自分の生活のリアリティーから一瞬でも逃れられるのではと薄々期待しているのではないだろうか?


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