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アメジストの魚。

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アメジストの魚のまとめです。 宜しければプロローグからどうぞ。
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#純喫茶

アメジストの魚。6-2

アメジストの魚。6-2

―恋は盲目。―
茅尋は私が思っているよりもあっさりとその言葉を肯定した。自分から言った言葉なのに、肯定されたことに対して居場所のない不快感が熱を帯びる。

「ねぇ、茅尋。」

駄目、君だけは。
もう狡い私を捉えてしまったんだから、君だけはちゃんと私を見て。視て。お願い。

「一緒に、」
「嫌だよ。」
茅尋が言葉を遮る。
寄せては返す波の音が僅かな沈黙を作った。

「…まだ何も言ってないじゃん。」

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アメジストの魚2-3

アメジストの魚2-3

要が入ったのは若者に人気のありそうなカフェではなくて、そのいくつか隣にある喫茶店だった。いわゆる純喫茶のような雰囲気の漂う扉を入るとどこか懐かしい匂いがした。

「マスター、こんにちはー。」
「やぁ、いらっしゃい。」

店主に挨拶を済ますと、迷うことなく店の奥のテーブル席に座った。

「ここのコーヒー美味しいんだよ。」
「そうなんだ。」

店員が来てオーダーを聞いて去っていく。
少しして運ばれてき

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