おじいちゃんのヒミツの割り箸【#物語の発想法を学ぶ】
夏休み、田舎のおじいちゃんちで、僕はヒミツを分けてもらった。
毎年、夏になると、おばあちゃんが畑のゴーヤでおひたしを作る。でも、おじいちゃんは、それが苦手。おばあちゃんが席を離れたすきに僕がさっと食べると、あとでこっそりお小遣いをくれる。
でも、今年は違った。
「ほっほー、今日もうまそうじゃ。」
と言うと、自分の机の引き出しから割り箸を取り出した。
そして、席に着くなり、むんずと皿を持ち上げて勢いよく食べ干した。
「そんなに、慌てなさんな。サトシも来とるがね。」
「はっは