吉本研究会・現代世界研究会23

吉本隆明氏の書を大切に考え、文化生産の然るべき環境づくりを考える。

吉本研究会・現代世界研究会23

吉本隆明氏の書を大切に考え、文化生産の然るべき環境づくりを考える。

最近の記事

⑼補2 停滞する現代世界と大学知性

山本哲士氏へのインタビュー9 ーー修正、ありがとうございました。改めて、山本さんが語られたことを全部読み通して感じたのですが、山本思考は、遡及的な論理なので、わからないことがどうしても出てきてしまいます。通俗では、時間順の進み方が物事を判明させるロジックだと認知しながら認識していくんですが、山本さんは通時性はロジックではない、それはただ再認の仕組みだと言ってます。シニフィエのみが真実だとしている大学人の言説である、そんな言説からは吉本は了解できない、と言ってこられたと思いま

    • ⑻補:知的資本の生産と本の出版のたいせつさ

      山本哲士氏へのインタビュー8 ーー何か補足しておくことがありますでしょうか? 山本 私が言いたいことは、出版社や編集者は、著者を尊重しろ、本を出してやるなどの傲慢な姿勢はやめろ、ちゃんと知的世界を日本に閉じずに世界視野で持って観れるよう勉強しろ、無知を前提にいい気になるな、だけです。編集者の質があまりに低い、低すぎる、だから威張る。 知的なものは、原稿や印刷物の移行だけではない、知的生産というワークなんです、この知的生産を分かっている編集者たちがいなくなってきている。 中に

      • ⑺大学知の大卒知性が世界を愚行へ導いている。

        山本哲士氏へのインタビュー7 ーーこうした、不毛な出来事が起きてくる背景というか根拠はなんだとお考えになりますか?専門性のすごい劣化が起きているのに、専門家に聞くとか委ねることが増大しています。自分だけがわかってるつもりの狭い専門見解です。 一般に、本が読まれなくなり、新聞も機能しなくなり、テレビの平均的な一般思考やウエッブでのただの意見主張が波及して、知性の総劣化が確実に起きています。 山本 文化市場の閉塞、と私は言います。そこでの知的資本の流通が劣化しているのですが、原

        • ⑹全集が甦生されるために:間違いは修正されること

          山本哲士氏へのインタビュー6:「心的現象論」に関して ーー次のように整理させていただきました。 山本さんの話や書かれたもの、全集編者の公にされた言い分(当人は尋常ならざる人物と判断し聞くに値しないと判断)、さらに我々なりの調べからです。継承は省略させていただきます。 1)全集の刊行において、山本はS社より請われてその普及に協力していた。横超忌の報告のS社HPへの掲載承諾や、全集普及の講演を二度なした。 そこで、山本は全集に協力すべく2008年版の組版を提供するとS社社長に

        ⑼補2 停滞する現代世界と大学知性

          ⑸裸の王様は、自分が裸であるのを知っている。

          山本哲士氏へのインタビュー5:「心的現象論・本論」に関して 山本 2022年の12月に全集が送られてきて、異様さを感じ、かつ誰が張本人かもすぐわかりました。編集助手?に入っているOgさんは、私のS社の本を作った担当者です。その人が、こんなことするはずない。この異常さは、まともな対応では真実として浮上しないと分かったので、最大限の象徴暴力性で、社長へ知り合いですから私信で、その旨をぶつけました。その対応で、ことの事態が浮上されわかると思ったからです。何事が起きたのかという根拠

          ⑸裸の王様は、自分が裸であるのを知っている。

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          「心的現象論・本論」

          ⑷実在と存在条件と、真正性および真実とは

          山本哲士氏へのインタビュー4:「心的現象論・本論」に関して ーー青版偽書も全集版も、第一に心的現象論「試行」連載の29号〜74号を、「心的現象論」だと著者本人を無視して「本論」を抜いて勝手に名付けていること、第二に、製作している者が個人で勝手独断で編集していること。第三にその所属組織の規律に反した行動を取っていることは、ともに社員でない外注者であることから来ている。これが共通しています。著者本人と、交通したものではないということです。個人の思い込みだけでしています。そして、

          ⑷実在と存在条件と、真正性および真実とは

          ⑶感情的知性の三つの水準と真正性へ

          山本哲士氏へのインタビュー3:「心的現象論・本論」に関して 山本 emotional intelligenceの水準は、以下のようになります。 1°)感情のままの知性表現で、感情がそのまま言述されます。 これは、「対象」が正鵠に把握されていないことから派生し、rationalityは自己正当化のみの論理脈絡になっていきます。「誤認」知性の累積、と私は呼びますが、心的現象論でいうところの、病的なもの、異常なものに半歩踏みこんでいるのですが、関係づけが恣意的ですから了解水準は、

          ⑶感情的知性の三つの水準と真正性へ

          ⑵編集と制作、そして出版という文化生産と経済生産

          山本哲士氏へのインタビュー2:「心的現象論・本論」に関して ーー山本さんは、編集が機能していない、物制作が機能しているだけだと言われているのではないでしょうか。原稿や既出の雑誌論考、またインタビューなどが、ただ字面を正確に移行させる「制作」だけで、編集はすまないんだと言っていると思います。それは、著者のアクションや意志や思い、情動まで含めてなされている創造的表現活動を理解できていないという指摘だと言えます。ただ書かれたものだけを見て、それが事実だと、赤字を入れたものを発見し

          ⑵編集と制作、そして出版という文化生産と経済生産

          ⑴心的現象論における「序説」と「本論」

          山本哲士氏へのインタビュー1:「心的現象論・本論」に関して ーー心的現象論をめぐっての今回の出来事には、いろんな問題が内在していて、明らかにしておく必要を我々は感じています。しかも、途中から、山本さんは黙されているような感じで、どうされたのかなと私どもからは真意をお伺いしたい。出版だけのことではない、世界情勢も関わっていると思います。編集者、ビジネスマン、教師、大学院生、医師、クリエーターなど、いろんな立場の者たちから質問させていただきます。 まず、それぞれの立場を超えて、

          ⑴心的現象論における「序説」と「本論」

          山本哲士氏へのインタビューを開始します

          2月以来、事実経過は述べても、いくつかの理不尽な攻撃に、珍しく沈黙している山本哲士氏へのインタビューを申し込んだ。なぜ黙っているのか? どう考えているのか? インタビュアーは、フリーの編集者たち、そして企業経営者たち、さらに教師たちからなる。出版上の問題だけでなく、現在の本質的な問題がビジネス的なマネジメント問題としても凝集していると考えるからだ。日々の生活の生き方においても関わる。世界の分断は、日常生活においてももう起きているし、異常に窮屈だ。 ロシアが、勝手に土足でウクラ

          山本哲士氏へのインタビューを開始します

          署名活動にご賛同いただいた皆様へ

          報告は終了しました。以下の記事をご覧ください。「心的現象論・本論」の刊行についての山本氏のYOUTUBEです。 町屋英二

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