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逃げ道を確保するための旅行

9月に入って、ほんの少し暑さも落ち着いてきたいので旅行に出かけました。那須は温泉と動物園をメインに出かけて、小田原には自然豊かな場所で思いっきりキャンプを楽しむために出かけました。

それぞれ2日間の旅行でしたが、都会にはない緑が多い空間で温泉に入って、美味しいご飯を食べて、気心の知れた友人や家族と何気ない会話をするのはすごくいいです。日常生活では使わない思考回路が出来てくる感じとか、いつもと違う表情をしている自分を見て驚いたりとか、家族の普段見れない表情を見れたりするのがすごくいいです。

そんな平和な旅行中に思ったのは、定期的に日常生活から離れる時間がないとダメだなってことです。

どちらの旅行も車で2時間程度の場所でしたが「行こうと思えば簡単に行ける場所が別世界なんだ」と旅行先で思えることは、「いつでも日常生活から逃げられる」という安心感に繋げられると思うんです。

あ、今すぐ逃げたいとかではないですよ。

むしろ家族と仲良く過ごせているし、やりたいことを仕事に出来ているし、どうしても離れたい嫌いな人がいるわけじゃないんです。でも、時に「しんどいな」って思うことがあります。かなり恵まれている環境でも放り投げたくなるような衝動に駆られることがあります。人間には破壊本能があるとどこかで読んだことがあるので、それなのかもしれないけれど。

でもよく考えてみると、破壊本能よりも幸せだからこそ自分がめちゃくちゃ傷つくことや家族が辛い目に合ってしまうことが起こったらどうしようという一抹の不安を持つのがしんどいんだと思います。

一抹の不安がいつの間にか巨大モンスターのように大きくなることがあります。特に夜。「さあ寝ようかな」と準備万端になって布団に入った瞬間に不安が巨大化したモンスターに頭と心が支配される時があります。

そんなモンスターを撃退出来るのは「逃げようと思えば車で2時間の距離に別世界がある」と信じ込む気持ちだったりします。

逃げ道があることは一見後ろ向きになったり、今やっていることが投げやりになってしまうのかもしれません。でも逃げ道があることで得られる安心は、不安を大きくさせずに今を生きるためには必要だと思うのです。


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