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ツルピカじゃのう〜

思わずつぶやいてしまったこの言葉。
いつ、どこで、何をしていた時だと思います?

さっきキッチンで料理の下準備をしていた時、
イギリスのじゃがいもとにんじんに対して
思わず出た言葉。

ドロのドの字も、ツチのツの字も
ついとらん!

こんなにキレイにお風呂にいれて
もらっちゃってよぅ、

モンゴルの朴訥だった泥んこじゃがいも&
にんじんちゃんと全然違うじゃないか。

と、ちょっとばっかしノスタルジックに。

今回こちらイギリスへ帰ってくる前に過ごした
5年間のモンゴル&2年間のタンザニア生活。

お野菜たちは見事に泥つき。
まずはゴシゴシ洗うところから料理はスタート
していました。

以前の私は、こんなに泥がキレイに洗い
流されたツルピカ野菜が店頭に並んでいる
ことが’普通’だと思っていました。

でも、ちょっと待て。
野菜は大地で育つんだぞ。
泥だらけなのが’普通’なんじゃないかい?

それに気づかせてくれたのが
タンザニアでの野菜の下処理。

爪のあいだを黒くしながら、泥を洗い流す
過程で、わかっていたつもりだったことが
わかったんだなぁ。

イギリスのじゃがいもとにんじん。
ピーラーで皮をむくと、むけすぎるぐらい
簡単にむけてしまいます。

ピーラーの切れ味が増したんだろうかと
勘違いするほど。皮が薄いんかね?

それとも、モンゴルの朴訥じゃがいも&
にんじんは皮がぶ厚かったんかな?

モンゴル、マイナス30℃の極寒の冬。
家畜がいたら、このむいた皮を
持って行ってあげたいなぁと

窓から見える凍りついたボグドハーンの山を
見ながら、皮の山を手に取って
しばし考えていたことを思い出します。

タンザニアやモンゴルで泥つき野菜を食して
いたとは言え、私は店で
’買っていた’のですよね。

これらを自分で作り、
収穫して食べている人たちの喜びって、
格別この上ないんだろうなぁ。

その空想モードにはいっていると
おのずと口元がニヘラーッとほころびます。

イギリスのツルピカ根菜類、
私に皮をむかれた後は、
おいしいカレーになりました。

将来は、自分の畑で育てますからね!

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