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子どもの落ち着きのなさ…まさかの「見る力」に問題があった

今回は、うちの小5男子について書きますね。
うちの小5男子…実は、幼稚園に入園する前から発達の凹凸を指摘されていたのに専門機関で診断付かず…の「グレーゾーン」でした。(知的にも遅れはないので普通級に在籍しています)
どこか不思議ちゃんだけど、学校ではちゃんと座っているし、多少気が散ったり落ち着きはないけど、もしかしたら問題ないのでは…?なんて思いつつ様子を見ていたら…小学3年生を境に成績が急降下!!!
どうしてそうなったのか…ずっと分からなかったのですが、この1年でいろいろ分かったので、今回はそのことを書きますね。

きっかけはSNSでのシェア

Facebookで、「お子さんの見え方で気になる方は…」みたいな言葉を添えて、↓の記事がシェアされていたのを読んで、私は全身が凍る思いでした。
まるで、うちの子のことを言っているようだと感じたのです。

教科書が読みづらい・板書がしづらいなどの学習を行う上での問題が発生しても、『視力は問題がないのだから、やる気の問題だ』といった誤解をされてしまうことも珍しくありません。(略) 読書や勉強が嫌い、集中力が続かないというお子さんがいたら、まずは近見視力に問題がないかを確認するようにしてみてください。
本人のやる気ではどうにもならないことなのに誤解されてしまうと今後の学習意欲にも悪影響を及ぼしかねません。
出典:眼鏡処まどか

地元の眼科に「近見視力」を測りに行くも…

結果として、近見視力には異常なく、眼科医には「この子は、医学的に何の問題もありません」ときっぱり言われました。
さっき挙げた「まどか」さんの記事にも「どこでもいいわけではない」と書いてはあったものの、まさか、視機能のことについて全く触れずに検査だけして「異常なし」ときっぱり言い切ってしまう姿勢にびっくり。
この時点では、近見視力に異常がなければ、視機能認知検査を受けたいと思っていましたが、地元の眼科ではそんな話は一切なく、紹介状を書いてくれるという雰囲気でもなく…
そして、地元には、視機能を測定してくれる「小児眼科」はありません。

WISCの結果でも「聴覚優位」が出ている

ちょうど時を同じくして、自治体の教育センターにWISC(子ども向けの知能検査)を予約していたので、子供に受けさせました。結果…耳で聞いて理解する力は普通以上なのに、文字が読みにくい、速度が遅い…という結果が出ました。
ほらやっぱり見え方に問題があるんだ!と思いつつ、視機能の発達検査を受けられる施設が片道1時間以内に存在しないのです。ここ…西の方とはいえ、一応東京都、なんですがね。
というわけで、片道2時間以上かかる千葉県にある施設で「視機能検査」と「視覚認知発達検査」を受けることになりました。ここまで来るのに、「まさか見え方の問題?」って思ってから半年が経っていました。

図形記憶、眼球移動、ピント合わせ…「見え方」にいろいろな問題を抱えていたことが発覚

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うちの子の場合、漢字などの文字を形として覚える「図形記憶」が苦手であること、縦書きの視線移動が苦手なこと、弱い遠視であること、黒板を見た後にノートに書こうとすると、ピント合わせが難しいこと…が分かりました。
何が「医学的に異常がない」だよ!って地元の眼科医の顔を思い浮かべてブチ切れそうになりましたが(爆)、それくらい、きっと、知られていないのだなと思いました。ADHDやLDなど発達凹凸が気になる方は、もしかしたら「見え方」にきっかけがあるかもしれません。視機能の発達検査を受けてみたらいいのかな?って思いました。っていうか、このことはもっと広まってほしいです(学校の通級指導教室とか療育施設で「視機能の発達検査受けてみたら?」という情報として教えてほしいくらいのレベル)

「見る力」に問題がある子に効果あり?ビジョントレーニングのススメ

この件に関しては、リタリコさんが詳しく書かれています。

「見る力」に問題があることによって起こる困りごととして以下のようなことが挙げられます。

・板書をノートにとることが苦手
・写生など見たままの状態で絵を描くのが苦手
・本を読むとき文字や行を読み飛ばしてしまう
・定規のメモリがうまく読めない
・漢字がなかなか覚えられない
・算数の図形の問題が苦手

(略)
ビジョントレーニングはこれらの問題に対し、「見る力」を高めることで解決しようとするアプローチ法なのです。
出典:リタリコ発達ナビ

ビジョントレーニング、自己流でやっても多少効果はあったのですが、うちの子には視機能の発達検査をした施設で紹介された「視覚認知バランサー」というアプリがすごく効果があったので、そのアプリを紹介します(アフィリエイトじゃないですよ!笑)

ビジョントレーニングアプリ「視覚認知バランサー」がオススメ

視覚認知バランサーは、Windows/MacOS版iPad版があります。価格がPC版が6500円くらい?で、iPad版が4900円。設定画面を見ると、どこの分野が苦手なのか一目瞭然ですし、どのプログラムがどの分野に効果があるかわかるので、とてもお勧めです。子供も1日5~10分のトレーニングなので、負担にならないと思います。毎日続けたら、苦手だった音読が少しずつスムーズに読めるようになってきて、ビジョントレーニングの効果を実感しています。

「見え方」に問題があるから落ち着かない、気が散る…これは本当に盲点だった

うちの小5男子の音読の様子。2年生の時は文字を1字1字拾いながら読んでいたので、このころから「ディスレクシア」の兆候は出ていたんですよね。このころに戻ってトレーニングをすればもっと効果があったのかな、とか、いろいろ後悔しました(仕事が忙しかったこともあり、そこまで気が回らなかったのもあります)。
と同時に、もっと早くにこの情報を知りたかったし、もっとたくさんの施設で気軽に検査ができていたら…と思います。
視力検査で問題ない、見えているんだから理解できているはず…ってのが通用しない子がいること、そういう子供にも適切な支援を早期から始めたら、(本人比では)改善の余地があることをもっと知ってほしいです。


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