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そうだ、文学フリマに行こう #1 

 「そうだ、文学フリマに行こう」

 と決意してから4か月ほどが経ちました。
 正確には「そうだ、文学フリマに出そう」ですけれど。

 5月19日(日)の「文学フリマ東京38」。
 いよいよ近づいてきたので、準備段階に入っています。
 今後のためにも、そして、もしかしたらいつか文学フリマに行こうと思っているどなたかの役に立てるかもしれないという思いから、記録をしておこうと思います。

 メールを確認すると、申し込みをしたのは2023年11月4日です。
 サイトを見ると、このように書いてあったので、どうやら初日に申し込んでいたらしいです。勢いすごいな、自分。笑

出店受付期間は2023/11/4(土) 00:00〜2024/3/5(火) 23:59までです(終了しました)。

 それから4カ月。
 正直、具体的に何をしたらいいのかわからなかったので、ひたすら文庫本を作っていました。売るものがなければ話にならないので、せっせせっせと文庫本を作りました。

 幸いなことに現在私は神田神保町の「PASSAGE」で「吉穂堂」という棚を持っています。そこに置くこともできるので、いわゆる「一年中フリマ状態」なわけですが、であればこそわかることがある。

そんなに売れない。 

当たり前です。

 しかし!
 文学フリマには、本の好きなかたがたが、刺激的な体験を求めて全国からいらっしゃるはず。
 普段の「吉穂堂」とは趣が違う「お祭り」です。
 文化祭のように楽しい気分の中、記念に買っちゃおうかな、という方もいらっしゃるかもしれません。

 とはいえ私の場合、文庫本を作ったはいいけれど、種類は多いながら冊数としては当然少数。
 増刷も可能だけれど、何をどのくらい刷ればいいのか、そして刷らなくていいのか、というのは、迷うところです。

 とりあえず、在庫を確認してみることにしました。

 『駐妻記』(900円)・・・0冊
 (10冊増刷予定)。

 『音楽のように言葉を流す』
 (1800円➞大幅値下げの予定)・・・4冊。

 『白熊と光』(800円)・・・2冊
 (増刷予定/冊数未定)。

 『ナユタ』(1,000円)・・・0冊
 (増刷予定/冊数未定)。

 『The one』(1,000円)・・・0冊。

 『春告鳥』(1,000円)・・・1冊
 (増刷予定/冊数未定)。

 『郭公』(1,000円)・・・1冊
 (増刷予定/冊数未定)。

 『鳥鵲』(1,000円)・・・3冊。
 『玄鳥』(1,000円)・・・3冊。

 『千鳥』(1,000円)・・・2冊
 (増刷予定/冊数未定)。

 『小夜鳴鳥』(1,000円)・・・3冊。
 『飛鳥 上』(600円)・・・2冊。
 『飛鳥 下』(1,000円)・・・2冊。
 『花と嵐 1』(900円)・・・1冊。
 『花と嵐 2』(900円)・・・2冊。
 『花と嵐 3』(800円)・・・2冊。

 以上。これが現在の在庫の全て。
 うーむ。冊数はないけれど、種類はいっぱいありますね。笑

 いちおう吉穂堂でも「売れ筋」である『駐妻記』『白熊と光』『ナユタ』は増刷することにしています。その他の本はこのまま吉穂堂からスライドして持っていきます。
 ちなみに上記3冊は、新装版として、装いも新たに生まれ変わる予定です。

 ところで万が一ですが、文学フリマ東京に行こうと思っていて、さらには吉穂堂別館ブースに足を運んでくださる予定で、お目当てのものがある、という方がいらしたとして。

 ない、ということは避けたい。

 がしかし、無暗に増刷したら、吉穂堂でも売切れないかもしれない。
 もともと、「刷った分だけ売れたら終わり」と思って始めた文庫化です。制作コストに対しての価格は残念ながら割に合うものではないので、増刷しても売れないというのは私のポケットのマネーにダイレクトアタックなのです。

 というわけで、フリマの記念に何か欲しいけど決まった本じゃなくていい、とか、残り物に福がある、という方もいらっしゃると思いますが、もう「これを買うと決めている」という方向けに「取り置き」を導入してみようと思います。

――ケッ。作家でもない売れない無名の輩の癖に取り置きとか予約とかおこがましいわ!

 という心の声もあると思いますが、それはお心にそっとしまっていただき、当日お互いに残念な思いをしないためにも、ご協力いただければ幸いです。

 お取り置き希望数が現時点の冊数を上回った場合は、増刷します。
 お目当てが在庫にある限りは、キープします。
 また、この後の本紹介を読んで、読んでみたくなったという本があれば、お知らせください。

 noteで公開取り置きなんてやらしぃわ、とはんなり思われる方もいらっしゃると思うので、良かったらこちらもお使いください。

 どんな本があるのかわからないという方のために、こんなものを作ってみました。

 本の装丁などはこんな感じでございます。

最新の『飛鳥』上下巻。
下の棚は自宅の「吉穂棚」です。
谷崎潤一郎と津村さんの本はたまたま置いてただけ。
ちょっとハクをつけるために
既存の本との比較のためそのまま写真に撮りました。笑
新潮文庫はちょっと背が高いのですね。
角川文庫と同じ高さです。


こんなのも作ってみました
まだ印刷していない新刊本も含んでます
「花と嵐」は入れられなかった・・・
牛2頭分ならなんとか収まるか??


 吉穂堂の店舗ページにも、装丁の様子が載っていますので、よかったら覗いてみてくださいね。

 一応、取り置きや予約の受付は、印刷にかかる日数の関係上、4月上旬までとしたいと思います。
 よろしくお願いします!