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リーダーの折れない心のつくり方/白黒思考の危うさ/どっちもありが心を軽くする

仕事と家族、どっちが大事?
と聞かれたら、どっちと答えるでしょうか。
 
どっちも大事だと思いますが、
もし「家族です」と答えると、
なんだか仕事を悪者にしたい気持ちになりませんか。
 
今回は“どっちが正しい?どっちを選ぶ?”
という白黒思考の危うさについて情熱所長とお伝えしていきます。
 
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■仕事と家族、どっちが大事?

 


吉田部長
情熱所長、いきなりだけど
仕事と家族、どっちが大切かなと聞かれたら
どっちと答えるかな?
 
情熱所長
えっ、本当にいきなりですね!
うーん、どっちも大事ですけど
仕事です。
 
吉田部長
おっ、昭和世代のようなことを言うね(笑)
私に忖度(そんたく)しているんじゃないかな。
 
情熱所長
そうかもしれないです(苦笑)
 

■白黒思考とは?


 
吉田部長
今日は仕事と家族のどっちが大事かを議論するわけではなく
白か黒か決めないといけない白黒思考をすると
自分を苦しめてしまうよ!ということを伝えたくてね。
 
情熱所長
えっ、どういうことでしょうか?
 
吉田部長
私たちは、小さい頃から、どっちが正しいかという教育を受けてきたと思う。
 
情熱所長
そうですね!
普通が良くて、普通じゃないとダメだとか
どっちかに決める教育を受けてきましたね。
 

■グレーゾーンがないと苦しくなる


 
吉田部長
そうだね。
情熱所長が最初に答えてくれた、
「どっちも大事」でいいと思うんだよね。
でも、どっちでも良いのに多くの人がどっちかに決めてしまう傾向があるんだ。
 
情熱所長
そうですね。どっちかに決めてしまう傾向がありますね。
 
吉田部長
決めると、そのときは安心できる。
ただね、一旦決めてしまうと、例えば仕事が大事だと答えると
 
仕事が正しいことを証明したくなるし
家族のことを疎かにしてしまう可能性がある。
そんな疎かに考える自分を後で責めてしまうこともある。
 
情熱所長
なるほど、どっちかに決めると選ばなかった方を悪く思ったり、
悪く思っている自分を責めてしまったりしまうんですね。
 
吉田部長
だから、どっちか決める必要がないときは、
どっちもありだというグレーゾーンも必要なんだ。
 
人はそれぞれだと思うけど、仕事があるから家族が楽しく暮らせる。
家族があるから仕事も安心して取り組めるというように
仕事についても家族についても深く考える機会になる。
 
情熱所長
そうですねー。リーダーとして決めなくていけないシーンは一杯あるかもしれませんが、
今まで、どっちかに決めなくていけないと思って自分にプレッシャーを掛けていたかもしれません。
 

■ときには別のことを考えても大丈夫!


 
吉田部長
だから、そのときにあった考え方をすれば良いと思う。
例えば、仕事のときは家族のことを考えてはいけないわけではなく
 
ちょっと落ち込んだとき家族のことを思い浮かべても良いし
家族との時間を楽しんでいるときに
あのとき部下にこんな声掛けすれば良かったなと考えても良い。
 
情熱所長
そんな風に考えていいですね。
それならいいアイデアも浮かびそうだし
心が楽になりますね!
 
吉田部長
決めることが悪いわけではなく
決めることを最優先してしまうことが危険だということだね。
一方が正しく一方は悪いという白黒思考ではそうなってしまう。
 
情熱所長
そうか、私も結構、白黒思考をやっているな
どっちもありという考え方が大事なんですね。
 
吉田部長
かつての私もそうだったが、白黒思考だと
部下のちょっとしたミスを許せなかったり
ちょっと汚れていただけで指摘したり
ちょっと意見が食い違っても反論したりと
 
心の余裕がなくなりイライラしたり落ち込んだりすることもある
実は、このちょっとのことに耐えれば良い方向に進んだりするものなんだ。
 


情熱所長
なるほど、ちょっとグレーゾーンに耐えれば
いい方向にいくときもありますね。
部下の自主性を潰さなくて済みそうです。
 
吉田部長
だから、白黒をすぐに決める黒白思考より
グレーゾーンに耐えて様子をみることもリーダーに必要だね。
 
情熱所長
なんだか、心が軽くなってきました(笑)
寛大な気持ちになれたような感じです。
 
今回の質問
 
【それはすぐに決める必要がありますか?】
 
今の時代、
「急がず、焦らず、耐えていく」ネガティブ・ケイパビリティが必要です。
 
『ネガティブ・ケイパビリティ・答えの出ない事態に耐える力』
帚木蓬生著 朝日新聞出版より
 
次回に続けます!お楽しみ!
 
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