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いまどき部下が動き出す「本当の叱り方」心を通わす「キャッチボールスイッチ」をオンにする!

多くの上司は、本音の対話が大事だとわかっていても部下の本音を受け止めようとしません。
 
例えば、難しいと言ってきても、そんなことはないだろうと言ってしまいます。
これでは、部下の難しいという言葉の奥にある不安という本音を受けとめていません。
 
では、どうやって部下の本音を受けとめていくか情熱所長と吉田部長の対話からお伝えします。
 
では物語のはじまりはじまりです。
 
※※※※※※※
 

部下は、上司のあなたと能力も経験も違う!


吉田部長
情熱所長は優秀だから所長になった。
それをいつのまにか忘れてしまっていないかな。
私も同じ経験をして失敗しているんだ。
 
情熱所長
吉田部長もそんな経験をされているんですか?
 
吉田部長
そうなんだ、私も同じ経験をしたんだよ。
自分と同じように出来るものだと思い、
部下が出来ないときに、できないことを否定してしまうんだ。
 
 “なんで出来ないんだ!”
 “やる気があるのか!”
 
と、イライラして叱責してしまう。
現場はますます暗くなるばかりだった
 
情熱所長
今の吉田部長からは想像できません!
 

人はそれぞれ大切にしているものがある!

吉田部長
情熱所長は責任感も強く直ぐやるタイプだから
仕事はすぐにやらないと気が済まない。
 
でも人によっては時間を掛けて丁寧にやりたい人もいる。
そういう人に スピードだけを強調したら
やる気をなくしてしまうだろ?
 
情熱所長
そうなんですか!?
 
吉田部長
だから、まずは部下がどんなことを大切にしているのか関心を持って対話をしたり
 
どんなときに嬉しそうにするか悲しそうになるか普段から観察することが大事だね!
 
情熱所長
なるほど、まず部下を知ることが大切なんですね!
 
吉田所長
そうなんだよ!
もしかりに情熱所長が情熱所長の部下だったらどう思う?
 
若い情熱くんが、今の情熱所長のことをどう思うだろうか?
 
情熱所長
ちょっと自信過剰かも知れませんが、
私みたいな優秀な所長と一緒に仕事が出来て良い成績が
上げられれば光栄だと思いますが(苦笑)
 
吉田部長
この所長と一緒に働きたいと思うだろか?
 
情熱所長
う~ん、もしかして所長は、少しも私のことを分かってくれない。
一方的に話すばかりで、こっちの話を少しも聞いてくれないと
思っているかも知れないですね!(汗)
 

対話は、心のキャッチボール!

吉田部長
情熱所長は、心のキャッチボールを知っているかい?
 
情熱所長
え、心のキャッチボールですか?
あの野球のキャッチボールですか⁉
 
吉田部長
そう。キャッチボールはお互いにボールを捕りやすいように
相手に合わせてボールを投げるよね!
 
情熱所長
そうですけど。
 
吉田部長
もし部下の捕れないような剛速球やとんでもないところに投げたら、
部下はどうなってしまうだろうか?
 
情熱所長
それは捕れませんよね!
 
吉田部長
それを今、情熱所長はやっていないか?
 
情熱所長
私が、ですか!?
 
吉田部長
そう、情熱所長は部下の捕れないような剛速球で仕事を頼んだり
部下の性格や能力に関係なくボールを投げていないだろうか?
 
情熱所長
そうか、私は部下が捕れないようなボールを投げているわけですね!
 
そう言えば昔から剛速球投手だと言われていました(汗)
 
吉田部長
それに気が付けば、心のキャッチボールを
部下との対話や仕事の任せ方に
試してみたらどうかね!
 
情熱所長
そうか、やっていなかったなぁ。
そうですね。やってみます!
 

部下の気持ちを受けとめていますか?

吉田部長
もう一つ気をつけて欲しいことがある。
それは、部下のボールを受けとらない限り
 
情熱所長が違うボールを投げようとしても
部下は受けとれないということだ!
 
情熱所長
えっ、どういうことでしょう!
私が部下のボールを受けとっていないということでしょうか?
 
吉田部長
その可能性はあるね!
例えば、部下が「それは難しいです」というボールを投げて来たとき

「そんなの簡単だろう!気合が足りない」と言ってしまうと
部下の心のボールを受けとっていないことになる。
だから、部下は思考停止の状態になってしまう。
 
情熱所長
う~ん、よくやっています(汗)
 
吉田部長
そんなときは「そうか難しいのか」と
部下の心のボールを受けとめてあげるといいね
 
一旦、部下の心のボールを受けとめて
「何があれば、できると思う?」というボールを返して
できるための条件を一緒に考えてあげると
 
「もう少し詳しい情報があればできると思います」と
部下はボールを返してくれる
 
情熱所長
なるほど、自分ではボールを返しているつもりでも、
部下にとって違うボールを投げ返していたわけか。
それも、捕れないような剛速球や変な球を(汗)。
 

部下の成長に合わせて投げるボールを変える!

吉田部長
最後に、心のキャッチボールで勘違いしてしまうことを教えるね。
それは、部下の能力が上がっているのに
何時も同じボールを投げ続けてはいけないということ。
 
部下の成長に合わせたり
また、成長を願ったボールを
投げることはありだよ。
 
甘やかすことではないんだ!
 
情熱所長
ちょっと難しそうですが、チャレンジしてみます!
 

今回の質問

【あなたは部下と
 どんなキャッチボールをしていますか?】
 
『キャッチボールスイッチ』をオンにして
部下の心を受けとめてあげましょう!
 

次回に続けます!お楽しみ!
 
著書の紹介です。
「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社

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