在ドイツ 吉田恵子

ドイツで社会科学修士取得後、日本の東京医科歯科大・医療政策博士課程を修了。非常勤講師を…

在ドイツ 吉田恵子

ドイツで社会科学修士取得後、日本の東京医科歯科大・医療政策博士課程を修了。非常勤講師をしつつ、医療・介護制度の通訳・調査・コーディネーションを業としています。学術的委託調査、専門誌や新聞(例:日経)にも寄稿。個人の方へも情報提供していきたく、noteを始めました。

最近の記事

ドイツ秋深まり、増えるコロナ・ブレークスルー感染。              追加接種、急がなくても大丈夫?

米パウエル元国務長官が新型コロナウィルスで亡くなった、と先日ニュースで伝えられました。接種を完了していたのに、です。ドイツでも、寒くなり感染が再拡大する中で、新規感染者数の中にブレークスルー(接種完了者の発症、死亡)が占める率が徐々に高くなっています。 表は、ロベルトコッホ国立感染症研究所(RKI)のブレークスルーについての統計データを抜粋したものです。60歳以上では新規感染者の半分以上、それ以下の年齢でも3割を超え、その多さにびっくり😮? でもよく考えてみると、接種完了

    • ドイツ 秋深まり、ブレイクスルー感染増える。 追加接種急がなくて大丈夫?

      米パウエル元国務長官が新型コロナウィルスで亡くなった、と先日ニュースで伝えられました。接種を完了していたのに、です。ドイツでも新規感染者数の中にブレークスルー(接種完了者の発症、死亡)が占める率が徐々に高くなっています。 表は、ロベルトコッホ国立感染症研究所(RKI)のブレークスルーについての統計データを抜粋したものです。60歳以上では半数以上、それ以下でも3割を超え、その多さにびっくり? でもよく考えてみると、接種完了者率が増えれば、感染者中に占める割合もその分多くなる

      • ドイツ COVID19 リポート: 第三波崩れ、検査付きでの平常化

        ロベルトコッホ国立感染症研究所(RKI)のヴィーラー所長は1日記者会見で、「第三波は崩れた」とし、制御しながら緩和していけば指数関数的(加速度的)な増加はもう無いだろうと、ロックダウンに逆戻りする可能性は低いことを示唆しました。 ドイツにおける感染の危険の度合いも、(半年ぶりくらいに)「非常に高い」から「高い」へ引き下げられました。引き下げの背景には、新規感染者数に並び、集中治療患者数も減少し続けていることがあります。 減少の原因としては、市民が接触を制限してきたことに加

        • ドイツで接種 最新情報: 6月7日から、全成人に接種開始。診療所では電話鳴り止まず

          昨日曜、ウェビナー「ドイツで安心して接種をする予備知識」を開催いたしました。接種手続き、そして感染状況予測などについても高いご関心と多様なご質問を頂きました。 参加者の皆さまに深く感謝いたします。 (*2回目以降は少人数でも催行可能です。ご関心のある方がいらっしゃれば、ご連絡下さい) さて昨日、接種情報に変更があったのでお知らせです。 州毎に異なると思われていた接種開始日ですが、60才未満の低リスク者の接種を「全国的に6月7日から」開始する、と昨日連邦保健大臣が宣言しまし

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          ドイツで安心して新型コロナワクチン接種するための予備知識・サポート(ウェビナー)

          4月以来接触スピードが加速化するドイツでは 予定より早く6月には60才未満も含む全成人(外国籍の住民も含む)を対象に接種が始まる見込みです。この少し前から各州接種センターでの予約も始まります。各州手続きが若干異なる上、手続きが主にドイツ語という状況下で、ドイツで新コロナワクチン接種を1人でスムーズに受けるために必要と思われる情報を、手続き面と政策面からまとめ、5月16日ウェビナーで提供いたします。 ZOOMウェビナー: ドイツで、安心してワクチン接種するための予備知識[内容

          ドイツで安心して新型コロナワクチン接種するための予備知識・サポート(ウェビナー)

          承認一番乗りのコロナワクチンを創った夫婦とは?: ビオンテックは医薬品の”テスラ”

          12月2日、英政府が独ビオンテック/米ファイザーの新型コロナウィルスワクチン、BNT162b2を承認しました。欧米では初めての承認となります。2社のうち研究開発と製造を担当するのはビオンテック(現地ではバイオンテックと発音)。ウール・シャヒン CEO(55)と、その妻のエズレム・テュレヂ CMO(Chief Medical Officer.53)が中心となり、2008年に起業した若いバイオ医薬品開発会社です。ドイツはビオンテックから約1億回分の供給を得ることになってい

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          承認一番乗りのコロナワクチンを創った夫婦とは?: ビオ…

          ドイツ COVID-19: 感染再拡大と、第二波抑止の現状: ロベルト・コッホ研究所データと生活体験からの考察

          7 月下旬、ドイツで再び感染者数が徐々に増加し始めた。それまで1 日平均の新規感染届出数が 300〜500 だったのが、8 月 22 日には 2034 となった。前回 2000 を超えたのは、第一 波が収まりつつあった 4 月末のことだ。こういったことから、第二波は抑制できる という楽観的な意見もある一方で、第二波は既に訪れているという声がドイツでも 大きくなりつつある。実際のところはどうなだろうか。ロバートコッホ国立感染症 研究所(以下 R

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          ドイツ COVID-19: 感染再拡大と、第二波抑止の現状: ロベ…

          ドイツ COVID-19: 第二波の始まりか?

          隣国ルクセンブルクやオーストリア、フランスに続いて、ドイツも先週あたりからCOVID19の感染が再び拡大し始めた感があります。 昨日(28日)は、独ロバートコッホ国立感染症研究所(RKI)ヴィーラー会長が第一波収束以来久しぶりに公式記者会見に登場。「ドイツの感染者数の増加を大きく懸念している」と警戒の念を示しました。 ドイツは、COVID19の感染が一度は大きく広まったものの、比較的早期に制御したことで知られています。4月下旬からの段階的緩和にも成功し、現在では大規模イベン

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