オンラインサロンとコミュニティの違いとは~オンラインサロンマトリクスと4分類~
どうも。議論メシ編集部部長です。
『新・"共創型"コミュニティのつくりかた-議論メシ・議論メシ編集部のあゆみと共に-』という本からです。
従い、編集部内で人気の高かった章を挙げていこうと思います。
「スキ!」を押して頂けると若干元気にはなるので何卒宜しくお願い致します。
議論メシ編集部 部長より。
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オンラインサロンとコミュニティはよく混合されがちです。
オンラインサロンとコミュニティの違い
コミュニティとは、1つの目的に対して集まる集合体です。オンライン、オフラインどちらでも構わないものです。
オンラインサロンとは、月額会費制のWeb上で展開されるコミュニティ(クローズド)の総称です。
作家、実業家、アスリート、ブロガー等、専門的な知識を持っており、ある分野で優れたスキルや経験を持つ個人、または複数のメンバーが主宰者となり運営していることが多いです。
議論メシもかつては「オフラインコミュニティ」の意味合いが強かった
オフラインコミュニティとは、実際にユーザーに集まってもらい交流やサービスに関するディスカッションなどをしてもらう場のことです。
コロナ禍が進む3月中旬までは議論メシはほぼ「オフラインコミュニティ」でした。
オフラインコミュニティはオンラインコミュニティに比べると、準備コストが大きく、取り組みハードルが高い点がネックとなります。
具体的には、場所や時間が限定されるため集客に工夫が必要です。そのほかにも会場確保や、資材や資料の準備など担当者の負担となるポイントが多くあります。
オンラインサロンは4種類
次に、そんなオンラインサロンの種類は大きく分けて4つに分類されます。
ただ、上記の4種類に完璧に分類されるというわけではなく、「コミュニティ型 + ファンクラブ型」だったり、「コミュニティ型 + プロジェクト型」というように、”強いていうならこっち”というような形でカテゴライズされるオンラインサロンがほとんどです。
例えば、
※1 西野亮廣さんが主催する「西野亮廣エンタメ研究所」は会員数が6万人を超えており、サロン特典は、月額1,000円で西野亮廣さんの考え方や行動が記された日記をFacebookで読めることです。
圧倒的文字数でした。毎日書き続け、様々なプロジェクトや人にコミットする西野さんは素晴らしい。
西野さんのファンの方が多く、年1回の「サーカス!」といったイベントの主催側に携われるチケットを販売するなどの意味からプロジェクト型の意味合いも強いが、ファンクラブ要素も多めだったので、コミュニティ型 + ファンクラブ型と定義しました。
※2中田敦彦さんが主宰する「PROGRESS」は中田敦彦さんの活動の記録が日々更新されており、日常では見ることができない中田敦彦さんの活動の裏側を覗くことができ、さらにサロンメンバーと協力しながらプロジェクトを進めることもあります。
大きな特典としてYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」の動画に生徒として参加し、授業を受けることが出来ることが大きい点からコミュニティ型 + ファンクラブ型と定義しました。
・沖田彩華オンラインサロン:ファンクラブ型 + コミュニティ型
※ 3 沖田彩華さんは、NMB48の元メンバー。
沖田彩華オンラインサロンに入会した方は同時に「えいほい会」の会員になることができます。
会員限定のコンテンツ、オフ会で沖田彩華さんと頻繁に交流できるなどの特典があります。
※4 Mayuko‘s Room
河北麻友子さん日本でファッションモデル、タレントとしても活躍する方です。
「Mayuko’s Room」は女性限定であり、河北麻友子さんとオンラインサロンメンバーとのプライベートな環境下で、メンバーからの要望に応えながら会員限定のコンテンツが配信されています。
※5 堀江貴文イノベーション大学校
オンラインサロン堀江貴文イノベーション大学校、通称「HIU」は1000人を超えるメンバーが在籍しております。
グループは約30個あり、メイングループの他に24個の分科会グループ、6個の地域グループがあります。
月初めにはネットイベント、月末には定例会と毎月2回のイベントがあります。
※6 箕輪編集室
「箕輪編集室」は『多動力』堀江貴文『お金2.0』佐藤航陽などを手がけた幻冬舎の編集者である箕輪厚介さんが開催するサロンです。
新しいアイディアをマーケティングからプロデュース、制作、そしてSNSを連動したプロモーションまでメンバー全員でトータルに形にしていきます。(例:箕輪★狂介 「You know what?(I'm 箕輪)」 (Produced by SKY-HI) Music Video等。)
※7 エンジニア、プログラマー、アフィリエイターなど様々な方面で実績を持つ実業家のやまもとりゅうけんさんが開催するサロンです。
Facebookグループとは別に職種ごとのDiscordグループがあり、「それぞれの職種に分かれてお互いモチベーションを高め合う仲間を作る」という意味合いが強かった為、スキルアップ型 + コミュニティ型と定義しました。
※8 落合陽一塾
特別ゲストが参加する月に1回のオフ会で落合陽一さんに会えるそうです。
毎週水曜日7時〜20分間の生配信(おはようおちあい)及び毎週水曜0時からのおやすみおちあいではフリートークや質疑応答を行っています。
落合陽一塾は9個のグループから成り立っています。
メイングループ(1)+公式部活(6)+塾生交流所(1)+写真共有グループ(1)
オンラインサロンマトリクス
最後にオンラインサロン及びコミュニティには「カリスマ型」(或いは中央集権型:カリスマ的な中心人物がおり、そのトップが全体を統括・管理する組織)と、自律分散型(中央管理者が存在せず、自律的に機能する組織)の2種類に大別すると仮定し、月額会員費のレンジに沿って、マトリクスを作成しました。
※作者の調査をもとに作成いたしましたが、実像とは異なる部分があるかもしれませんが、オンラインサロンサロンを決定する際の参考になれば幸いです。
3,000-4,000円の「自律分散型」オンラインサロンがブルーオーシャン
このマトリクスを作成した発見としては3,000-4,000円の「自律分散型」オンラインサロンがあまりないことです。
900-1,000円台のオンラインサロンは多いのですが、3,000-4,000円というのが少なく、次に5,000円台。
仮説ですが、900-1,000円のオンラインサロンはハードルが低いが、クオリティを担保する上で、3,000-4,000円台が難しいからかもしれません。
因みに黒田さんに「何故月額4,000円にしたのか」という質問をしたところ、「飲み会1回分の満足度を目指す為」ということでした。
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