鬼滅の刃と行動経済

鬼滅の刃

既にご存知な方が数多くいらっしゃると思いますが、
鬼滅の刃は「週刊少年ジャンプ」（集英社）で、
2016年から連載している、
吾峠呼世晴（ごとうげ・こよはる）さんのマンガで、
「鬼」を「滅」ぼす「刃」を振るう少年の物語です。

人を食う鬼を倒す「鬼殺隊」になった、
主人公の竈門炭治郎（かまど・たんじろう）が、
鬼になった妹を元に戻そうと奮闘、
そして次々と鬼を倒すという内容です。

人気の秘密はアニメ

アニメ化で人気になるのは当然ですが、
「異常」とも言われている、
「短期間の爆発的な普及の理由」は、
誰も予測していなかったではないでしょうか？

テレビアニメが放送され、
そのアニメが終了した1カ月後の11月から
コミックスが書店から消える現象が起きたのです。

マンガとアニメのギャップ

鬼滅の刃のアニメですが、
大きな特徴はとにかくスピィーディーです。
今のYOUTUBE世代の方々には、
感覚的にとても合っているのでしょう。

アニメの出来の良さは、
とにかく一目瞭然と言われています。
これはミュージックビデオみたいに、
美しく素晴らしい！
とも言われているのです。

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の記録超え

全国の映画間で、
劇場版『鬼滅の刃』無限列車編が公開されています。

興行収入は公開から17日間で157億円を突破！
観客動員は1190万人！
公開10日間で興行収入100億円を突破したのは、
スタジオジブリが2001年に公開した、
「千と千尋の神隠し」（興行収入308億円）が記録した、
25日間で100億円を短縮する歴代最速記録となったのです。

どこを見ても鬼滅コラボ

いまやどこを見ても、
「鬼滅の刃」とのコラボを見ることが出来ます。

「ジーユー（GU）」や「ジーンズメイト」とのファッション
「パズドラ」とのゲーム
「ローソン」とのコンビニスイーツ
「ＪＲ九州」とのラッピング
「花王」との企業プロモーション
「ロッテ」との鬼滅の刃マンチョコ
「郵便局」との鬼滅年賀はがき
「バンダイ」とのきめつたまごっち
その他カフェや、
お土産品、
コスプレグッズ全般始め、
様々なコラボが広がっています。

株価の上昇

鬼滅の刃映画配給元の東宝が、
年初来高値を更新したのを始め、
宣伝協力のウェッジホールディングス等も、
株価絶好調でストップ高となった瞬間がありました。

とにかく…
「鬼滅の刃」の記録的ヒットからの、
関連銘柄高騰の裏には、
行動経済学が隠れているのです。

まさにバンドワゴン効果

バンドワゴン効果において、
6月23日記事の「バンドワゴン効果と行動経済」をご覧下さい。
ある選択肢を多数が選択している現象が、
その選択肢を選択する者を更に増大させる効果です。

「鬼滅の刃」に関して、
あまり関心のなかった人も、
人気になっているから飛びつく！
という心の働きはまさに！
バンドワゴン効果です。

鬼滅の刃と行動経済まとめ

人は常に合理的な行動を取るとは限らず…
時に説明のつかない行動を取る事があります。

鬼滅の刃が空前の大ヒットとなった事で、
様々な行動が起きていますが、
旬な話題を手にした人たちは、
きっと幸せな気持ちになっていると思います。

日本は今、
大きな大きな転換期を迎えています。
様々な情報に自分たち自ら目を向け、
何が起きているのか？
何故起きているのか？
常に追求する事を忘れずに、
新しい仕事術のヒントにして頂ければと思います。