Yoshikatsu Ushijima MS ATC

牛島 詳力 NATA-BOC認定アスレティックトレーナー、柔道整復師

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牛島 詳力 NATA-BOC認定アスレティックトレーナー、柔道整復師

    最近の記事

    治療は足し算?それとも掛け算?

     いつかはどこかで取り上げようと思っていたトピックですが、今、私の関係するアスリートとそのチームにおいては、たまたま道具がそろっていることと、活動時間・場所によって私の手の届かないところでのセルフケアに依存せざるを得ない、という側面もあって、ひとまずここに記しておこうかということで書いてみます。 ビフォー?それともアフター? 治療にはいろいろ手法がありますよね、思いつくだけでも、 超音波 低周波 マッサージ ストレッチ テーピング エクササイズ マイクロカレント アイシング

      • 「アスレティックトレーナーに専念」の2022夏

         今の職場に着任早々の5月に勤務先トップより依頼を受け、準備を進めてきた仕事がいよいよ始まりました。8月は2回、9月に1回、それぞれ9日間、10日間、そして7日間の合宿に帯同、を皮切りに、これから教育と臨床のうち、後者の割合を大きくする日々になりそうです。  20年ほど前に陸上競技のアスレティックトレーナーを経験したことがあるとはいえ、長距離ランナーだけで20人以上がひしめきあいながら練習するこの競技、アジャストメントに苦労しましたよ。でも、この競技の面白さにぐいぐい引き込

        • 専門学校?それとも大学?(2)

           柔道整復師に限らず、鍼灸師、理学療法士、それから日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、スポーツ医学に関する資格は大学だけでなく、専門学校ででも養成教育を受けられますよね、で、それらの資格を取得したいと志す皆さんの悩みの一つが… 「専門学校?それとも大学に?」 単刀直入に言います。 「(一つ目の資格は)大学で取得してください」 理由その2:大学と専門学校の決定的な違い その(1)を読まれて納得された方も、そうでない方も、まあ、読んでいってくださいな。その(1)で

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          • 専門学校?それとも大学?(1)

             柔道整復師に限らず、鍼灸師、理学療法士、それから日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、スポーツ医学に関する資格は大学だけでなく、専門学校ででも養成教育を受けられますよね、で、それらの資格を取得したいと志す皆さんの悩みの一つが… 「専門学校?それとも大学に?」 単刀直入に言います。 「(一つ目の資格は)大学で取得してください」 「はい、そうします!」という素直な方はこの先を読む必要などありません、さっさと他の記事を読みましょう。「え?なんで?」という方、治療家とし

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            嫌われるのを承知のうえで…

             新型コロナ感染症拡大予防のため、様々な学校が対面授業をとりやめ、いわゆる「リモート(遠隔)授業」に切り替えました。そして今年2022年度からはそれらの学校がまた対面授業に戻ろうとしています。  柔道整復師や鍼灸師、理学療法士やアスレティックトレーナーの有資格者むけ、いわゆる卒後教育のコンテンツも同じく「リモート」が主体になり、皆さまウェブコンテンツや動画などを駆使して配信なされており、これらは対面より安価に学べることも相まって、対面に戻る気配はどうも薄い気がします。  

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            覚悟(3)臨床編

             3年ぶりに戻った教職も、着任から2回のお給料日を迎え、以前のリズムを取り戻してきたようです。本当に幸いなことに、一緒に働くこの学校の他の先生たちにも、とても恵まれています。私は年齢的にも立場的にも、所属プログラム専任教員のなかでちょうど真ん中に位置していますが、それにしても右にも左にも凄い人たちが並びます。  「柔道整復師養成教育を4年制大学にしよう!」と立ち上がり、本当にそれを実現させたK教授(Dr.Kじゃん!ちなみにその頃僕はアメリカで「なってくれないかな」「なったら

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            覚悟(2)教育編

             前回の投稿から1年近く時が過ぎてしまいました。実はこの間、なかなか収束しない新型コロナ感染状況のもと、大きな心境の変化があり、この2022年度よりまた教育の仕事を再開することになりました。それも慣れ親しんだ関西ではなく、遠く離れた関東の大学に縁がありました。 「関東行くくらいなら、アメリカに行く」 なんて恰好をつけていた昔の自分をどう言い訳すればよいのでしょう(笑)。ただ一つ言えることは、私のような者に再度、高等教育の現場で教壇に立つ機会を与えてくれたこの大学の関係者の

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            「覚悟(1 NCAA編)」

             前回の投稿からずいぶんと時間が過ぎてしまった。新型コロナ感染症の感染拡大はとどまることを知らず、私が帯同するチーム、関係するアカデミー業務も今は活動を停止している。こんな時に僕に希望の光を与えてくれるのは、海の向こうで活躍する日本人アスリートたち。なかでもアナハイム・エンジェルスの大谷選手は2シーズン前に受けたトミー・ジョン手術からの順調な復帰の過程にあるだけでなく、先発投手でありながら本塁打でもリーグトップの位置にいるのはあのベーブ・ルース以来の大殊勲だという。  その

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            テーピング革命 Dynamic Tape 実践編3:棘上筋サポート(肩峰下インピンジメント症候群のテーピング)

             先月行われたテニスの全豪オープン、ジョコビッチ選手が腹斜筋の挫傷をものともせず優勝しましたね、その陰になんとDynamic Tapeあり。もともと発案者のRyan Kendrickはテニスのワールドツアーに参加していたセラピストなので当然と言えば当然かも、ですが、手負いの(15年前にMLBで同じケガ何例かに遭遇しましたが、15日DLをきっちり使わないと治らないケガでした…)ジョコビッチがあれよあれよと勝ってしまう、というのはこのテープの底力を見たように思うのですが、どう

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            「投球障害からの復帰と再受傷予防のために」発売のお知らせ。

             年末に尺側側副靭帯再建術、通称「トミー・ジョン手術」にまつわるあれやこれやを投稿して以来ずっとなりを潜めておりました。この新型感染症感染拡大の影響もあり、いろいろと大変なご時世ではありますが、皆様の期待を裏切り、牛島、まだ生きてます(笑)。  上記リンクでご紹介いただいている、月刊「トレーニング・ジャーナル」誌での連載が昨年10月号で終了したのですが、この度その記事を加筆・修正、再編集したものが単行本として出版されることになりました。内容については以下出版社である「ブック

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            尺側側副靭帯(UCL)再建術に思う…

             かれこれ2か月近く、書くべきか、書かざるべきかを考えてきた。モヤモヤしたまま年を越すのも癪に障る、とりあえずひとまずは思いのたけを吐き出してみることにする。きっかけはこの記事。 モヤるところが多すぎてどこから手をつけたものか、一言でいうと 「そんな単純なものじゃない…」 ということ。  なんでも記事によると、エンジェルスは尺側側副靭帯(Ulnar Collateral Ligament: UCL)再建術、通称「トミー・ジョン手術(以下TJ手術)」に踏み切るのが早く、

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            僕にとって「教える」とは。

             ここのところ立て続けに僕に、今継続してセミナーを開いているテクニカ・ガビラン以外のことについて、「教えてもらえませんか?」というアプローチがありました。1件は長期的なプロジェクトとして、もう1件は短期的な、差し当たって必要なこと(依頼者にとっては…でもこれも本当はもっと長期的に、かつ広範囲に取り組まねばならないものですが、たぶんそこまで気づいておられないと思われます)、どちらも僕にとってのキャリアの生命線になるような内容で…。  2004年から2006年まで、と2008年

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            今こそ、日の出る国から世界へ…

             2020年10月22日の報道によると、三菱重工がかねてより開発を進めてきた、国産初となるジェット旅客機、スペースジェット(旧称三菱リージョナルジェット:MRJ)の開発を凍結する、とのこと。1990年代をピークに、自動車以外、家電も、コンピュータや携帯電話も、大きいモノでは造船においてもメイドインジャパンの世界におけるシェアが著しく低下している。安泰かと思われる自動車においても、今後電気自動車にシフトしたときには、中国勢に追われ、今の地位を維持できるかどうか、という危機感を業

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            テーピング革命 Dynamic Tape 実践編2:足関節(内反)捻挫の予防テーピング

             さて、Dynamic Tape実践編第2段は足関節捻挫のサポートを取り上げたいと思います。これまでのアスレティックテープは、可動域を制限することで各組織にストレスがかからないようにしたもので、3.8㎝のアスレティックテープ1本の半分以上を消費する(1本のテープで両方の足首を固定することはほぼ不可能)うえに、貼付後1時間でその固定力は90%消失する(Myburg 1984/ Manfroy 1997)、というものでした。 K H Myburgh, C L Vaughan,

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            筋そして軟部組織を捉えよ‐徒手療法は直接触れて行うべし(2)

             さて、前回は非常にいいところで筆をおいてしまいましたが、いよいよ今回は私が普段、アクティブリリースやクロスフリクションマッサージ、ISTM (Instrumented Soft Tissue Mobilization)のテクニカ・ガビランやカッピングなどの施術に用いている潤滑剤を大公開。  上の写真のようにカッピングやテクニカ・ガビランなどのISTM施術にも用いる潤滑剤はアメリカからの輸入品がメインです。これらの中で最も安価で入手しやすいのはコレ(下の写真) 超音波診断

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            筋そして軟部組織を捉えよ‐徒手療法は直接触れて行うべし(1)

             私は92年に柔道整復の養成学校に入学し、例にもれず入学と同時(それでも恵まれている方でした)に整骨院での実習(という名の労働搾取とも…まぁ受け取り方次第ですが)も始めました。そりゃあもう90年代の整骨院ですから、5台の施術台が並ぶだけの10坪の施術所に、一日あたり100名の患者さんが来られるのもそんなに珍しいことではありませんでした。もちろんそれだけ多くの患者さんに対応するには回転率を高めないといけない、患者さんが服を脱いだり、低周波治療器の導子を外したりする時間も勿体ない

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