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見た目より中身?中身より見た目?
ゼミの面談資料、自由記述「キャリアや業界について知りたいこと」の中に、我々の業界の髪型についての規制とか、決まったルールがあるのか?なぜそうなったか教えてほしい、とのこと。 別にルールが決まっているわけじゃないけど、ちゃんとしようよ、とは言うね。特に実習や、学外の人と接触するときとかについては我々教員はうるさく言うのが、君にとってはウザいってのもよくわかるよ、僕も今の君のようなステージを通り過ぎ
もっとみるスポーツ界でキャリアを切り拓くには?
ゼミ受け持ちの3年生の個別面談のために今後の展望を中心にして簡単な調査をした。自由記述「キャリアや業界について知りたいこと」の中に
「スポーツのチームに(アスレティック)トレーナーとして関わりたいが、どう道を切り拓いていいかわからない」
というコメントが一定数あった…。そりゃそうだ、大学の就職課に普通にそのような仕事の求人募集の案内など来るはずがない、だけど、多くの学生たちは、そのような現実
大学はアスリートとしてのキャリアの終着点?それとも新しいキャリアの出発点?
今年度、オムニバス形式で2回ほど、他学科の学生が主体の(インストラクションが英語で行われる)講義を受け持った。タイトルは「米国の学生(大学)スポーツ」と称して、米国の大学スポーツは
・秋(冬)春のシーズン制になっていること
・1~2単位分の学費負担で用具から遠征まですべて学校が面倒みてくれること
・学業の成績によっては退部あるいは退学もあること
など簡単に仕組みを紹介した。大学スポーツか
「メーカーからの支給」って凄いの?
2019年まで勤めていた前任校でもテーピングの講義を受け持っていたが、今の勤務先とは比較にならないくらい教材費を掛けていた。で、初回の講義で学生たちに配布する準備の完了を写真とともにSNSにアップしたら、ある競技種目で国内最高レベルのチームで働くようになった非常勤先の卒業生から「ブランドがバラバラですね」との指摘を受けた。なんでもその彼曰く、その競技レベルだとメーカーとチームが契約していて、それ
もっとみるメディカルトレーナー?フィジカルトレーナー?からの、スポーツトレーナー?
先日朝、目が覚めてSNSをチェックすると、以下の記事が紹介されていた…
この先生、大変有名な方で、面識はありませんが、お名前はよく存じております。さて、この記事を読んでいろいろ思う事がこの日の午前中、頭をめぐって止まらなくなったので、それについてつらつらと書こうと思う。
まず、「スポーツトレーナー」の呼称については、はっきり言うと広告代理店(あるいはコンサル)が高校生の目を引くための言葉
専門学校?それとも大学?(3)
柔道整復師に限らず、鍼灸師、理学療法士、それから日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、スポーツ医学に関する資格は大学だけでなく、専門学校ででも養成教育を受けられますよね、で、それらの資格を取得したいと志す皆さんの悩みの一つが…
「専門学校?それとも大学に?」
単刀直入に言います。
「(一つ目の資格は)大学で取得してください」
その(2)から1年以上空いてしまいました、その(3)を今
Yoshiatcのトリセツ
今年の夏も3回、計35日間皆さんの合宿に帯同します。3回の合宿のたびに同じ文章をチーム全体にLineで回すのも大変なので、ここに記しておくので、選手の皆さんは(少し長いかもしれませんが)目を通しておいてください。皆さんが気持ちよくこの合宿に参加できるように…。
基本的な使い方
私の立ち位置は「大学から部に派遣されたアスレティックトレーナー」であり、チーム全体(本来はこの合宿に参加して
「業界の最先端」で働く人たちの共通点
先日、待ち合わせに早く着いてしまい時間調整のために入った書店で、ある本を手に取ってしまいました。
オートバイロードレース世界最高峰、Moto GPの舞台で裏方として働く9人の日本人の半生を追ったインタビュー、もう一人目の1ページ目からグイグイ引き込まれ、そのままレジに向かうことに。もちろん、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキと4大メーカーが威信をかけて戦ってきた(今はホンダ・ヤマハだけになりま
師弟関係?それとも宗教?
私には師匠と呼べる人が何人かいます。臨床という意味でなら今はとあるMLB球団の医療コーディネーターとなられたRon Porterfield氏、教育・研究の面ではタイトル写真の真ん中にいるRobert Kersey氏、そして組織運営ならびにリーダーシップという意味では全米アスレティックトレーナーズ協会(National Athletic Trainers' Association: NATA)史上
もっとみるスポーツ外傷からの復帰にミラクルはない
今担当している競技でも、これまで担当してきた競技でも、「外傷の治療」というものがないがしろにされている部分があるのは否定できない。最近気づいたのだけど、それは別に監督・コーチや選手が悪いわけではなくて、そもそも治療する我々の側がないがしろにしているからではないか?
「元NPB球団のトレーナーが投球障害を治します!」
なる広告を先日見かけた、よく見ると1回90分3万円!なる施術代金。この人
Raiden(Thunderbolt) Athletic Training Scissors
There were two warbirds fighting each other in the sky nearly 80 years ago. Republic P-47 Thunderbolt fighter-bomber was an escort fighter for the US Army Air Force’s bigger strategic bomber airc
もっとみる治療は足し算?それとも掛け算?
いつかはどこかで取り上げようと思っていたトピックですが、今、私の関係するアスリートとそのチームにおいては、たまたま道具がそろっていることと、活動時間・場所によって私の手の届かないところでのセルフケアに依存せざるを得ない、という側面もあって、ひとまずここに記しておこうかということで書いてみます。
ビフォー?それともアフター?
治療にはいろいろ手法がありますよね、思いつくだけでも、
超音波
低周波
「アスレティックトレーナーに専念」の2022夏
今の職場に着任早々の5月に勤務先トップより依頼を受け、準備を進めてきた仕事がいよいよ始まりました。8月は2回、9月に1回、それぞれ9日間、10日間、そして7日間の合宿に帯同、を皮切りに、これから教育と臨床のうち、後者の割合を大きくする日々になりそうです。
20年ほど前に陸上競技のアスレティックトレーナーを経験したことがあるとはいえ、長距離ランナーだけで20人以上がひしめきあいながら練習するこ